2010年07月30日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「海外で働きたくない」という人は増えている?


こんにちは。水口です。

こんな記事がありました。

Business Media 誠:
新入社員の49%は「海外で働きたくない」――その理由は


『』内は引用です)
 
『 楽天やユニクロなど、社内公用語を英語にする企業が増えてきているが、
今年4月に就職した新入社員は海外勤務に対しどのように考えているのだ
ろうか。

 あなたは海外で働きたいと思いますか、と聞いたところ「働きたいと思わない」
と考えている人が49.0%に達していることが、産業能率大学の調査で分かった。』

                                     (上記記事より引用)

あなたは海外で働きたいと思いますか? という質問に対する回答が、

 「働きたいと思わない」      49.0%

 「どんな国・地域でも働きたい」 27.0%

 「国・地域によっては働きたい」 24.0%

となったそうです。

その理由は・・・
 
『 海外で働きたくないという人に、その理由を聞いたところ
「海外勤務はリスクが高い」(56.1%)、
「自分の能力に自信がない」(54.6%)、
「海外に魅力を感じない」(44.4%)という回答が目立った。

逆に海外で働きたいという人からは
「自分自身の視野を広げたいから」(82.8%)、
「日本ではできない経験を積みたいから」(77.9%)という理由が多かった。』


とあります。


この記事では、海外赴任をしたがらない人が以前と比べて増えていると
紹介されています。たとえば、

 01年調査  「働きたいと思わない」 29.2%
 10年調査  「働きたいと思わない」 49.0%

という感じです。 (※ただし、厳密には調査方法が異なるそうです)

一方、

 01年調査  「どんな国・地域でも働きたい」 17.3%
 10年調査  「どんな国・地域でも働きたい」 27.0%

と、積極派も増えています。(中間の回答が減っている)

積極派と消極派の二極化が進んでいるという見方ができるわけです。


実際、なんとなくそんな傾向はあるような気がしますね。たとえば、現在の
ビジネスパーソンは昔よりも英語に対して熱心な人が増えています。しかし、
その反面、最近の若い人は「内向き(海外に出ようとしない)」であるという
指摘もときどき耳にします。二極化は進んでいるのかもしれません。


こう聞くと、「若者にチャレンジ精神が無くなった」と嘆く人が多いかもしれません。
しかし、事情はもう少し複雑なのかもしれません。

私は、(前の会社で)バブル崩壊直後に入社しており、その頃のビジネスパーソン
にとって、転職や独立という選択肢は一般的ではありませんでした。つまり、終身
雇用が前提だったわけです。

その頃のサラリーマンは「会社が行けというなら、どこでも赴任する」という価値観
が一般的だったわけです。(これは採用枠によっても違いますが)

そんな事情もあって、当時のビジネスパーソンだって、積極的に海外に行きたいと
いうわけではなく、「言われれば行く」という人が多かったんじゃないですかね。
(私もそんな感じでした)

しかし、現在は終身雇用が崩れかけている時代。そういうなかでは、会社に言わ
れるままにどこへでも行きます、と言う人が減っても不思議ではありません。

上記のアンケートには、そういう状況の変化が出ているのかもしれませんが、
そのなかで、「海外に出てみたい」という人、「出たくない」という人が半々なら、
それほど「内向き」ではない気がします。(だから英語勉強法がブームになった?)


現在は、会社から行くとしても、個人的に行くとしても、「海外に出る」という
選択肢は、昔と比べてずっと身近なものになっています。そういう意味では、
英語は勉強した方がいいということになります。

しかし、もし英語以上にやりたいこと(あるいはやるべきこと)があるなら、そちら
に打ち込むという選択肢も、私は「あり」だと思います。

なんというか、 「猫も杓子も英語をやらなければいけない」的な風潮には
ちょっと違和感を覚えるんですよね・・・。

※ 私は、最近は多少英語の勉強をしていますが (←本当に少しだけです)、
   でも、まったくしていなかった時期もあります。(独立直後なんて特にそう)

必要性を感じて勉強するのは、もちろんいいと思います。でも・・・何というか、
最近は情報に煽られて「やる」風潮がちょっとあって、それは違うような気が
するんですよね・・・。 (別に「きっかけ」は何だっていいじゃないかという考えも
あって、それはそれでもっともだとも思うのですが・・・)



今日の記事作成時間は37分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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