「相手を否定するための発言」ではなく、言い換えてみては?
こんにちは。水口です。
今日は会社生活の中で意外に深刻かもしれない?
「余計な一言」の話です。
■ 出生棒に振る? 「余計なひと言」
こんな記事↓がありました。
出世を棒に振る!「余計なひと言、女性社員のつげ口、うわさ話」
(プレジデント) - Yahoo!ニュース
『余計なひと言』はよくある話ですが、『出世を棒に振る』となると、
ちょっとおだやかではありません。どんな『ひと言』なのか・・・?
(『』内は引用です)
『「自慢話で人間関係が悪くなった」「上司に言った余計なひと言で大変な目
に遭った」「不用意なひと言で職場から総スカンを食った」など、まさに“口は
禍の門”。(中略) 職場でうっかりしてしまった失言の体験を寄せてもらった。』
(上記サイトより引用)
とあります。
具体的には、こんな例も・・・
『 電気機器メーカーに勤めるCさん(男性・52歳)は上司に対し「その仕事の
やり方はおかしい」と批判した。その後の人事考課において「評価が極端に
低くなった」という。保険会社勤務のDさん(男性・50歳)は、「会社の金で飲
みに行く時間があるなら、まずは企画書に目を通してほしい」と上司に懇願
した。だが、前半のひと言は余計だった。結果は、「報復異動」。』
一言のせいで「報復異動」させられてしまうとなると、おだやかではありません
が、そもそも、今どきそんなことやってる会社って、大丈夫なんでしょうか?
そんな心配もしてしまいます。
しかし、これらの例は、実際のところ「一言」だけでなく、二言も三言だったり、
上司とうまくいっていなかったり、といった伏線があったのではないでしょうか。
(いくらなんでも「一言」だけではないと思うのですが・・・)
かく言う私も、かつては上司と衝突することもありました。そういうのは多少
人事考課上の影響があったかもしれませんが・・・あまり気にしません。
「言いたいことを言わない」のも、積もり積もってストレスになりますから、
適度に言っていった方が良いというのが私の意見です。
ただ、文句ばっかり言ってるのも問題・・・というか困りものです。
言い方も気をつけないといけませんね。
たとえば、上記記事中には上司に 「その仕事のやり方はおかしい」 と進言
した方の話もありますが・・・これも言いようがあると思います。
「やり方がおかしい」というよりは、「こうしたらどうでしょう?」と言った方が、
相手もいくらか受け入れやすいはずです。
※ 究極は「こうしたらどうでしょう?」とも言わずに、上司をうまく誘導して、
上司自身が思いついたようにさせることですが・・・これはかなり高度。
(私はちょっと無理です)
■ 「相手を否定するための発言」ではなく、言い換えよう
さらに、もっと恐い話も・・・
『 「それをやったら会社は終わり。だから社長はバカなんだ」とぶち上げた
医薬品メーカー勤務のEさん(男性・40歳)、「あなたはひと言が1時間以上
になる。長話だ」と上司に指摘したFさん(男性・50歳)は、「強要されて退
職に追い込まれた」。』
「退職に追い込まれた」というのは、明らかに会社側に非があります。
(裁判で争ってもいいレベルです)
それは会社というか、上司が悪いわけですが、それは置いておいて・・・
この2例はかなりきついことを言ってしまっていますね。
両方とも上司や社長に対する人格否定的で、厳しい言い方をすれば、
「社会人としてふさわしくない発言」と言われても仕方ありません。
※ たとえば、「あなたはひと言が1時間以上になる。長話だ」というのは
なく、「話が長い」上司そのものの批判になります。同じ「話が長い」と
言うにしても、「(話が長いので)業務に支障がでます」と言えば、相手
は(怒るにしても)そこまで根に持たないと思います。
相手を否定するのではなく、組織としてどうあるべきか?という視点で
言うのがポイントでしょうか・・・?
■ 溜めるな危険!?
ここで気をつけたいのは・・・、
上記のようなきつい言葉はいきなり思いつくものではないというところ。
「前から思っていたけど、言わずに溜めていた」
↓
「何かきっかけがあって(カチンときたり、熱くなったりして)爆発した」
というパターンでしょう。おそらく。
最後まで言えずに(溜めに溜めたあげく)上司につぶされてしまうよりは、
爆発してしまった方がいいですが・・・、できればその前に小出しにできると
もっといいですよね。
我慢して我慢して・・・というパターンは、爆発したときが恐い・・・。
適度に(できれば冷静に言えるときに)、言いたいことを言うのが理想です。
■ 上司に期待しすぎないことが重要?
また、自分のことを振り返って考えれば・・・、
入社数年目くらいの頃は、上司のことをある意味、過大評価しがちだった
と思います。
「上司なんだから、これくらい気づいてくれて当然」
「上司なんだから、仕事のやり方を間違うなんて有り得ない」
「上司なんだから、客観的、論理的に物事を考えて判断すべき」
「上司なんだから・・・」
そんなふうに「上司はこうあるべき」という理想が高いと、現実の上司に
対して批判的になりがちなものです。
でも、(だんだん気づいてきますが)上司だって人間ですし、失敗もすれば
感情的になることもあります。いつも完璧でいられるなんて有り得ません。
上司だって、自分で自分を完璧だとは思っていませんし、直すべきところは
直したいという気持ちもあるもの。でも、言われ方によってはカチンときて
しまうことも当然あります。
部下だって、「相手(上司)を傷つけない言い方」をすべきなんですよね。
(相手が悪いからといって、どんな言い方してもいいわけじゃないということ)
社会人経験が長い人にとっては当たり前のことですが、社会人になって
年数が浅いうちは勘違いしやすいところだと思います。お気をつけて・・・。
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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