プロジェクトの流れが滞って、「渋滞」してしまうとき
こんにちは。水口です。
昨日の「渋滞」の話に関連して、仕事にも「渋滞」があるのかも?
と思うところがあったので、今日はその話を。
■ プロジェクトの「渋滞」って、ありませんか?
高速道路などでは、事故による渋滞や、合流地点で起るもの以外にも渋滞が
あります。
それが、トンネルや登り坂などで起こる渋滞です。
前を走る車がトンネルや登り坂で速度低下し、車間距離が詰まった後続車が
ブレーキを踏み、そのまた後でブレーキを踏み・・・というくり返しが、ギクシャク
した流れの悪い状態を生み、後続車がどんどん詰まってきて渋滞となります。
では、仕事の中でも、流れが悪くなって「渋滞」に近い状態になることはない
でしょうか?
たとえば、多人数が関わるプロジェクト的な仕事を行っている場合には、
自分以外の人が、自分の前工程や後工程を担当することもあります。
そんなときに、
前工程の仕事が遅れると、
なぜか安心してしまう
という心理を感じたことはないでしょうか。
たとえば、当初の予定では水曜日までに前工程が終わり、木曜日から自分
の担当部分を進めなければいけない場合には、「木曜日からは自分の担当
する作業を始めなければいけない」というのは事前に分かっています。
そんなとき、前工程の仕事が遅れる(自分の仕事に着手できない)ことに
なると、なんだか「ホッとした」と感じることがあります。
プロジェクト全体で見れば「遅れるのは困る」と思うのが当然なのですが、
自分個人の思いとしては「前が遅れたから、まだやらなくていい」となると
ちょっとホッとしたような、なんだか得をしたような気がする。そんな心理は
感じたことがあります。
本来なら、「前が遅れた分、自分が挽回しなければ」と思うべきですし、実際、
そうやって遅れを挽回することもあると思います。しかし、人間の弱さなのか、
「前が遅れたから」という言い訳が立つと自分の仕事もスローペースになって
しまうことすらあります。
これは困ったことですが・・・ 実際、私はそういう例を見てきましたし、自分
自身にも、そういう心理を感じたことがあります。
プロジェクトがオンスケジュールでうまく進んでいるときにはあまり感じないの
ですが、どこかで一度遅れ出すと、挽回するどころか逆に気が抜けてしまう。
これは、流れが悪くなると車がたまってくる「渋滞」と、ちょっと似たところが
あるような気がします。
前工程の仕事が遅れると、なぜか安心してしまう
という心理が、さらに自分の仕事も遅らせてしまう
そうなると、遅れがどんどん積み重なっていく・・・。
一度流れが滞ると、どんどん悪い方にいってしまうのでやっかいです。
もちろん、すべてのプロジェクトがこうなるとは限りません。特に重要なプロ
ジェクトなら「納期に間に合わせる」ことに対するプレッシャーが高いため、
こうはならないことが多いです。
どちらかというと、二番目、三番目くらいのプロジェクトや、お客さんの無い
プロジェクト(社内の改善プロジェクト)などに多い話です。
社内の「改善プロジェクト」的なものなどは、遅れているうちに別のプロジェク
トが重なって忙しくなってきたりして、実質的に放置されたままになることも
あったりします。
■ プロジェクトの「渋滞」を避けるために
こういう「渋滞」を避けるためにはどうすればいいか?
そのためには、遅れてきた時点で計画を立て直していくことも必要ですが、
極力「遅らせない」ことが、特に重要だと思います。
どこかの工程が遅れてくると、どうしても自分の工程も「遅れてもいいか」と
なってしまう・・・人間、どうしてもそういう心理が出てきてしまいます。
(二番目、三番目以降のプロジェクトならなおさらです)
もし、遅れる場合も、後工程への「つなぎ」の部分でのコミュニケーションは
とても重要です。
「遅れたけど、○日までには渡せる」というコミュニケーションを取ったり、
(可能な場合は)「ここまでは出来ている」という部分を先行して渡したり、
そういった配慮があるとないとでは、後工程の受け止め方も違ってきます。
「遅れる」という異常事態のときほど、(前工程の人は)慌てますが、
そんなときほど、コミュニケーションは綿密に取るべきなんですよね。
でも、実際にはその逆パターンになりがちで・・・。
これは気をつけないといけないところですね。
あと、ちょっと違う話かもしれませんが・・・、
そもそも「社内の改善プロジェクト」的なものは、実際にやれる以上に
乱立してしまう(手を広げすぎてしまう)こともあります。こういうのは、
絞り込むことも必要ですね。
今日の記事作成時間は40分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
各工程での遅れの原因の一つに、
予定・工程表の見方に、2つの考えがあると考えます。
・予定表・工程表どうりに進めるにはどうするかと考える。(結果・成果)
・予定表・工程表の時間でどれだけ良い仕事をするかと考える。(工程の精度)
当然、どちらも大事ですが、自分の会社では片寄ってしまうのが普通になっています。
(極端な表現で、マネジメント頭と技術者頭でしょうか)
コミュニケーションがバッチリ取れていたとしても、前後の工程の人の考え、見方が違えば、上手くいかない。
自分達でコントロールできる遅れ改善の為に、
与えられた、予定・工程表を前後の工程の人間と、
一息おいて、話し合う時間を予定表に入れる事も、
重要なのかと、感じました。
まぁ、各個人、仕事に自己満足的なものが絡んでいて、
それを結果の為だと言って否定できないのも事実なんですが。。。
予定・工程表の見方に、2つの考えがあると考えます。
・予定表・工程表どうりに進めるにはどうするかと考える。(結果・成果)
・予定表・工程表の時間でどれだけ良い仕事をするかと考える。(工程の精度)
当然、どちらも大事ですが、自分の会社では片寄ってしまうのが普通になっています。
(極端な表現で、マネジメント頭と技術者頭でしょうか)
コミュニケーションがバッチリ取れていたとしても、前後の工程の人の考え、見方が違えば、上手くいかない。
自分達でコントロールできる遅れ改善の為に、
与えられた、予定・工程表を前後の工程の人間と、
一息おいて、話し合う時間を予定表に入れる事も、
重要なのかと、感じました。
まぁ、各個人、仕事に自己満足的なものが絡んでいて、
それを結果の為だと言って否定できないのも事実なんですが。。。
Posted by trillion at 2009年09月25日 01:18
水口です。
trillionさん、ありがとうございます。
「マネジメント頭」と「技術者頭」という言い方、
すごくしっくりきます。ありがとうございます。
自分自身のなかにも、この2つはありますね。
多くの場合、リーダー的役割の人はこの両方が分かるけれど、
チームメンバーが分かってくれない場合に苦労することに
なってしまいますね。
しっかり説明、コミュニケーションしなければいけないところかもしれませんね。
元々、「仕事熱心」「向上心」から来る部分もありますから、
頭ごなしに「ダメ」と言うべきではなく・・・
なかなか大変な部分だと思います。
trillionさん、ありがとうございます。
「マネジメント頭」と「技術者頭」という言い方、
すごくしっくりきます。ありがとうございます。
自分自身のなかにも、この2つはありますね。
多くの場合、リーダー的役割の人はこの両方が分かるけれど、
チームメンバーが分かってくれない場合に苦労することに
なってしまいますね。
しっかり説明、コミュニケーションしなければいけないところかもしれませんね。
元々、「仕事熱心」「向上心」から来る部分もありますから、
頭ごなしに「ダメ」と言うべきではなく・・・
なかなか大変な部分だと思います。
Posted by 水口和彦 at 2009年10月01日 19:15
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