2009年08月13日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「ワーク・ライフ・バランス」と「ワーク・ライフ・インテグレーション」


こんにちは。水口です。
今日は「時間」「ワーク・ライフ・バランス」に少し関連した話を。


■ 作家とサラリーマンの二足のわらじ


今年度上半期の芥川賞が発表されました。
文藝春秋のこの号に掲載されています。↓

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このブログで文藝春秋を紹介するなんて初めてです。その理由は、今回の
受賞者の磯崎憲一郎氏が、サラリーマンと作家の二足のわらじをはく人だ
ということ。

同誌には受賞者インタビューが掲載されていますが、そのタイトルは

  「サラリーマン」と「作家」の時間術

とされています。


■ 「ワーク・ライフ・インテグレーション」

インタビューから引用します。 (『』内は引用です)

 「いつ執筆されているんですか」という質問に対して
 
『 週末や早朝、帰宅後です。三十分とか一時間だけのこともあります。一行、
二行しか書けなくても、そういう時間を積み重ねていくことで、半年に一本、
百枚ぐらいの小説は書けるものです。サラリーマンの方もゴルフや英語の勉強
など、仕事のほかに打ち込んでいるものはあるでしょう。僕の場合はそれが小
説だっただけです。』


 「会社員としての部分と小説家としての部分に、どうやって区切りをつけて
 おられますか」という質問に対して
 
『 その二つの間で引き裂かれるのではなく、むしろ統合されて一つになって
きている感じがします。
 (中略)
 
 最近「ワーク・ライフ・バランス」という考え方が流行っていますが、僕は、
大事なのは「ワーク・ライフ・インテグレーション」だと思うんです。仕事と家庭
で自らを切り替え、役割を使い分けるのではなく、まず人としての生き方が
あって、それを仕事とプライベートでいかに統合し、提示していくかではないか
と考えています。』


※ ちなみに磯崎氏は44歳、三井物産に勤めるサラリーマン(管理職)です。


「ワーク・ライフ・インテグレーション」というのは面白い概念ですね。

インテグレーション(integration)とは統合・統一することや、まとめたり、集約
することを意味する言葉です。

仕事と生活(家庭やプライベート)は、相反するものではなく、どこかで統合
されているものである。だからこそ相乗効果が得られるものだということで
しょうか。確かにそういう面もありますね。


■ 「ワーク・ライフ・バランス」という言葉への様々な反応

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉には、いろいろ反応があります。
たとえば、

  「そんな甘いこと言ってないで、若いうちは仕事にのめりこめ」

という人もいれば、

  「確かに働き過ぎはいかん。バランスを取ることは大事」

という意見もあり、どちらも一理あります。


私は、「働き過ぎ」の人達に向けて発言することが多いことが多い立場上、
「バランスを取るべき」という主張をしています。

しかし、仕事に熱意もなく、いつもダラダラ仕事をしている人がワーク・ライフ・
バランスを主張するなんて状況を見聞きすると、「ワーク・ライフ・バランス」と
いう言葉の普及にも弊害があると感じます。

このへんが悩ましいところでもあります。いっそのこと、(特に若いうちは)もっと
仕事にのめりこめ!と「ワーク・ライフ・アンバランス」を訴えたい気持ちも少しは
ありますが、それではあまりに無責任ですし、懐古趣味的でもあります。



そんなふうに、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉の受け取り方やイメージは
人によって違うわけですが、根本的に大事なことは、

  「数字上のバランスだけでなく、両方を充実させることが大事」

であり、

  「両者が相乗効果的に高め合うのが理想」

ということでしょう。

ここでいう「相乗効果」というのは、

     プライベート                   仕事
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  ちゃんと休養が取れる           仕事の能率が高まる
  幅広く見聞を広める       →   仕事の質やアイディアが高まる
  様々なサービスや製品を体験      消費者視点を持てる
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こういった、プライベート→仕事→プライベート・・・ の好循環を作るということ
です。これがうまく回っている状態が上記の「ワーク・ライフ・インテグレーション」
なのかな、という気がします。


そもそも、仕事もプライベートも、自分自身が関与することであり、自分という
軸ではインテグレートされているものです。ですから、「ワーク・ライフ・インテグレ
ーション」は、本来あるべき姿のはずです。

しかし、「時間がない」「忙しい」「自分がやりたい仕事じゃない」等々の理由で、
それぞれの対象に自分が向き合うことを避けていたり、それぞれの場で自分を
出すことに躊躇したりしていると、インテグレートされていないと感じる・・・。

ということになります。実際、そういう人が増えているような気もして・・・
ちょっと気になるところです。

(あまり答のない話ですみません・・・)



今日の記事作成時間は55分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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