2011年07月02日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「メンタルヘルス」「心のケア」に対する抵抗感


こんにちは。水口です。
ちょっと古い記事ですが、こんな記事がありました。

拒否される心のケア…被災者、質問に辟易
(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース


『』内は引用です)

『「心のケアが避難所で拒否されている」。こんな話を被災地の医師から聞いた。

 5月半ば、突然の電話に、看護師の阿部幸子さん(53)は耳を疑った。岩手
県赤十字こころのケアセンター統括として、避難所に「日赤こころのケアチーム」
を派遣しているが、現場の保健師が、「避難所では『心のケア』と名乗らないで」
と言ってきたのだ。

 「何かご迷惑でも……」。心配して尋ねると、保健師はこう説明してくれた。

 「心のケアと掲げる色々なチームが避難所を訪れ、被災者に質問するので、
被災者が辟易(へきえき)して、他の避難所に移りたいと言うのです」

 確かに5月初めの週末、ある避難所では、精神科医、看護師、心理カウンセ
ラーなど専門職のチーム、市民ボランティアなど、十数のチームが、心のケアと
書かれた札や腕章をつけて被災者を訪れ、活動していた。(中略)』

                                  (上記サイトより引用)


私には「産業カウンセラー(産業界におけるカウンセラー資格)」の知人が何人か
いまして、被災地に支援に行った人の話も聞いたりしています。確かに、被災地
における「心のケア」事情には、難しいところがあるようです。

ただし、私が聞いた話では、ちょっと違うニュアンスのものもあります。上記記事
のように、いろいろ質問された被災者が辟易してるという話以外に・・・、
「心のケア」を全面に出している人(見てそうだと分かる人)に相談することが
恥ずかしかったり、周りの目が気になって、相談できない人も多いと聞いてます。


被災地に行った人の話によると(又聞きの話ですが)・・・、たとえば、
「カウンセリング」という言葉に対する拒否反応は、東京などよりも
東北の方がずっと強い、という話を聞きました。

たとえば、周りにはそれとは分からない形で相談できるのならいいけど、
記事にあるように「心のケアと書かれた札や腕章」をつけた人と話し込む
なんてとても無理・・・ という感じなんだそうなんです。

本当は相談したいという人から見れば「札や腕章」を付けたりせずに、
もっとさりげなく来てくれという感じでしょうか。

あるいは、「内科」のお医者さんになら(メンタル的なことも含めて)いろいろ
話もできるけど、「精神科」のお医者さんと長々と話す(のを見られる)のは
抵抗があるという人も多いと聞きます。

そんな話もあるので、逆に「心のケア関係の人」だと分からないようにすべき
だと主張する人もいます。



やっぱり、「メンタルヘルス」や「心のケア」といったものに対するイメージは
まだまだ身近なものではないんですかね・・・。

たとえば、大きな企業では、非常勤の「カウンセラー」を社内に置くところや、
従業員が、社外の(契約している)「カウンセリングルーム」に無料で相談でき
るようにしているところもあります。

こういったものを(健康な人含め)気軽に利用してもらえるくらいになれば、
いいのですが、現状はまだまだ・・・。ですから、たとえば、管理職が部下を
相談に行かせる際は、周りの人に情報がもれないようにするなど、ちょっと
気をつかった方がいいと思います。

※ ちなみに「カウンセラー」は基本的に守秘義務を守ることが必要で、
   「○○さんが来た」なんてことは口が裂けてもいわないはずです。




今日の記事作成時間は40分でした。
では、また次回!

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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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