2009年07月25日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

雇用に関する、もう一つの「ダイバーシティー」


こんにちは。水口です。
今日は「雇用」に関連して、考えされられる話を。


ローカルなニュースですが、こんな記事がありました。

「授産施設はワークシェア状態」/障害者 工賃伸びず就労進まず
- 沖縄タイムス


 (『』内は引用です)
 
『 障害がある人の就労を助ける県内授産施設などの工賃・賃金の2008
年度平均月額(速報値)が1万8019円で、前年度の1万8494円に比べ
2・6%減少したことが24日、県の調べで分かった。工賃が伸びない背景
には、不況に加え、障害者の一般企業、事業所への就労が進まないことで、
各施設が限られた収益を多数の利用者に分配せざるをえない現実がある。
関係者は「企業や地域は障害者を理解して受け入れ、雇用につなげてほしい」
と訴えている。(又吉嘉例)』

『 授産施設は収益が出た場合、利用者に工賃を支払うよう国が通知で指導
している。障害者の職業訓練の場という性質から最低賃金は適用されないが、
利用者にとっては労働の励みにつながる。』

『 授産施設事業の振興を図る県セルプセンター理事長の上間紀彦「本部海
陽園」施設長は「例えば一般事業所が余剰金を5人に分配するとすれば、授産
施設は利用者50人に分配する『ワークシェアリング』状態。一般雇用が進み、
施設から出る利用者が増えれば、工賃は自然に上がる」。

                                   (上記サイトより引用)
とあります。

あまりなじみの無い言葉が多くて、少し分かりにくいですが・・・、

障害者の方たちが職業訓練を兼ねて働く施設、そこの収益が伸び悩み、工賃を
上げられない。という話です。

工賃は月額1万8019円、1日にしたら千円以下・・・だそうです。
(同様の話は沖縄以外の地区でもあります)


逆に言えば、一般企業が障害者の方に働いてもらえれば、比較的安い賃金でも
喜んで働いてもらえるわけで、そういう面でも障害者雇用にはメリットを見出せる
はずなのですが・・・世の中全般を見れば、まだまだの状況です。
(そういう活動をしている社会起業家の方もおられます)


■ 日本理化学工業という会社

昨年、「カンブリア宮殿」という番組に「日本理化学工業」の大山泰弘会長という
方が出演されていたのですが、この会社(チョークなどを作っている会社です)は、
半数以上が重度の知的障害者の方で構成されています。

(同番組の概要はこちら↓にあります)
カンブリア宮殿:テレビ東京

同番組では、仕事のやり方、作業方法などに工夫をしているという事例も紹介
されていましたが、それらは決して特殊なものではなく、普通の製造業でも行わ
れているミス防止の仕組みの延長上にあるものだと感じました(色分けして一目
で分かるようにして、ミスを防ぐとか)。

ですから、少し踏み込んで工夫すれば「やればできる」ということかもしれません。


 (『』内は引用です)
 
『従来の作業方法を彼等に教えるのでなく、彼等の能力にあわせて作業を
改善すれば立派な労働力として活躍してくれています。 』


というのは、同社のHP上にあった言葉です。

日本理化学工業株式会社


障害を持つ方にも活躍してもらうというのは、企業の(働き方の)「多様性」の
面で重要な意味を持ちます。もちろん、企業による障害者雇用は(他の企業
でも)行われていますが、積極的に活用するという面では、(多くの企業で)まだ
これからではないでしょうか。

いろいろ考えさせられます。


※ 余談ですが・・・

   同社はチョークのようでチョークではない「キットパス」というオリジナル商品も
   製造しています。これはホワイトボードにも書ける(濡れぞうきんで消せる)
   チョークやクレヨンみたいなものです。

   私もちょっと書いてみたことがありますが、チョークやクレヨンよりもスムーズ
   に書けます(ちょっとヌルッとしたクレヨン・・・という感じの書き味です)。

   粉も出ませんし。ホワイトボード用にも使えそうでした。
   カラフルに書くと、会議が活性化するかも?
   (詳細はこちら↓)
   キットパス商品


■ ユニクロは3年連続トップ

また、ちょっと意外?なところでは、あの「ユニクロ」は大企業の障害者雇用率
ランキングで3年連続トップだそうです。

ユニクロが障害者雇用率トップ 3年連続 - 47NEWS(よんななニュース)

法定雇用率(企業に義務付けられた数字:達成できていない企業も多い)の
1.8%をはるかに超える、8.06%という比率です。


柳井会長(兼社長)によれば、これは必ずしも社会的責任のためにやっている
ことではなく、障害者雇用によって顧客サービスが向上したといいます。
(他の従業員の支援意識が強まり、それが顧客サービス向上につながるとのこと)

ここにも、何かヒントがありそうな気がします。



「だからこうだ」という結論の無い話でしたが・・・、

最近言われる「ダイバーシティー」という言葉(多様性という意味)は、「働き方」
の多様性を指すことが多いです。それも大事なのですが、「働く人」の多様性も
大事なのかも? と思うところがあって書きました。



今日の記事作成時間は42分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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