2009年10月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「すぐやる」習慣は伝染する?


こんにちは。水口です。
皆さん、「すぐやる課」って、聞いたことありますか?


■ 「すぐやる課」40周年

こんな記事↓がありました。

松戸市役所すぐやる課40歳、最近はハチ退治中心
(読売新聞) - Yahoo!ニュース


『』内は引用です)
 
『 市民の要望に迅速に応えるため、千葉県松戸市で全国に先駆けて誕生した
「すぐやる課」が、6日で開設40年を迎える。

 この8月で受理件数は延べ13万件を超えた。当初は道路補修など土木作
業の要望が多かったが、今はハチ退治が中心だ。要望も多様化し、家の掃除
など対応できない依頼も相次いでいる。

(中略)

 「すぐやる課」は、「マツモトキヨシ」創業者の松本清・元市長が69年に設置
した。類似の課は全国300か所以上の自治体で設置されたが、行革の一環
で廃止が相次ぎ、現在は数十か所程度という。

 ただ、同課への視察や取材などは近年増えており、08年度は38件。茨城
県常陸大宮市は昨年、「すぐ対応課」を新設した。再評価の流れについて、
松戸市は「平成の大合併で巨大化した自治体などで、仕事の『はざま』を埋め
るため、必要となっているのでは」と話す。 』
     (上記サイトより引用)

とあります。

「すぐやる課」というのは、私が子どもの頃に時々話題になっていましたが、
その元祖は40年も前だったんですね。

「いろんな部署をたらい回しにされてしまう」「なかなか対応してくれない」と
いった苦情に対し、「すぐ対応してくれる」窓口として設置された部署。そんな
ふうに言われていました。

その「すぐやる課」も現在はあまり聞かなくなりました。廃止されたところも
多いんですね。

同記事には、こんな記述もありました。
『』内は引用です)
 
『 実際に対応した仕事内容では、当初は道路や側溝の補修など、土木作業が
約9割を占めていたが、2008年度は3676件中707件(19%)。代わりに
スズメバチ駆除などが2094件(57%)と増加した。

 市の人口は発足当時に比べ、約48万人に倍増しており、同課は「宅地開発
が進み、ハチが住宅街に出てきたのでは」と分析する。一方、「すぐやる精神が
役所内に広がった」ことで、土木作業の要望は直接、担当の道路維持課など
が対応することが増えたという。 』


「すぐやる精神が役所内に広がった」ことで、「すぐやる課」がいらなくなったと
いうのであれば、望ましいことですね。


■ 「すぐやる」習慣を広げる

こういう話を聞くと、

  「すぐやる課」なんて、なかなか対応しないお役所の話だ。
  民間はスピードがあるから、「すぐやる」のは当たり前。

なんて言う人も出てくるのですが、それは余程恵まれた環境にいるか、現実を
知らないかのどちらかではないでしょうか。実際のところ、民間であろうと
「すぐやる」のはなかなか難しいことです。

□ 相談事を持ちかけようとしても「後にしてくれ」という上司
□ 話は聞いてくれるけど、具体的な対応を取ってくれない上司
□ 問題が起こっているのに、他部署がなかなか手を打ってくれない
□ 簡単な事務処理なのに、なかなか処理してくれない同僚

・・・等々、「すぐやってくれない」という事象は、組織のなかに多いものです。

□ 「忙しい」を言い訳に、なかなかやってくれない人
□ なぜか勿体ぶって、動いてくれない人
□ 頼まれごとは催促されるまでほったらかしの人

そんな人もいたりします。それにイライラしてしまう人もいると思います。


確証はないのですが、経験的には上記の記事にあるような

  「すぐやる」部署(や人)が増えてくることによって、
  周りもだんだん「すぐやる」ようになってくる

そんな状況は実際にあるという気がします。


というのは、こういう「すぐやる」習慣は組織による差があるからです。

  あるチームでは「すぐやる」「さっさと片づける」人が多い
  (そういう習慣がチームに定着している)

  別のチームでは「すぐやる」人が少ない
  (チーム内にそういう習慣が蔓延している)

そんな差は感じることがあります。(同じ会社の中でも違います)

こういった差は、お互いが周りの人に影響しながら、チーム内の雰囲気と
して出来上がってくるものです。

それなら、その逆のパターンもあるはずで、誰かが「すぐやる」ようになると、
チーム全体の雰囲気も変わってくることもあるはずです。

その影響が最も大きいのがチームのリーダーですが、リーダー以外の人も
お互いに影響を及ぼしあっているはず・・・。

「すぐやる」ように心がけることは、結構大事なことではないでしょうか。
(逆に、やれないことは「すぐ断る」のも大事ですが)




「計画的に仕事をする」ことと、「すぐやる」ことは両立しないと考える
人もいるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。

逆にすぐ終わることまでいちいち「タスク」として計画していたら、
その方がかえって大変です。

すぐ終わるものはその場で終わらせる。これは時間管理で意外に
大事なことですね。


今日の記事作成時間は38分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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