2009年09月09日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「自社のDNAはどこにある?」 と考えてみるのもいいのでは


こんにちは。水口です。

今日は、あまり具体的な役に立つ話ではないかもしれませんが・・・、
企業の「DNA的なもの」についての話です。


■ ホンダの「スペック重視の時代」は終わったのか?

こんな記事がありました。

ホンダ研究所鈴木氏「二輪車のスペック重視の時代は終わった」
(レスポンス) - Yahoo!ニュース


 (『』内は引用です)
 
『ホンダは8日、同社が開発した二輪車用オートマチックシステムの発表会を
開催した。本田技術研究所常務取締役・鈴木哲夫氏は、「二輪車業界は
スペック重視の時代が終わり、いまは別の価値観が求められている。今回
発表した技術がユーザーの役に立ち、喜ばれることを願っている」と話した。

 (中略)

今回発表されたオートマチックシステムはそれぞれ、これら2種類の二輪車
用に開発された。発表されたのは大型スポーツ二輪車用のオートマチック
システム「デュアルクラッチ・トランスミッション」と、カブ系エンジンに採用可
能な「CVマチック」の2種類。

これらのシステムは新技術ということもあり、出願特許件数はデュアルクラッ
チ・トランスミッションは100件で、CVマチックは14件。』


とあります。

『スペック重視の時代は終わった』なんて言葉は、本田という企業には似つか
わしくない言葉のように思えます。

特に二輪の世界ではそうです。エンジンが20000rpm以上も回る市販車や、
バルブが32個もついたエンジン(1気筒当たり8バルブ)を開発したりと、
(これも後に市販化されました)、本田は二輪メーカーの中でも特に技術志向
が強いイメージがあります。

また、スペック的に尖っているだけでなく、本田の二輪は品質的な評判も高く、
自動車以上に二輪の世界では「ホンダ」ブランドに力があります。


実は、その本田が「スペック重視の時代は終わった」というのには、少し訳が
あります。現在は二輪に対する排ガス規制や騒音規制が厳しく、以前のような
高性能車が作りにくくなっているのです。(しかも、あまり「エコ」じゃないし・・・)

だから、「高性能」という意味でのスペックにはこだわらず、違うところで新たな
付加価値を付与していく、ということだと思います。


でも・・・

この記事にある「デュアルクラッチ・トランスミッション」というのは、自動車(四輪)
でもまだあまり普及していない、手の込んだ複雑な(高級な)システムです。

奇数段と偶数段のトランスミッションそれぞれにクラッチを設けるため、機構と
しては複雑になります。そのおかげで、ギアを素早く切り替えることができ、変速
時のショックが非常に小さくできる・・・というものです。

※ こちらの記事↓にカットモデルの写真があります。
   (2つのクラッチが同軸上に配置されています)
  ホンダ、二輪車用新型オートマチックシステムを2種類発表(レスポンス)


そんな、複雑な機構を二輪の世界で初めて採用するだけでもすごいですが、
従来のトランスミッションとあまり変わらないサイズで製品化するのもすごい。

・・・これも、一種の「スペック重視」に思えるのですが。

「スペック重視の時代は終わった」というのはウソですね (笑)

最高速度や加速性能といったスペックはあまり重視しないけれど、それ以外
のところでは、スペックや世界初の技術を採用する。そんな本田はやはり技術
志向の企業ですね。

これは冷やかしで言っているわけではなく、本田が「技術志向」でいることに
安心したという感じです。技術志向のDNAが、そんな簡単に無くなってしまっ
ては悲しすぎますから。


■ 自社の「DNA」は何?

その本田も(自動車も含めて見れば、)会社が大きくなるにつれて、どちらか
というと「堅実な路線」にシフトしていっている・・・。それは自動車好きな人
なら感じていることだと思います。

「面白い車」「高性能な車」よりも、「売れる車」を重視する傾向です。
(「ホンダがトヨタ化している」なんて言う人もいます)

確かに、そういう傾向があるのは否めませんが、時々「技術」志向が垣間見え
るところに「ホンダ」らしさを感じます。
(エンジン全般もそうですし、S2000のような車や、あるいはマニアックですが
 レジェンドの「SH-AWD」というシステムなども)


ホンダの場合、モータースポーツ関係が撤退傾向にあるのが残念ですが、
技術志向的な「DNA」は、少しずつ形を変えていくにしても残っていく・・・
そんな気がします(そうあってほしいものです)。



では、自分が勤める会社のDNAはどんなところにあるでしょうか?
と考えてみると、どうでしょうか。

「そんなに格好いいものなんて無いよ」と思う方もいるかもしれませんが、
それは自分が気づいていないだけかもしれません。(同業)他社と比べて
みると、意外に「DNA」や「社風」的なものがあるはずです。
(中にいると分かりにくいですが、取引先の人はおそらく感じているはず)



イケイケで勢いがある会社もあれば、堅実な会社もあります。
「価格では絶対負けない」「品質では絶対負けない」という
会社もあるでしょう。

そういう「DNA」的なものを意識することは、意外に
大事なことかもしれません・・・。そんな気がしました。

ときには、それが自分の行動の優先順位に影響する
こともありますからね。



今回は、ホンダをちょっと持ち上げましたが、実は私自身は
ヤマハの二輪を3台乗り継いできたヤマハ党です。
なんか好きなんですよね・・・デザインが。
(※今は二輪には乗っていません。残念ながら。)

今日の記事作成時間は54分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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