時には「やめてみる」ことで、「時間対効果」を確認する
こんにちは。水口です。
こんな記事がありました↓
J-CASTニュース :
テレビCM抑制「びっくり効果」 「サトウの切り餅」利益3倍に
「テレビCM抑制で利益3倍」と言われてしまうと、テレビ局や広告代理店は
困ってしまうかもしれませんし、そういう意味でちょっと恣意的な記事とも
とられかねないですが・・・(ネットの優位性を暗喩している?)。
■ テレビCMを削減しても利益は減らない?
上記の記事ではこうあります。
(『』内は引用です)
『 「サトウの切り餅」で知られるサトウ食品工業が、テレビCM抑制などの効果
から営業利益が3倍にも増えたことが分かった。CM抑制で売り上げは減った
が、それを上回るコスト削減効果があったというのだ。テレビCMは、それほど
利益につながらなくなったのか。(中略)
2008年に入って、原油価格高騰などによる原材料の値上げが直撃。販売
元のサトウ食品工業では、大幅なコスト削減に迫られた。そして、あのテレビCM
さえ抑制することになった。その費用も、09年6月15日発表の4月期決算に
よると、年間9億円弱から3億円弱へと、3分の1に減らしたのだ。(中略)
結果的に、PR不足となって、売り上げが4.9%減少した。しかし、テレビCM
などのコスト削減幅の方が大きかったため、増益を確保。営業利益がなんと
3.2倍の9億円にも達したというのだ。
これは、テレビCMを打たなくても、企業が利益を上げられることにつながる。』
(上記サイトより引用)
ということだそうです。
CMを減らした結果による売上減の反面、営業利益は上がっている・・・
ということは、CMは費用対効果が低いということになります。
一視聴者の感覚としては、納得できるところもあります。テレビCMによる効果
は年々減っているような気がします。
※ 一応、テレビCM側の肩を持つ意見も言っておくと・・・ この一件だけでは、
何ともいえないところもあります。同社がCM減によって売上がそれほど
低下しなかったのは、2007年以前のCMによってイメージが定着していた
ためとも考えられます。
単年度で見ればこういう結果だが、長期的に見ればCM減によるマイナスが
大きくなるのかもしれないということです。また、同社はCMを完全にやめる
というわけではないそうです。
さて、この話を取り上げたのは、CMうんぬんの話をしたかったわけではなく、
「費用対効果」を確認することが大事だという点に触れたかったからです。
テレビCMの場合、それによってどれだけ売上がアップしたか、効果がはっきり
しない場合があります。それまでCMしていなかった企業がCMを打ち始めた
直後は分かりますが、継続的にやっている場合は効果が分かりにくくなります。
ですから、ときには「やめてみる」ことも重要。それで発見がある場合もあると
いうわけです。
これはCM以外でも同じです。
たとえば、営業マンが「お客さん回り」をする場合、その時間と労力に見合う
結果が出ているかどうか(時間対効果としてどうか)という点に注目する必要
があります。
もし、回る頻度を半分にしたら、売上がどうなるのか?
そして、浮いた時間を新規顧客開拓に向けたらどうなるのか?
という点に注目することで、発見があるかもしれません。
そのためには、しばらくやめてみる(または減らしてみる)ということを考えて
みるのも有効です(もちろん、これには危険も伴うわけですが)。
そして、「時間対効果」が重要なのは、あらゆる仕事について同じです。
営業職じゃなくても、たとえば、
社内資料の作成は、どれだけ手を抜いても大丈夫か?
ということを試してみるのは、個人的におすすめです。
(特に「見映えを良くする」ために労力を使うのはもったいないです)
社内資料の場合、最低限必要な情報さえ伝われば、それで問題ないことも
多いものです。そこにあまり労力をかけるのはもったいない話です。
※ 「情報の正確さを落としてもいい」「いい加減な内容でいい」という
わけではなく、主に資料の「見た目」の話です。
これは会社にもよりますが、「会議のための会議」「資料のための資料」に
なりがちな職場は、結構多いと感じています(特に大きな企業では)。
なかには、「この会議をやめても、まったく問題なかった」なんて会議も
あったりするかもしれませんよ・・・。「やめてみる(減らしてみる)」という
選択肢を考えてみるのもいいかもしれません。
※ 「やめた上で効果を確認してみる」ことが重要であって、
何でも「やめればいい」というわけではない点はご注意を
今日の記事作成時間は35分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
幸いです。
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)