2010年01月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

対外的なスローガン・社内向けのスローガン


こんにちは。水口です。
今日は、企業の「スローガン」について。


■ シャープの新スローガン

シャープが、今年からスローガンを変えるそうです。

以前のスローガンである『目の付けどころがシャープでしょ。』から、
『目指してる、未来がちがう。』に変えるとのこと。

(シャープさんのニュースリリースはこちら↓です)
新スローガン“目指してる、未来がちがう。” | ニュースリリース:シャープ



  目指してる、未来がちがう。

どうでしょうね。これ。個人的にはしっくりきません。
(『あなたとは違うんです』という発言も思い出してしまいました・・・)


「目指してる、未来がちがう」というのは、「同業他社とは違うんだぞ」
「うちは個性的なんだぞ」という意味合いなのでしょう。

そういう意味では前のスローガン「目の付けどころがシャープでしょ」と
共通します。

でも、ニュアンス的にはちょっと違います。
経験的に思うのですが・・・、

  他社との違いをことさらに強調する人は、逆に
  自信がなかったり、追い詰められていたりすることが多い。

そんな法則があるように思うんです。(私だけ?)

たとえば、「あいつらとは違う」とか「一般ピープルとは違う」とか、口に出して
周りに言う人は、逆にどこか自信なさげに見えることってないでしょうか?
(「一般ピープル」って言葉、死語ですね・・・(汗) )

で、本当に(周りから見て)「彼は違う」「彼女は違う」と言われる人は、
自分から「他の人とは違う」なんてことは、あまり言わないものです。
(思っているかもしれませんが、わざわざ人に言わないということです)


たとえば、もっと具体的なことで他社と比較するなら分かりますが、
「未来」のように抽象的なことで「(他社とは)ちがうんです」と言うのも、
なんだか「上から目線」的で、印象が良くない気がします。

そういう感覚があるので、会社の(対外的な)スローガンとしては、あまり
ふさわしくない・・・ような気がします。(あくまでも個人的な意見です)


■ 対外的なスローガン・社内向けのスローガン

ただ、この「目指してる、未来がちがう」は、社内向けのスローガンとしては
決して悪くないと思います。

(うちの会社は)目指してる、未来がちがう。

 → だから、革新的な製品を開発するぞ!
 → だから、安易な値下げ競争はしないぞ!
 → だから、(企業の)社会的責任も果たすぞ!

・・・等々、社内にいる人がプライドを持てるスローガン、「がんばろう」と思える
スローガンになり得るんじゃないですかね。


これと同様に、「うちの会社は○○が違う」「うちのチームは○○が違う」と
いったスローガンを考えてみると、面白いかもしれません。

あくまでも社内向けに、自分たちのために考えてみると、いろいろ思いつく
こともあるのではないでしょうか。

それが自分たちが実感として感じられるものであれば、
仕事への意欲を高める効果もあります。
というわけで、そんなスローガンを考えてみると面白いかもしれません。


もちろん、自分自身(個人)としても考えられますね。

「自分の仕事は○○が違う」と言えるものがあると(作れると)、
仕事に対する意識が少し違ってきたり、ちょっとつらいときに
もう一押しがんばれたりするのではないでしょうか。



今日の記事作成時間は30分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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