2010年09月17日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

遅刻に厳しい日本人。でも・・・


こんにちは。水口です。

「時間」の感覚を国際的に比較した場合、「日本人は時間に正確に行動する」と
言われることが多いです。また、ある国際的な調査では「日本人は作業が早くて
ていねい」という結果があったと記憶しています。

でも、後者の「早くてていねい」はいいとして、前者の「時間に正確」というのは
本当なのか? と疑問に思うこともあります。


それを端的に表した、こんな記事↓がありました。

遅刻に厳しい日本人 「でも終わる時間には寛容」
: J-CAST会社ウォッチ


この記事では、「職場の空気を悪くする行動ランキング」という調査のなかで、
「理由なく遅刻する」ことがランキングに入っていたことが紹介されています。
(女性ではランクに入っていないけど、男性では5位にランクされています)


問題は、それに関連した次のエピソードです。 (『』内は引用です)
 
『 確かに、忙しい中で待ち合わせに相手が遅れてくると、自分の貴重な時間を
無駄に費やすことになる。「何をやっているのか」と腹が立つのも当然だ。
しかし、国によっては意外と大らかなところもあるらしい。フランスでメーカー
の事務職として働くAさんは、フランス人の「遅刻に対する寛容さ」に戸惑ったと
いう。

Aさんの職場では、始業時でも打ち合わせでも、決まった時間に人が集まら
ないだけでなく、遅れてもまったく悪びれることがない。

   「いちど、ちゃんと時間通りに集まってよ!と強く言ったら、『あら、日本
    人は終わる時間には寛容なのに、始める時間には厳しいのね』と嫌味
    を言われてしまいました。確かにそうですけど」

やるべき仕事を時間内に済ませることが大事なのであって、始める時間に
だけこだわるのはおかしいという感覚のようだ。
日本では、39歳の群馬県職員が1分から11分の遅刻を3カ月で49回
繰り返し、減給処分になったことがあったが、「私の会社が取引しているフラ
ンスの民間企業の範囲で、11分を遅刻としてカウントする会社はないんじゃ
ないかな?」と笑う。

    「その職員さんは『若干遅れては来たが、終業後も働いているから勤務
    時間は満たしている』と言ったらしいですけど、私の知っているフランス
    人の言い訳そのもの」

今後、グローバル化がいっそう進む中で、「遅刻に厳しい」ことがスタンダード
になるのか、それとも「遅刻に甘い」文化が日本にも輸入されるのだろうか。』


                                   (上記記事より引用)



  『あら、日本人は終わる時間には寛容なのに、始める時間には厳しいのね』

このセリフ、耳が痛い人も多いかもしれません。実際、この言葉通りの行動を
している職場は多いです。

  たとえば会議では・・・

   会議を始める時間については、それほど厳格とも思えませんが
   (遅れて始まるのが当たり前という会社も多いので)、それ以上に
   ルーズなのが会議を終える時間です。予定の時刻をオーバーするの
   は日常茶飯事という職場は多いと思います。

  たとえば勤務時間では・・・

   遅刻に対して厳格なのは上記記事の通りで、遅刻に対して寛容な
   職場は少ないと思います。その反面、残業、あるいはサービス残業
   にゆるい(残業が多くても気にしない)職場はまだまだ多いです。


もちろん、この記事にあるフランス人の言い分、つまり、時間内に終わらせる
なら遅刻もOKというのも変な話です。たとえば、会議は時間通りに始まる方
がいいのは明らかでしょう。(出席者のムダな拘束時間を作らない意味で)

ですから、私は「このフランス人が正しい」と全面的に肯定するわけではあり
ませんが、よくよく考えてみると、日本人の変なところも浮き上がってきます。

たとえば、(割と多くの)日本人の感覚はこんな感じじゃないでしょうか。


 ・ 会議に20分遅れてくる人がいたら → これはちょっと許せない

 ・ でも、会議が30分以上延びても   → 「仕方ない」で済ませてしまう


「遅刻」に対する厳しさと、「延長」に対する甘さの差が大きいわけです。

集合時間や出勤時間についての厳格さの割に、会議や残業の終わる時間
についてはゆるすぎる・・・ これは日本のサラリーマン社会に根付いている
悪しき風習ですが、そんな感覚がフランス人には理解しがたいのでしょう。

