仕事用とプライベート用、手帳を2冊に分けるための「前提条件」
こんにちは。水口です。
今日は時間管理とも関係の深い「手帳」の話です。
■ 仕事とプライベート、手帳の使い分けをうまくやりたい!
最近頂いたご質問で、
「仕事とプライベート、それぞれ書くことがいろいろあるので
2冊に分けて使い分けようとしているのですが・・・、
なかなかうまくいきません。何か良い方法ありませんか?」
という主旨のご質問を頂きました。
手帳の使い分けについては、いろいろ書いておきたいことがありますし、
以前に少し書いたことがありますが、今回、あらためてまとめておこうと
思います。
この「使い分け」の話の前に・・・
これに関連して、こんな疑問を持つ方もおられると思います。
そもそも、仕事とプライベートで手帳を分けるよりも、
1冊にまとめてしまった方がいいのでは?
まずは、この疑問についての話です。
■ 仕事とプライベートで手帳は分ける? 分けない?
仕事とプライベートで手帳を使い分けるかどうか、というのは、
結構悩む人が多いようで、ときどきご質問を頂きます。
一方、手帳や時間管理に関する本をいろいろ読んでいる方のなかには、
そんなの、使い分けない方がいいに決まっている
1冊にまとめるべきだ
と思う方も結構多いのではないかと思います。
というのは、手帳や時間管理の本では「1冊にまとめるべき」という主張
の方がかなり多く、「2冊に分けてもいい」という人はほとんどいません。
だったら・・・結論は明らかじゃないの? と思いたくもなりますが
この話、ちょっとした落とし穴があります。
もう少し詳しく説明しましょう。
■ 2冊に分けるデメリット
まず、上記のように「手帳は1冊にまとめるべきだ」と主張する著者の
多くは、経営者やフリーで仕事をするライター系の人が多いという点に
注意が必要です。
これらの職業だと、どうしても時間的には不規則になりがち。
夜に仕事がらみの会食や打ち合わせが入ることもあれば、逆に平日の
昼間に自由に使える時間ができたりします。
こういう仕事をしている場合は、手帳を2冊に分けることは、ミスの原因
になりがち。「手帳を2冊に分けるデメリット」が大きいわけです。
ですから、そんな著者達が「手帳は1冊にまとめるべきだ」と主張する
のは分かりますし、私自身も1冊だけ使用しています。
ただ、仕事によっては「2冊に分けるデメリット」があまり無いケースも
あります。
たとえば、会社勤めをしていて、仕事の時間がほぼ決まっている場合、
不規則な残業が少ない場合、2冊に分けることのデメリットはあまり
ありません(分けたことで失敗する可能性が低いということです)。
もし、「2冊に分けることのメリット」が、その「デメリット」を上回るようなら
「2冊に分けた方が合理的」ということにもなるわけです。
■ 2冊に分けるメリット
その「2冊に分けることのメリット」があるかどうかですが、私はあると考えます。
一つは、それぞれ書き込む量が多くなってくると、分けた方が書き込みやすい
という点。
もう一つは(これが重要なのですが)、プライベートの予定を書いた手帳を
職場で開くことに抵抗を感じる人が多いという点です。
たとえば、会社で手帳を開いたときに、そこに「○○試験の勉強」といった
個人的な(資格試験等の)予定が書いてあったらどうでしょうか・・・?
会社の仕事とつながりが深く、勉強することを職場で公言しているような
場合はいいとして、そうでない場合、職場の人に見せたくないこともあると
思います。「転職するつもり?」とか勘ぐられても嫌ですしね・・・。
そういう状況で「職場で手帳を開きにくい」→「手帳を開かなくなる」→
「アポイントメントやタスクの管理がうまくいかなくなる」となってしまっては
良くありません。
こういうケースでは特に「2冊に分けるメリット」は大きいです。
■ 「手帳を2冊に分ける」ための前提条件
このように「2冊に分けるか? 分けないか?」という問題は、単純に
「1冊にすべき」と片づけられないものです。
たとえば、私自身は「1冊にまとめる派」ですが、だからといってすべての
人にそうすべきだとすすめるわけではありません。
上記のメリット・デメリットを考えて決めてほしいと考えています。
「職場で見られても気にしないし、分けると面倒なので・・・」という人は
1冊でいいと思います。
「職場で(プライベートの)予定を見られるのは嫌。でもプライベートの
タスクもちゃんと管理したい(書き込みたい)」というなら2冊でしょう。
ただし、ひとつだけ条件はあります。
「2冊に分ける」ための前提として、仕事の時間がある程度規則的に
なっている必要があります。
フリーランスのような仕事で、仕事とプライベートの時間の区切りがあまり
はっきりしていない場合や、会社勤めでも残業時間が極端に長かったり
短かったりバラバラな場合は「2冊に分ける」のはおすすめできません。
そこがクリアできていれば(そして分けるメリットを感じるなら)、2冊に
するのもおすすめです。1冊でうまくいかないと感じることの多い方は
2冊方式を試してみるといいかもしれません。
というわけで、「2冊方式」をうまく行うためのコツについては、
次回に続きます・・・。
今日の記事作成時間は38分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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