2009年06月25日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時には「やめてみる」ことで、「時間対効果」を確認する


こんにちは。水口です。

こんな記事がありました↓

J-CASTニュース :
テレビCM抑制「びっくり効果」 「サトウの切り餅」利益3倍に


「テレビCM抑制で利益3倍」と言われてしまうと、テレビ局や広告代理店は
困ってしまうかもしれませんし、そういう意味でちょっと恣意的な記事とも
とられかねないですが・・・(ネットの優位性を暗喩している?)。


■ テレビCMを削減しても利益は減らない?

上記の記事ではこうあります。
 (『』内は引用です)
 
『 「サトウの切り餅」で知られるサトウ食品工業が、テレビCM抑制などの効果
から営業利益が3倍にも増えたことが分かった。CM抑制で売り上げは減った
が、それを上回るコスト削減効果があったというのだ。テレビCMは、それほど
利益につながらなくなったのか。(中略)

 2008年に入って、原油価格高騰などによる原材料の値上げが直撃。販売
元のサトウ食品工業では、大幅なコスト削減に迫られた。そして、あのテレビCM
さえ抑制することになった。その費用も、09年6月15日発表の4月期決算に
よると、年間9億円弱から3億円弱へと、3分の1に減らしたのだ。(中略)

結果的に、PR不足となって、売り上げが4.9%減少した。しかし、テレビCM
などのコスト削減幅の方が大きかったため、増益を確保。営業利益がなんと
3.2倍の9億円にも達したというのだ。

 これは、テレビCMを打たなくても、企業が利益を上げられることにつながる。』

                                  (上記サイトより引用)
ということだそうです。

CMを減らした結果による売上減の反面、営業利益は上がっている・・・
ということは、CMは費用対効果が低いということになります。

一視聴者の感覚としては、納得できるところもあります。テレビCMによる効果
は年々減っているような気がします。

※ 一応、テレビCM側の肩を持つ意見も言っておくと・・・ この一件だけでは、
   何ともいえないところもあります。同社がCM減によって売上がそれほど
   低下しなかったのは、2007年以前のCMによってイメージが定着していた
   ためとも考えられます。

   単年度で見ればこういう結果だが、長期的に見ればCM減によるマイナスが
   大きくなるのかもしれないということです。また、同社はCMを完全にやめる
   というわけではないそうです。


さて、この話を取り上げたのは、CMうんぬんの話をしたかったわけではなく、
「費用対効果」を確認することが大事だという点に触れたかったからです。

テレビCMの場合、それによってどれだけ売上がアップしたか、効果がはっきり
しない場合があります。それまでCMしていなかった企業がCMを打ち始めた
直後は分かりますが、継続的にやっている場合は効果が分かりにくくなります。

ですから、ときには「やめてみる」ことも重要。それで発見がある場合もあると
いうわけです。


これはCM以外でも同じです。

たとえば、営業マンが「お客さん回り」をする場合、その時間と労力に見合う
結果が出ているかどうか(時間対効果としてどうか)という点に注目する必要
があります。

  もし、回る頻度を半分にしたら、売上がどうなるのか?
  そして、浮いた時間を新規顧客開拓に向けたらどうなるのか?

という点に注目することで、発見があるかもしれません。

そのためには、しばらくやめてみる(または減らしてみる)ということを考えて
みるのも有効です(もちろん、これには危険も伴うわけですが)。



そして、「時間対効果」が重要なのは、あらゆる仕事について同じです。
営業職じゃなくても、たとえば、

  社内資料の作成は、どれだけ手を抜いても大丈夫か?

ということを試してみるのは、個人的におすすめです。
(特に「見映えを良くする」ために労力を使うのはもったいないです)

社内資料の場合、最低限必要な情報さえ伝われば、それで問題ないことも
多いものです。そこにあまり労力をかけるのはもったいない話です。

※ 「情報の正確さを落としてもいい」「いい加減な内容でいい」という
   わけではなく、主に資料の「見た目」の話です。


これは会社にもよりますが、「会議のための会議」「資料のための資料」に
なりがちな職場は、結構多いと感じています(特に大きな企業では)。

なかには、「この会議をやめても、まったく問題なかった」なんて会議も
あったりするかもしれませんよ・・・。「やめてみる(減らしてみる)」という
選択肢を考えてみるのもいいかもしれません。

※ 「やめた上で効果を確認してみる」ことが重要であって、
   何でも「やめればいい」というわけではない点はご注意を



今日の記事作成時間は35分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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