『ストレス一日決算主義』のススメ
こんにちは。水口です。
今日は昨日の話に関連して、「ストレス」の話です。
■ 時間とストレスの関係
昨日も紹介したこの記事↓について、もう一つ。
ニフティとコクヨグループが共同でワークライフバランスに関する調査を実施
|ニフティ株式会社
記事には「ストレス」に関する記述もありました。
(『』内は引用です)
『・ワークライフバランスが取れている人は、ストレスコントロールが上手』
(上記サイトより引用)
とあります。
これは「ワーク・ライフ・バランスが取れている」と回答した人の方が、そうでない
人よりも「ストレス解消できている」と回答する率が2倍以上高いという話で、
昨日の「イメージ」的な回答とは違い、実態に即した結果です。
つまり、「プライベートの時間(自由な時間)が多いほど、ストレス解消しやすい」
ということです。
もちろん、これは当たり前といえば当たり前の結果・・・です。
でも、「この当たり前のことが大事だよな」と思った話が最近ありました。
■ 「ストレス解消」に何をしていますか? 次はいつしますか?
先日、「横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長」という、とても長い
肩書きの、山本晴義さんの講義を聞く機会がありました。
山本さんは病院の医師でもあり、産業医でもあり、上記のセンター長でもあり、
「勤労者こころのメール相談」を担当されている方でもあります。
つまり、「肩書きは偉いけど現場を知らない人」ではなく、ビジネスパーソンの
ストレスやメンタルヘルスに関して、現在も最前線で対応されている方です。
※ ちなみに、企業でメンタルヘルス系の講演をお願いしたい場合、
山本先生にお願いすることも考えてみてください。
熱意を持ってエネルギッシュに語ってくれますし、話も面白いです。
その山本晴義さんの講義の中で、こんな話がありました。
企業などに講演に行った際、聴衆の方をつかまえて、こう聞くそうです。
「あなたのストレス解消法は何ですか?」
たとえば、それに対する答として、
「ゴルフです」
と返ってきたら、次に、
「最後にゴルフをしたのはいつですか?」
と聞かれるそうです。
すると、それが2ヶ月、3ヶ月前だったりすることもあるわけで・・・
さらに、
「次にゴルフに行く予定はありますか?」
と聞いてみると、次の予定も決まっていなかったりするわけです。
これじゃいかん・・・という話です。
もちろん、「たまのゴルフでストレス解消」というのもいいですし、他の趣味でも
いいわけですが、それはそれとして、それとは別に、
「毎日のストレス解消」
として行うものも必要という話です。
これには、私も耳が痛いところがありました。私の場合、「ゴルフ」に相当する
ものが「スクーバダイビング」です。これを月に一度くらいのペースで行きたいと
思っていて、実際そのペースで行くこともありますが、行けない場合もあります。
それ以外に「ストレス解消」的なもの、特に「体を動かす」系のものは、あまり
やれていないなあ・・・と「痛いところを突かれた」感じです。
独立してからは、「やりたくない仕事」「無駄な仕事」をやらされるストレスが
グッと少なくなったこともあり、あまり「ストレス解消」を意識していなかったの
ですが・・・機嫌良く仕事をしていたとしても、それなりのストレスはたまるもの。
日常の中に「ストレス解消」を取り入れることは必要だと思います。
■ 「ストレス一日決算主義」
その「毎日のストレス解消」が必要だという意味で、山本さんはご著書に
こういうタイトルをつけられています↓
―――――――――――――――――――――――――――――――
ストレス一日決算主義 (生活人新書)
著者:山本 晴義
販売元:日本放送出版協会
発売日:2005-03
おすすめ度:
クチコミを見る
―――――――――――――――――――――――――――――――
『ストレス一日決算主義』 というのは、
その日のストレスは、その日に解消する(ためない)
という意味です。
こんなふうに書かれています。 (『』内は引用です)
『現代社会で生きている以上は、ストレスに接しないで生活することなど不可
能です。そんなことを目標にしたのでは、いつまで経っても目標が達成されず、
それが新しいストレスを引き起こしかねません。ストレスを感じること自体は
決して悪いことではないのです。大切なのは、ストレスを溜めないこと、つまり、
その日のうちに解消する一日決算の方法を考えることなのです。
ここで重要になるのが、運動、労働(勉強)、睡眠、休養、食事の五本柱。
この五つを正常に保つことを、日常的に心がけることで、ストレスを翌日に
持ち越さない生活が送りやすくなります。あくまで「日常で(毎日の生活の中
で)」という取り組みが重要で、「週末に」では意味を成しません。』
(134〜135ページより引用)
こう言われると、ドキッとしませんか? (←私はしました・・・(汗))
□ 運動
□ 労働(勉強)
□ 睡眠
□ 休養
□ 食事
この五本柱を「毎日の」生活の中にうまく組み込むこと。
「今日は大丈夫」と先送りせず、やってみませんか? そういう提案です。
ちなみに、「運動」というのは運動量だけの問題ではなく、「気晴らしとして
体を動かすこと」が重要だという話でした。これは「体」だけの問題ではなく、
「体を動かす」「視界、視点を変える」という面での「脳」のリフレッシュも含めて
のことのようです。
「そんなの無理」「それは理想論だよ」と片づけるのは簡単ですが、そうせずに
実践していくことは、工夫すれば可能なはず。5つのうち、毎日の生活の中に
欠けているものがあれば、補うことも考えてみてはいかがでしょうか。
この本、ストレスを感じている人はもちろん、「今はあまり感じていない」という
方も、機会があればご一読をおすすめします。
特に、人事関係のお仕事をされている方は必読だと言っておきましょう。
(※ このブログ、人事担当の方も結構読んでおられますので)
今日の記事作成時間は44分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:40│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
幸いです。
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)