日本は「競争が激しい」のに、「努力が報われない」社会なのか?
こんにちは。水口です。
今日は、あまり結論の無い話ですが、
日本は 「競争が激しい」のに、「努力が報われない」社会だという意見について。
■ 大学生へのアンケート
こんな記事がありました。
「努力報われる」半数に満たず 格差拡大 大学生冷めた見方
(産経新聞) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『 大学生の8割は日本を「競争社会」と考えながらも、努力が報われる社会と
思っている人は半数に満たないことが20日、ベネッセコーポレーション(岡山市)
が全国の大学生4070人に実施したアンケートで分かった。
昨年秋に大学生の社会観や生活についてインターネットで調査。結果による
と、就労観については「仕事を通じて社会に貢献することは大切」と答えた学生
は84%を占めた。
「仕事より自分の趣味や自由時間を大切にすべきだ」と回答した人も75%いた。
79%が「日本は競争が激しい」とし、「努力が報われる社会」と受け止めてい
るのは43%にすぎず、格差拡大が指摘される状況に厳しい見方を示した。 』
(上記サイトより引用)
とあります。
就労観については、学生の頃はまだあまり実感の無い話ですし、社会に出ると
また変わってくる面もありますから、なんとも言えないところはありますが・・・、
ちょっと気になる結果でもあります。
■ 「競争が激しい」のに、「努力が報われない」社会って?
上記アンケートには、79%が「日本は、競争が激しい社会だ」と答え、
「日本は、努力が報われる社会だ」という答は43%しかありません。
普通は、競争が激しい→努力すれば報われる(競争に勝てる) となるはずの
ところが、そうはなっていません。
つまり、努力しても必ずしも報われるとは限らない。でも、努力しなければ競争
に振り落とされてもっとひどい目に合う・・・ という非常に厳しいイメージでは
ないでしょうか。
ちなみにこの結果、学年(学校)別に比較すると(小・中・高・大の4段階で)、
年齢が上がるほど、「競争が激しい」という回答が増え、「努力が報われる」と
いう回答が減るという、より悲観的な見方になっています。
(こんな感じです)
競争が激しい社会だ:小学生54.3% → 大学生79.0%
努力すれば報われる:小学生68.5% → 大学生42.8%
※ 詳しくは、Benesse教育研究開発センターさんのサイトにあります↓
他にも項目がありますので、興味のある方はご参照を。
大学生の学習・生活実態調査 - Benesse教育研究開発センター
(↑こちらは目次のページです)
上記の部分について詳しい数字を見るには、「第5章」が該当します↓
大学生の学習・生活実態調査 - Benesse教育研究開発センター
(↑こちらが第5章のhtml版。または、上記目次ページにあるPDFを参照下さい)
「競争は厳しいのに、努力しても報われるとは限らない」 というと、かなり悲観
的なイメージのように思えますが・・・、社会人も同様に感じることはあるわけで、
これも社会の縮図ということでしょうか。
■ 「努力が報われない社会じゃない」という意見
しかし、たとえばこれをコンサルタント系の人に言わせれば、
「努力しても報われない」というのは間違い。
うまくいかないのは努力の仕方が間違っているからだ。
昔と違って、与えられた仕事をコツコツやるだけじゃダメ。
付加価値の高い仕事ができるよう、自分の能力を高めなければ。
という感じで片づけられてしまうのかもしれません。
こんな言い方をしてしまうと、ちょっと冷たい印象がありますが・・・。
でも、実際これは正論でもあります。
たとえば、「競争が厳しい」というのは、ある意味「誰にでもチャンスがある」と
いうことでもあります。私の話で恐縮ですが・・・、私が現在本を書いたり、
講師を勤めたりしているのも、元をたどれば、ネットがあったおかげです。
自分の意見やノウハウを後悔する場があるからこそ、評価してくれる人もいる
わけで、それを仕事につなげられることになります。もしネットが無く、同じ仕事
を志していたら、もっと時間も(あるいはお金も)かかったことでしょう。
そういう意味で、現在は「自分の看板」で仕事をしたい人にとっては、昔より