ただし、日本人は「納期」については厳しい感覚を持っています。ですから
必ずしも「仕事の終わり」に対してゆるいというわけではなく・・・、
「労働時間」に関してゆるいと見る方が適切だと思います。



これを「時間管理」的な観点で見ると・・・、さらに問題点が見えてきます。

時間管理的に言えば、日本人は「アポイントメント」に関しては厳格です
(同様に「他者との約束を守る」という意味での「納期」にも厳格です)。
しかし、「タスク」をいかに進めていくかに関して、厳格さを感じることは、
ほぼありません。最後に(残業して)帳尻が合えばいいという感じです。


なぜ、そうなっているのかというと・・・

たとえば、学校教育の場では「5分前行動」という言葉に象徴されるように
アポイントメントについての厳格さは、くり返し教え込まれます。一方、タスク
(たとえば宿題やレポート)を、どう計画して進めていくかといったところは、
学校教育で教わることは皆無に近いです。

「納期意識」が高い割に、仕事を計画的に進められる人が少ない・・・。
そんな、日本の企業にありがちな状況は、ストレスもたまりがちなもので、
そういう意味でも改善が必要だと感じています。タスク管理を含めた時間
管理はこれからさらに重要になるのかもしれません。



今日の記事作成時間は45分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 20:00│Comments(7)TrackBack(1)

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・会議に20分遅れてくる人がいたら  → これはちょっと許せない ・でも、会議が30分以上延びても  → 「仕方ない」で済ませてしまう via: 仕事と生き方、幸せの研究所   うん、 あるある... ...
日本人は時間に正確か?【元気!本気!勇気!】at 2010年11月09日 23:54
この記事へのコメント
『あら、日本人は終わる時間には寛容なのに、始める時間には厳しいのね』に反論ですが、
議論を開始出来ないのは明らかに、遅刻した人の責任で、議論を集結出来ないのは参加した人たちの責任だと思います。つまり、責任の所在が違うんじゃないかってことです。
Posted by 中村泰三 at 2010年09月21日 23:57
水口です。
中村さん、コメントありがとうございます。

確かにそうですよね。終わる時間がゆるいからといって、
遅れてくるのを正当化するのは、ちょっとずるいですね。
(私もこの台詞を聞いたら、ちょっとカチンとくるかもしれません)


ただ、それはそれとして(ずるいなあ・・・とは思うけれど)、
始まる時間と終わる時間、それぞれの価値観が違うという点に
気づかされる意味で、この話には面白みがあるような気がします。

その国の文化的なものが、時間の感覚に影響している例は、
他にもいろいろありそうです。
Posted by 水口和彦 at 2010年09月22日 15:43
あとから読み返すと、明らかにネタに反応していたので、スルーされるかと思いましたが、レスいただいてすみません。

うちの会社では開始前に、終る時間を確認する会議も多いので、自分勝手な物言いの人に過敏に反応しすぎたかもしれません。
Posted by 中村泰三 at 2010年09月22日 22:50
水口です。
中村さん、ありがとうございます。

会議で「終わる時間を確認する」ことって大事ですよね。

それが当たり前ではない職場がまだまだ多いので、フランス人に
突っ込まれて「やられた」と思ってしまうのかもしれませんね。

Posted by 水口和彦 at 2010年09月27日 21:35
すみません。最近いろいろ悩んでいます。僕が勃起不全になったんです。勃起不全は薬で治れるんですか?どんな薬が良いですか?やはりバイアグラかシアリスですか?
また、早漏について、何かいい方法ありますか?本気で悩んでいますから、是非教えて下さい。
Posted by 勃起不全 at 2015年04月29日 17:44

それが当たり前ではない職場がまだまだ多いので、フランス人に
突っ込まれて「やられた」と思ってしまうのかもしれませんね。
Posted by 勃起不全 at 2015年05月22日 10:45
それが当たり前ではない職場がまだまだ多いので、フランス人に
突っ込まれて「やられた」と思ってしまうのかもしれませんね。
Posted by 早漏 克服 at 2015年05月22日 11:07
 

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