2009年10月13日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

キャリア選択のためには「自己分析」は必要? それとも不要?


こんにちは。水口です。

前回「キャリアコンサルティング」の話が出ましたので、
今日もそれに関連した話を。


■ 就職活動での「自己分析」には意味がない?

こんな記事↓がありました。

Business Media 誠:「自己分析」に意味がない3つの理由

『』内は引用です)
 
『 いつのころからか、「就職活動は自己分析から」というのが常道になってしま
いました。学生だけではなく、キャリアセンターの職員も一つ覚えのように「自己
分析が大事」と繰り返しますが、これがいわゆるミスマッチや早期退社の原因の
1つになっているように感じてなりません。

 私は、就活学生の皆さんに、「自己分析」なんていう大して意味のないことに
力を注いだら、かえって失敗する危険性が高まるよ、と申し上げたい。』

                                  (上記サイトより引用)

おおっ、大胆な意見です。

といっても、この著者は人事コンサルティング会社の方なので、思いつきとか
自分の経験談だけの話ではなさそうです。


この著者が「自己分析に意味がない」と言う理由は、

 ・ そもそも、就職先(会社)のことだってなかなか深くは分からないもの。
   自己分析してもも、会社とうまくマッチングできるかどうかは、実際の
   ところ分からないものだ。

 ・ そもそも、同じ会社の中にも色々な仕事があり、どの仕事の担当に
   なるかは会社が決めること。自分の思い通りになるわけじゃない。

 ・ そもそも、「今の自分にあった仕事」を探そうというのが間違い。
   新しいことにチャレンジする気概を持つことの方がずっと重要。

といったところです。

※ 長いので私がまとめてみましたが、ニュアンスが違うかもしれませんので、
   詳しくは原典(上のリンクの記事)の方を参照してください。


さて、この意見ですが・・・、

確かに就職活動の中で分かることなんて少ないですし、絶対確実なんてこと
もありません。また、新しいことにチャレンジする気概が必要というのもその通り
だと思います。

また、「自己分析」に頼りすぎるのは、なんだか「自分探し」みたいな感じで、
そればかり考えていると、かえって選択の幅を狭めてしまう気もします。



しかし、上記の発言は「黙って会社についてこい」という感じ、つまり「会社に
とって都合がいい意見」のようにも思えます。

著者は「自己分析」を過信しすぎる学生、あるいは「自己分析」を売りにした
就職セミナー等が氾濫している状況に警鐘を鳴らすために、わざと大胆に
書いているのではないかと思いますが・・・ ちょっと乱暴ですね。

私自身は「自己分析は不要」とは思いませんが、確かに、自己分析ばかり
しているのも何だか気持ち悪いとは思います。難しいところですね。


■ 自分のキャリアを考えるために

私の場合、前の会社の入社時は「自己分析」的なことは、まったくしません
でした(当時はそれが普通でした)。

一方、独立するときには、さすがにいろいろ考えました。自己分析的なこと
もしましたし、「どんな事業をするか」ということも考えました。



自分の仕事を考える上で、よく言われるのは、

  「好きなこと (やりたいこと)」
  「得意なこと (その分野の能力があること)」
  「求められていること (世の中にニーズがあること)」

  この3つが重なる仕事が理想。

こう言われます。

私は現在の仕事は、こういう意味で結構いい線いっていると思って
いるのですが、それは「自己分析」だけで得られたものではありません。

「自己分析」と称して「自分」のことばかり考えていては、この3つの
重なりは見つからないと思います。
(好きなことや得意なことばかり考えて悶々としそう・・・)

必要なものではあるけれど、そればかり考えているのも変。ですから
自己分析って、実はなかなか難しいものです。


ということを前提として・・・

社会人向けの「自己分析」として、個人的におすすめしたいのは、
「考える」だけでなく、「実験」してみることです。もし、やってみたい
仕事があれば、まずは副業として始めてみるのもいいと思います。


私の場合、ブログを始めたのが、その「実験」でした。実際に自分が
「書けるかどうか」、ブログに「反響があるかどうか」を見極めたかった
わけです。今思えば、これも広い意味での自己分析だったんですね。

「考える」だけでなく、何かを「やってみる」。こういう自己分析なら、
有用だと思いますし、弊害も少ないと思います。



今日の記事作成時間は48分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
自己分析で、自分の可能性を狭くしてしまう事が危険で、
自己分析で、自分の可能性を広げる事を目的とすれば、問題無いって事ですよね!

会社でも、診断されます。
リーダー適正や、マネジメント適正。
最終的に、いくつかのタイプに分けられて、フィードバックが来るのですが、
タイプ別けしてしまう事に、もうすでに可能性が狭くなっていると思います。
分析する人間が、分析出来るレベルが有る人で、
分析後に、タイプ別けから可能性が広げる事を目的としたフィードバックが有れば、
人間の「分析」の意味が、良い結果になりそうですね!

自分を分析するには、「方法」の真似でなく、分析をして「良い結果を出す方法」まで実行すべきですね。
Posted by trillion at 2009年10月16日 22:12
 

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