「人はなぜ働くのか?」という問いの答は?
水口です。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
今日は、2010年最初にふさわしいと思う話題を
取り上げてみたいと思います。
■ 日本理化学工業という会社
以前にちょっと紹介したこの本↓。
「働くこと」や「経営すること」について考えされられる良書です。
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著者:大山 泰弘
販売元:WAVE出版
発売日:2009-07-23
おすすめ度:

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この本の内容とも関連する、こんな記事↓がありました。
創造性の育成塾 北の国からのエッセイ 究極の幸せとは
上記の本の著者が経営する「日本理化学工業」を取材した記事です。
主に障害者雇用に関する内容の記事です。知的障害者が多数を占める工場を
どう運営しているか、どんな工夫をしているかが紹介されています。
ちなみに、ここで紹介されている工夫(テレビや本でも取り上げられていました)
は、普通の会社でも行われている工夫(作業性の向上やミス防止が目的)と
基本的に同じもの。
つまり、作業しやすく、ミスしないようにといった工夫を積み重ねていけば、
知的障害者も健常者と同様に働ける、ということが実証されているのです。
私は以前にテレビ(カンブリア宮殿)で初めて見て、驚きました。
興味のある方は、上のサイトも見てみてください。
■ 「何のために働くのか?」
さて、その記事中にあるコメント(上記の本にも同じことが書かれています)を
紹介しておきます。
(『』内は引用です)
『日本理化学工業の社長は、最初は障がい者は施設で暮らすほうが幸せ
なのではないかと思ったという。ところが禅僧から「人間の究極の幸せとは
1.人に愛され 2.人に誉められ 3.人の役にたち 4.人に必要とされること
だ。このうち愛されること以外は、働くことによって実現される」と教わったと
いう。』
(上記サイトより引用)
人の幸せは、
『人に愛され』
『人に誉められ』
『人の役にたち』
『人に必要とされること』
の4つによって得られる。このうち愛されること以外の3つは「働く」ことの
なかで得られる。という話です。
これ、確かにそうですね。
マズローの欲求階層説(↓)にも通じると思いますが、さらに分かりやすいです。
(生理的欲求→安全欲求→所属と愛情欲求→自尊欲求→自己実現欲求)
そして、これは「(私たちはは)なぜ働くのか?」という問いの答でもあります。
もちろん、働くことの主目的は「収入を得るため」「生計を立てるため」なのです
が、それだけではない。その答が上の3つにあるわけです。
たとえば、一生働かずに暮らせるだけのお金があったとしても、多くの人は
働きたがるものです。仮にそれまでの仕事を辞めたとしても、何らかの形で
(ボランティア的なことも含めて)働く人が多い。
それは働くことのなかに「幸せ」を見出しているということではないでしょうか。
逆にいえば、収入面が良かったとしても、
「人にほめられたり、認められることもなく」
「人の役に立っているという実感もなく」
「人から必要とされているという実感もない」
そんな仕事は長続きしない・・・ということになるかもしれません。
これは、リーダー・マネージャーの立場にある人は、頭に入れておいた方が
良いかと思います。
「幸せ」というとちょっと大げさに感じるかもしれませんが、これは「仕事への
モチベーション」という意味でも、同じことが言えると思います。
最近、「職場のコミュニケーション不足」が増えているとよく言われますが、
それがこれらの不足を招いてしまうと・・・離職率の増加や、仕事への意欲
が減退するなど、様々な問題の原因になりそうです。
もちろん、これは自分のことを考える上でも、参考になるはずです。
「自分がなぜ働くのか?」その問いの答はこのなかにあることが多いと
思いますし、「より、やりがいを持って働くためには?」という問いを考える
上でも役に立ちそうですね。
今日の記事作成時間は38分でした。
では、また明日!


Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(3)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
このたびは、ブログにて大山泰弘さんの『働く幸せ』を取り上げてくださいまして、
まことにありがとうございました。
「働く幸せ公式ブログ」(http://ameblo.jp/hatarakushiawase/)にて、
リンクを貼らせていただくともに、
お礼の文面を掲載させていただきました。
ご覧いただけますと幸いです。
これからも、応援していただけるような出版活動に全力で取り組んでまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
まことにありがとうございました。
「働く幸せ公式ブログ」(http://ameblo.jp/hatarakushiawase/)にて、
リンクを貼らせていただくともに、
お礼の文面を掲載させていただきました。
ご覧いただけますと幸いです。
これからも、応援していただけるような出版活動に全力で取り組んでまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
Posted by 『働く幸せ』公式ブログ at 2010年01月07日 11:52
こんばんは
なるほどと感心しました。
人から認められている時や人から必要とされている時には実力以上に頑張れます。
働く意味はお金だけではないのですね。
なるほどと感心しました。
人から認められている時や人から必要とされている時には実力以上に頑張れます。
働く意味はお金だけではないのですね。
Posted by spangel at 2010年01月07日 22:30
一ついいですか?
現代の人間は幸福すぎて見えてない部分が多すぎるように感じます。
また、幸福な人が多すぎて、その事が社会問題になっていると思います。
簡単に申し上げると、、、、
1.憲法に明記されている。
「勤労は国民の義務である」
それを何故なのかと考えていくと政治哲学に行き当たると思います。
2.社会を支えるのは国民である。
それを怠ると、、、、何がおきますか?
私が言いたいのは、現代の国民は幸せすぎて、憲法に明記されている義務を怠り、権利ばかり主張する。です。
本を書いている人も現代社会がさも当然に存在するかの様に書いていますが、、そんな人が本を出してしまっているのですから、世も末です。
社会は合意の集合体である。
この言葉から勉強してほしいものです。
現代の人間は幸福すぎて見えてない部分が多すぎるように感じます。
また、幸福な人が多すぎて、その事が社会問題になっていると思います。
簡単に申し上げると、、、、
1.憲法に明記されている。
「勤労は国民の義務である」
それを何故なのかと考えていくと政治哲学に行き当たると思います。
2.社会を支えるのは国民である。
それを怠ると、、、、何がおきますか?
私が言いたいのは、現代の国民は幸せすぎて、憲法に明記されている義務を怠り、権利ばかり主張する。です。
本を書いている人も現代社会がさも当然に存在するかの様に書いていますが、、そんな人が本を出してしまっているのですから、世も末です。
社会は合意の集合体である。
この言葉から勉強してほしいものです。
Posted by 名無し at 2011年11月22日 14:03
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