派手な勝ち方と地味な勝ち方、どっちがすごい?:「見る立場」と「やる立場」の違い
こんにちは。水口です。
イチロー選手の9年連続200本安打。
すごい記録なのは間違いありませんし、いい話だと思うのですが、
なぜか、イチロー選手の記録に対しては、ケチをつける人もいます。
たとえば、ホームランバッターと比べて大したことじゃないとか、
そういう感じです。
確かにメジャーリーグのホームラン競争も豪快ですごいかもしれませんが、
それはそれ、これはこれ。個人的にどっちが好きというのはあったとしても、
それと記録の価値は別物です。
それで思い出した話があります。
■ 派手な勝ち方と地味な勝ち方、どっちがすごい?
全然畑違いの話ですが、私は以前、二輪のレースをテレビでよく見ていました。
私がよく見ていた時期(多分88年〜93年くらい)に2人のスター的なライダー
がいました。ウェイン・レイニーとケビン・シュワンツという人です。
(現在の「MotoGP」の前身である、WGPの500ccクラスの話です)
同時期には他にも速いライダーがいましたが、この2人は強烈なライバル関係
にあり、(当時見ていたら)印象に残っている人は多いと思います。
この2人、レース運びに大きく違いがありました。
2人とも速いのですが、レイニーは典型的な「先行逃げ切りタイプ」。スタート
直後が(他のライダーに比べて)異常に速く、後続を引き離したままゴールする
こともあるほどです。そのせいか、「レイニーが勝つときはレースが面白くない」と
不名誉な?言われ方をしてしまうこともありました。
逆にシュワンツは「後半追い上げタイプ」。後半にきわどいバトルを制して優勝
するというパターンが多い選手です。リタイアも多いけど、勝つときの勝ち方が
豪快で劇的なので、日本でもファンが多い選手でした。
確かに、シュワンツがレース終盤に見せる追い抜きは、信じられないような
テクニックを見せることもしばしばで、見映えがします。
私も見ていて「シュワンツすげえ・・・」と思うことが多かったのですが、よくよく
考えてみると、先行逃げ切りするレイニー氏も、とんでもなくすごいんです。
レースの序盤はタイヤが温まっていませんから、タイヤがどこまでグリップして
くれるかは分かりにくい状況です (「スリックタイヤ」を使っていますので)。
そんな状況で、ギリギリのところまで攻めるのは、とてもリスキーですし、何
よりも(感覚的に)強い恐怖感を感じるはずです・・・。
ですから、レイニーが「先行逃げ切り」できるのは繊細さと精神力、そして
修練のたまものなんです、おそらく・・・。
グリップが不安定な状況で自分一人がペースを上げていくのは、ある意味
「自分との戦い」でもありますから、精神的な強さは必要だったと思います。
(このレイニー氏も最初からそうだったわけではありませんでした)
そう思うと、見た目は地味でも、実はレイニーの方がすごいんじゃない?
と思えてきて、私は彼のファンになりました。
■ 見る立場とやる立場の違い
「強い精神力で序盤を制するウェイン・レイニーが好きだ」
「ケビン・シュワンツの劇的な追い上げが好きだ」
見ている側(ファン)の気持ちとしては、どちらもありでしょう。
(私は前者、一般的には後者の方がやや多かったと思います)
しかし、
「先行逃げ切り」で勝つライダーと、
「劇的な追い上げ」で勝つライダー、
どちらがライダーとして優れている?
という質問は、まったくの愚問です。
追い上げができるライダーは、瞬発的な速さでは優れているかもしれません。
しかし、レースは最終的に結果が評価されるもの。ライダー本人やチームの
関係者の立場では、「見映え」よりも勝てるかどうか。「勝てる」ライダーが優れ
ているということになります。
見る立場、ファンの立場であれこれ好き嫌いを言うのは自由ですが、実際に
やる立場の人はそんなことは言っていられないわけです。
では、自分自身の仕事については、どうでしょうか?
