「正直」は社内規範にふさわしい?
こんにちは。水口です。
「これはひどい」と思った人も多いのでは? こちらの記事↓には。
「正直」を行動規範に=JR西社長、報告書漏えいで
(時事通信) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『 JR福知山線脱線事故の報告書漏えい問題で、JR西日本は18日、2日目
の被害者説明会を大阪市北区のホテルで開いた。佐々木隆之社長(63)は
終了後に記者会見し、「『正直』や『良心に恥じない』など、簡潔な言葉で行動
規範を作りたい」と述べた。
佐々木社長は「基本的な部分を直さないと上滑りする」と説明。「意識改革
が一番必要なのは幹部。若手社員が行動規範の素案を作る」と強調した。
この日の説明会には遺族や負傷者ら約130人が参加。漏えいに関与した
山崎正夫前社長(66)や土屋隆一郎副社長(59)が謝罪し、経緯を説明した。
次々明らかになる不祥事に、出席者からは「これ以上何も出ないのか」と質
問が出た。佐々木社長は「知る限りのことは出した」と答えたという。』
(上記サイトより引用)
■ 「正直」を社内規範に?
わざわざ「正直」を行動規範に取り入れなきゃいけないというのも問題かも
しれませんが、そもそもこの「正直」ってどういうことなんでしょう?
企業活動の中では、すべてが「正直」というわけにはいきません。
それは「都合の悪いことは隠蔽する」という意味ではなく・・・
たとえば、取引先との交渉の中で「この製品の製造原価っていくらです?」
と聞かれて「正直」に答える社員はいないでしょう。レストランで「この料理の
材料費はいくらですか?」と聞かれて答える人もいないでしょう。
そんなのすべて答えていては企業活動が成り立ちません。
(そんなふうに聞く人もいないと思いますが)
つまり、企業活動の中ですべて「正直」であるというのは、実際にはあり得
ないことです(社内的には正直であるのが望ましいですが)。
あり得ないことを行動規範に盛り込むというのはおかしなこと。結局、都合
のいいところだけ「正直」というスローガンがまかり通ることになるのでは?
そう思えてしまいます。(上司が部下を叱責するときだけ使ったりして・・・)
■ 倫理的な人が悪事を犯す?
社内規範に倫理的な言葉を盛り込むのは悪いこととは思いませんが、単に
聞こえの良い言葉を入れるだけでなく、具体的にしないとあまり意味がない
と私は思います。
企業内の不祥事は、必ずしも個人的な利益のために行われるものではあり
ません。むしろ、「愛社精神」のために、「会社の利益」のために起こしたもの
が少なくありません。
単に倫理的な言葉を用いるだけでは、それがいつの間にか「社内の倫理」に
すり替えられてしまいます。これでは不祥事には対抗できません。
ですから、社外(社会)に対しての責任、倫理であることを明確にすることが
必要。その前提がなければどんな美辞麗句も曲解される可能性があります。
上記の『良心に恥じない』の方は、そういうニュアンスがあるので良いかと
思いますが、『正直』の方はどうも・・・。もう少し煮詰めてから発言すべき
だったのではないでしょうか。
今日の記事作成時間は25分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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