も「努力が報われる」社会になっているとも言えます。
※ つまり、「努力が報われない社会」というのは、既得権益やしがらみが
物を言う社会とも言えるわけです。もちろん、既得権益的なものが
社会から一掃されたわけではありませんが、昔に比べれば風通しは
良くなっているのではないでしょうか。
もちろん、すべての人が独立して仕事をしたいと思っているわけではありま
せんし、「自分の看板」で勝負したいと思っているわけでもありません。
また、付加価値の高い仕事(クリエイティブな仕事や専門性の高い仕事)を
志向する人ばかりでもないでしょう。
それでも、「努力が報われない社会」と言ってしまうことには、少し抵抗を
感じます。
社会的には難しい問題、たとえば就職難などがあるわけですが、その反面、
努力次第で自分の可能性を広げられる環境も広がっています。
そちらにも目を向ければ「努力が報われない社会」と言ってしまうのは、
一方的すぎる(片面しか見ていない)ような気がします。
・・・こういうのは、メディアの影響も大きいかもしれませんね。
悲観的なニュースをより大きく取り上げる傾向もありますから。
今日の記事作成時間は60分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
連ちゃんでお邪魔します。
努力→求められる結果→報酬
っていうような構図でしょうか。
変化が激しい今の時代において、
求められる結果もどんどん変化し、
努力してもその時々に求められる結果に
なかなか結びつかないといったこともあるのでしょうか。
そういえば、私の友人が中学生のときに、
「がんばった人が報われる、
がんばらなかった人も救われる社会」の必要性について
説いていた先生が居たそうです。
なんとなくいい響きの言葉だったので覚えています。
そして、30年以上も前にそんなことを生徒に
教えていた先生が居たなんてびっくりです。
努力→求められる結果→報酬
っていうような構図でしょうか。
変化が激しい今の時代において、
求められる結果もどんどん変化し、
努力してもその時々に求められる結果に
なかなか結びつかないといったこともあるのでしょうか。
そういえば、私の友人が中学生のときに、
「がんばった人が報われる、
がんばらなかった人も救われる社会」の必要性について
説いていた先生が居たそうです。
なんとなくいい響きの言葉だったので覚えています。
そして、30年以上も前にそんなことを生徒に
教えていた先生が居たなんてびっくりです。
Posted by makoto at 2009年08月28日 00:58
水口です。
makotoさん、いつもありがとうございます!
変化が激しい時代になったことや、より付加価値の高い仕事が求められていること
が影響していると思いますが、ただ「がんばる」だけでは厳しい時代になっている・・・
そういう面もありますよね。
「努力が報われない社会」とまで言うのは、言い過ぎだろうと思いますが、
(と思って本文のように書いたのですが、)
私も「何に(どう)努力すべきかが見極めにくい時代」だとは感じます。
「がんばった人が報われる」ことすら確約されておらず、
「がんばる」方向次第という感じもありますね。
でも、そんな「方向の見極め」的なものは、人によって得意不得意もありますし、
難しいところです・・・。
makotoさん、いつもありがとうございます!
変化が激しい時代になったことや、より付加価値の高い仕事が求められていること
が影響していると思いますが、ただ「がんばる」だけでは厳しい時代になっている・・・
そういう面もありますよね。
「努力が報われない社会」とまで言うのは、言い過ぎだろうと思いますが、
(と思って本文のように書いたのですが、)
私も「何に(どう)努力すべきかが見極めにくい時代」だとは感じます。
「がんばった人が報われる」ことすら確約されておらず、
「がんばる」方向次第という感じもありますね。
でも、そんな「方向の見極め」的なものは、人によって得意不得意もありますし、
難しいところです・・・。
Posted by 水口和彦 at 2009年08月28日 06:20
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