たとえば、仕事の遅れを取り返すべく、期限まぎわに「劇的な追い上げ」を
するのは、確かに充実感があります。
なんだか、「俺ってやるやん・・・!」と思えてくることもあります。
でも、それはある意味「イメージ」の世界、「見る立場」の話です。自分が
「見る立場」ではなく、「やる立場」にあるのなら、あくまでも結果を考えるの
が本筋です。
私は昔、どちらかというと「劇的な追い上げができる人間が格好いい」と思う
タイプでした。確かに終盤頑張ってやり遂げるのは爽快感もあります。しかし、
これって悪く言えば自己満足、変な意味でのプライドを満足させているだけ
じゃないか・・・とも思うようにもなりました。
本当に良い仕事、(ある意味「勝てる仕事」)をするためには、「先行逃げ切り」
まではできなくても、スタートは早い方がいい。本当は自分自身でもそうだと
分かっているんです。問題は、それをやるかやらないかということ。
一流のライダーと比較するのは失礼ですが・・・、
仕事の場でも、「先行逃げ切り」は、難しいことが多いです。
「追い込まれてからやる」よりも、「追い込まれる前からやる」方が、
より強い気持ち、精神力が必要になります。
それなら、私は後者を目指したい。と思います。
偉そうに言って、いまだにうまくいかないこともありますけどね・・・。
そんな自分への戒め(勇気づけ?)として、私は先のウェイン・レイニーが
走っている姿を、携帯の待ち受け画面に入れています。
これを見ると、あえて「先行逃げ切り」という厳しい道をいくレイニー氏の
強さを思い出せるので・・・。
今日の記事作成時間は60分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2010 BizARK Inc. All rights reserved.
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/k_minakuchi/52028088
この記事へのコメント
レイニーは、シュワンツに勝つベストな方法
シュワンツは、レイニーに勝つベストな方法
それぞれが、勝利する為に選んだ極めた作戦と言う事でしょうか。
シュワンツが、レイニー先行させるのも、作戦のうち
レイニーが、シュワンツに追い込まれるのも作戦のうち
最終的に勝てると言う自信が、作戦の成功を呼ぶと言う事でしょうか。
カッコイイですね!!
ライダーを支える、ピット、監督達のフォロワー達。
ライダーを一つの会社と例えると、
会社がいかに社員達(フォロワー)にビジョンを見せ、
それを信じて、目標(勝利)へ導くか!
とう言うことでしょうか!!
カッコイイですね〜!!
シュワンツは、レイニーに勝つベストな方法
それぞれが、勝利する為に選んだ極めた作戦と言う事でしょうか。
シュワンツが、レイニー先行させるのも、作戦のうち
レイニーが、シュワンツに追い込まれるのも作戦のうち
最終的に勝てると言う自信が、作戦の成功を呼ぶと言う事でしょうか。
カッコイイですね!!
ライダーを支える、ピット、監督達のフォロワー達。
ライダーを一つの会社と例えると、
会社がいかに社員達(フォロワー)にビジョンを見せ、
それを信じて、目標(勝利)へ導くか!
とう言うことでしょうか!!
カッコイイですね〜!!
Posted by trillion at 2009年09月18日 00:19
水口です。
trillionさん、ありがとうございます。
そうですね。それぞれが自分の持ち味を活かし、
勝つための戦略を実現する。
確かに、会社も同じですね。
傍観している分には色々言うこともできますし、好き嫌いも分かれる
でしょうけど、本人達に取ってはそんなことは関係ない。信じる道を行く。
ビジョンを体現するリーダー・・・格好いいです。
trillionさん、ありがとうございます。
そうですね。それぞれが自分の持ち味を活かし、
勝つための戦略を実現する。
確かに、会社も同じですね。
傍観している分には色々言うこともできますし、好き嫌いも分かれる
でしょうけど、本人達に取ってはそんなことは関係ない。信じる道を行く。
ビジョンを体現するリーダー・・・格好いいです。
Posted by 水口和彦 at 2009年09月21日 21:01
※ スパムコメント対策として、半角の「!」は使用不可の設定にしています。
申し訳ありませんが「!」は、全角文字を使用していただけますよう、
お願いいたします。









(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)