2010年10月27日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「もしドラ」に「二匹目のドジョウ」はあるのか?


こんにちは。水口です。

書店やAmazonでビジネス系の本を見ていると、ビジネス書は、流行りすたり
が激しいなあ・・・と感じます。激しいといっても、数ヶ月〜2年くらい、あるいは
それ以上のスパンでの話ですが。

ここ最近、私が驚かされているのは、こうした動き↓です。

「もしドラ」類似本続々登場 タイトルも表紙イラストもそれ風
(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース


『』内は引用です)
 
『 経営学者ピーター・ドラッカーと高校野球というユニークな組み合わせの内容
でベストセラーとなった、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジ
メント』を読んだら」(もしドラ)。テレビアニメ化も決まるなど、絶好調が続いている。

 「もしドラ人気」にあやかろうというのか、似たようなタイトルで、デザインにも
「萌え系」女性を使うといった「類似本」も出始めた。「二匹目のドジョウ」狙いは
当たるだろうか。 (中略)

 もしドラは2009年12月4日に発売された。都立高校野球部のマネジャーを
務める女子高生、川島みなみがドラッカーの著書と出会い、そこから学んだ
マネジメントの極意を野球部に実践していく内容だ。 (中略)

 発行元のダイヤモンド社が運営する、もしドラ公式サイトによると、2010年
10月20日には部数が紙版142万部、電子版8万部に達した。この大ヒットが
影響したのか、似たようなタイトル、体裁の書籍が次々に登場した。

 例えば、「もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら」(出版
文化社)は、もしドラ同様経営に焦点を当てている。タイトルの表現、「青空を
背景に女の子」という表紙のコンセプトともしドラに似ている。「金欠の高校生
がバフェットから『お金持ちになる方法』を学んだら」(PHP研究所)は、ドラッカ
ーならぬ「投資の神様」ウォーレン・バフェットを書名に入れた。主人公が謎の
美少女とともに、過去の世界的な経済事件を追体験する物語だという。』

                                 (上記記事より引用)


確かに最近、「もしドラ」に似た表紙の本を、ビジネス書の売り場で見かけます。

ビジネス書に「二匹目のドジョウ狙い」が多いのは、業界の常識(?)ですが、
表紙とタイトルのイメージをここまで踏襲してくるとは・・・。驚きです。


個人的には、元祖「もしドラ」は、ドラッカーという「定番とされているけど、
実際読んでいる人は少ない」コンテンツを題材にしている点で好感を持って
いましたし、こうした本が多く読まれるのもいいと思います。
(個人的に読みたいと思うかどうかは別として)

ですから、同じ狙いの本が他にあってもいいとは思うのですが・・・、題材には
こだわってほしいところ。表紙だけ踏襲するのは、ちょっと残念な気がします。
ウォーレン・バフェットがいけないというわけではないけど、投資やお金の話なら、
他にも本はいろいろありますからね・・・。

あとは、自己啓発書的な内容のものが今後出てくるかもしれませんが、
エンタメ系に振った自己啓発書はすでにいろいろ出ていますし、個人的に
もあまり興味は持てないです。もっと固いテーマやマネジメント系のテーマ
の方が面白い(というか読んだ人の役に立つ)ような気がします。

意外なところでは、現在日の当たらない存在になっている?、テイラーの
科学的管理法などは面白いかもしれません。一般的なテイラーのイメージは
「人間を機械のように扱った人」という感じですが、本人の著書を読んでみる
と決して非人間的なことをしているわけではありませんし、労働者に対する
優しさのようなものまで感じます。個人的には、もう少し再評価されてもいい
と思っています。


それはともかく、表紙や文体を変えた「軽いビジネス書」的なものは、存在
意義があると思うので、一時の流行りで終わらず、良質な本が出てくると
いいと思うのですが・・・。どうなりますか。



今日の記事作成時間は28分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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