2009年08月29日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

エコカーの本命は「交換式」?


こんにちは。水口です。

今日は「時間」とは関係ない話、
自動車(エコカー)関連の話です。


■ 電気自動車の新しいカタチ

こんな記事がありました。

バッテリー交換式電気自動車はEV本格普及の決め手になるか
(nikkei TRENDYnet) - Yahoo!ニュース


「バッテリー交換式電気自動車」というのは、テレビなどのメディアでも取り上げ
られていますので、ご存じの方も多いかもしれません。

充電時間が必要な電気自動車の弱点を解消すべく、カートリッジ式のように、
バッテリーをまるごと交換することで、すぐに走れるという仕組みです。

記事にはこうあります↓

 (『』内は引用です)
 
『(電気自動車が) 不利なのが、「航続距離の短さ」「充電時間の長さ」「高価な
バッテリー」の3つだ。この弱点を解消し、電気自動車の便利性を高めて普及を
進めるための決め手が、米国のベンチャー企業ベタープレイスが提案する、バッ
テリー交換式EVとバッテリー交換ステーションを組み合わせた手法だ。

 ベタープレイスが担当するのはバッテリー交換ステーション運営などのインフラ
提供で、対応EVは提携自動車メーカーが生産する。ユーザーは対応EVを購入
して、設備や交換バッテリーの利用に必要な固定費と、消費電力に応じた従
量料金をベタープレイスに支払う。ちょうど携帯電話の料金システムに似た仕
組みを想定している。 』
                (上記サイトより引用)

とあります。

このニュースを聞くと、とても合理的な仕組みだと感心する反面、これで
日本の企業はだまっているんだろうか? という疑問を持ちました。

上記のベタープレイス社は100%の外資だそうですが、将来的にこれが普及
すると、ガソリンスタンドやLPG供給業者のシェアを取ることになるわけです。
そのうち、国内の会社も同様のシステムを導入してシェアの奪い合い。なんて
ことになるかもしれません。

そうした競争があると、価格が下がるというメリットがありますが、一般普及を
考えた場合、携帯電話と同じく、シェアを取った企業が有利。そうすると、普及
半ばで撤退する企業が出てくるかもしれません。
(そうなると、その車のユーザーは困るわけです)

バッテリーのカートリッジを規格化・共通化するという方向にいくと、
いいかなと思うのですが。


さて、上記の記事で私が特に興味を持ったのが、こちらの部分でした。

 (『』内は引用です)
 
『ベタープレイス・ジャパンの藤井清孝社長は普及のためのステップとして、「まず
稼働率の高いタクシーから導入していく」と語る。

 (中略)

 都内のタクシーの1日当たりの走行距離は約300kmだが、運転エリアはほ
ぼ一定のため、バッテリー交換ステーションを100カ所設置すればカバーできる
という。現在はLPG(液化石油ガス)を燃料としているタクシーが多いため、LPG
ステーションが都内各所に設置されている。これをバッテリー交換ステーションに
代替していけば、用地取得などの初期投資を抑えられる。

 現状のLPGタクシーの年間1台当たりのエネルギー(燃料)コストは、93万円。
ベタープレイス・ジャパンの試算によれば、バッテリー交換式EVタクシーの年間
エネルギーコストは電気代が15万円、必要なバッテリー個数と寿命から算出し
たバッテリーコストが52万円、交換ステーションの減価償却費が6 万円で、計
73万円。LPGからEVへの変更で、年間20万円(−22%)のコスト低減をもた
らすというから、タクシー会社にとってもメリットは大きい。 』

                                  (上記サイトより引用)

タクシー用途なら、交換ステーションの数が限られているので、対応しやすい
ですね。

私が驚いたのは、電気自動車が(このバッテリー交換式が)、バッテリーや交換
ステーションのコストを含めて、LPGよりも2割以上安価に済むという話です。

LPGはもちろんガソリンよりも安価ですから(じゃないとタクシーで採用しない)、
ガソリンと比較しても(バッテリー保守費込みでも)ずっと安いということです。

現在のハイブリッド車よりもコストメリットは高そうですし、スペック的にはこれが
環境対策車の本命になるのではないか・・・という気もしてきます。

また、恐らく燃料電池車よりもコストメリットがあるのではないでしょうか?

※ 燃料電池車は水素を使いますが、その水素を作るのに(現状は)電気を
   使います。となると、同じ電気を使う電気自動車にコスト的に勝てる気が
   しないのですが・・・。 (詳しい人いたら教えてください)

   ですから、私は今のところ燃料電池車は環境対策車の本命にはならない
   (電気自動車に負ける)と思っています。(長距離トラック等は別として)



というわけで上記のニュースは、

・ 技術的にも興味深いですし、とても合理的なシステムになっている。
  (新しいビジネスモデルでもある)

その反面、

・ 今後シェア拡大競争など、熾烈な争いが起こるかも?


と思わせる部分もあり、長期的には(傍から見るには)面白い分野だと思い
ます。すぐに大きな動きはないと思いますが、個人的には注目しておきたいと
思っております。

ただ、もし交換ステーションが全国に普及するとしても、それは軽く10年以上
先の話(インフラの普及は時間がかかります)です。当面、自動車購入の際に
考慮する必要は無いと思います。
(たとえば、首都圏のみ走る営業車などならメリットあるかもしれませんが)



今日の記事作成時間は32分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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