1万円を切った緑色レーザーポインター(リモコン付) Logicool R800
こんにちは。水口です。
もはや「プレゼンの必須アイテム」という感じになってきた「レーザーポインター」。
仕事などで使っている方も多いと思います。特にパワーポイント等のスライド送り
機能(リモコン)が付いているものは便利ですよね。
そのレーザーポインターは、現在2種類あります。赤色レーザーを使ったものと、
緑色レーザーを使ったものです。私は緑色のものを使っています。
緑色レーザーのメリットは「明るく見える」ことです。緑色レーザーの方が8倍明るく
見えると言われており、また、色弱の人も見やすいそうです。
※ ポインターなどのレーザーを用いた機器は、安全のために出力に規制が
あり、「明るく見えるように出力を上げる」わけにはいきません。
(市販されているものは「クラス2」上限の1mWで同じです)
だから、色の違いが重要なのです。
ところが、この緑色レーザーは高いんですよね・・・。 レーザーの仕組み自体が
少し複雑になるためなのですが・・・。私が使っているKOKUYOのものは購入価格
で3万円近くしました・・・。
というわけで、「リモコンつきの緑色レーザーポインターは高い」と思っていたの
ですが・・・、ついに低価格のものも出てきました!
それが、1万円を切る、この商品↓です。
―――――――――――――――――――――――――――――――
LOGICOOL プロフェッショナルプレゼンター タイマー機能・LCD搭載 R800
ロジクール(2009-10-30)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
―――――――――――――――――――――――――――――――
なかなか良さそうなので、もしものときの予備という意味もあって購入。
今週は研修、講演関係の仕事が3件あったので、そこで試してきました。
私が持っているもの(KOKUYO サシ81N)と並べてみると、こんな感じ。
左がLogicool、
右がKOKUYOです。
それぞれレシーバーと
並べてます。
こうして見るとLogicoolが大きいように見えますが、実際は手に馴染む感じの
サイズで、あまり大きさを感じません。実際使ってみて、持ちやすいと感じました。
ちなみにLogicoolの方は、レシーバーを本体に差し込んでおけますので、
持ち運びに便利です。(ちょっと固くて取り出しにくいので、ここは改善して
ほしいかも。爪で引っかけて取り出す感じで、爪の長い女性にはつらいはず)
レーザーを照査した明るさや照射点の大きさは、ほとんど同じ感じです。
これで低価格なのは、(Logicoolは)お買い得な感じがしますね。
ただ、操作性においては、ちょっと気になることもあります。
KOKUYOの方はボタンが3つ。レーザー照射とページ送り、ページ戻しです。
(ページ送りを長押しすると「スライドショー開始」になります)
Logicoolの製品は、ボタンが多く、レーザー照射とページ送り、ページ戻しに
加えて「スライドショー開始・終了」と「暗転」のボタンがあります。
※ パワーポイントのスライドショーでは、ピリオドまたは「B」キーで画面を
暗転させることができます(もう一度押すと戻ります)。
(この製品はピリオドのキー信号を送るようになっています)
Logicoolの方で個人的に不満・・・というか、なぜこの仕様にしたのかが
理解しがたいと思うのが、「スライドショー開始・終了」のボタンです。
たとえば、上記のKOKUYOは、ページ送りキーを長押しすると「スライドショー
開始(F5キーと同じ)」になりますが、「スライドショー終了(ESCキーと同じ)」の
機能はありません。また、私自身もこれまでに「スライドショー終了(ESC)」の
機能がほしいと思ったことはありません。
ところが、上記のLogicoolの製品では「開始」ボタンが「終了」ボタンも兼ねて
います。もし、プレゼン中に誤って「スライドショー終了」のボタンを押してしまい、
スライドショーが中断してしまうリスクを考えると、こんな機能は不要です。
「開始」だけにしておいてくれれば良かったのに・・・と思います。
―――――――――――――――――――――――――――――――
たとえば、プレゼン中に「スライドショー開始・終了」のボタンを押すと、
スライドショーが中断します。これも「舞台裏が見えた」みたいな感じで
ちょっとしらける感じがしますが・・・。
もっと問題なのは、もしここで同じボタンを押すと、一番最初のスライド
からスライドショーが開始してしまうこと。こうなると、あわてて(すでに見た)
スライドを送っていくか、あるいはスライドショーを中止して(パソコン本体で)
スライドを選び直してそこから再開(Shift+F5)することになります。どちら
にしても時間がかかりますし、バタバタする感じで印象は悪いでしょう・・・。
―――――――――――――――――――――――――――――――
また、この製品はボタンが集中して配置してあるので、ボタンの押し間違いが
起こりやすい構造になっています (だからこそなおさら、スライドショー終了の
機能なんて付けなければ良かったのに・・・と思います)。
というわけで、この製品は安くていいと思うのですが・・・、あんまり積極的に
おすすめは出来ない感じです。社内で使用するのならいいですが「ここ一番」
のプレゼンに使用するのは、あまりおすすめできません。
私の場合、講演もお金をもらっている「仕事」ですから、失敗する可能性は
できるだけ減らすのが当然の務め。そういう観点では、この製品(Logicool)
は(言葉は悪いですが)正直言って「使えない製品」だと感じました。
そこで、実際に使用する前に、ちょっと対策してみました。
対策というのは、上記の「スライドショー開始・終了」のボタンを削って、
押さない(押せない)ようにすることです。
(実際のものはこんな感じ↓です)
左下のボタンを削ってます。
ちょっと削りすぎて、下にある
ゴムまで出てしまいました(汗)
こうすると、誤って押す心配がないので、安心して使えました。
※ この部分を削るには分解が必要です。分解すると保証が効かなくなり
ますし、真似して失敗しても責任は持てないことをご了承ください。
実際に仕事で使ってみた感じとしては、(従来から使ってる)KOKUYOのもの
よりも持ちやすく、手に馴染む感じがあるのがメリット。また、電源スイッチや、
レシーバーを本体に格納できるところなど、保管時に便利です。
(私は別にタイマーを使ってるので、本製品のタイマー機能は使ってません)
デメリットは、ボタンが密集していて、たまに押し間違うところです。
私の場合、レーザーのつもりでページ送りを押してしまうことがあります。
(レーザー照射のボタンが小さめだからかもしれません)
KOKUYOの製品だと、同様の押し間違いは、まず無いのですが・・・。
また、電池の消耗が早い感じはありますね。そこでエネループ(単4)も使って
みたのですが、(一応使えますが)相性は良くないようです。電源オンして早々
に残量表示が一目盛り減りますし、電池の持ちも良くないようです。
※ エネループ(ニッケル水素)は、アルカリ乾電池よりも電圧が低いので
機器によってはあまり適さない場合もあります。
というわけで、この商品(Logicool)の評価をするとすれば・・・。
緑色レーザーポインター(リモコン付き)として、非常に安い点は評価できます。
安っぽくもないし、基本的にいい製品だと思います。
ただ、仕様として、ちょっとどうかなと思うところ(上記ボタンの件)があるので、
安いからといって、あまりおすすめはできないかなあ・・・というのが、私の率直な
意見です。
「この製品しか使わない、この製品を使い込む」という人が買うならいいですが、
不特定の人が使用する状況だと、操作ミスはかなり起こると思います。
ですから、会社の備品として買うのは、あまりおすすめできないです。
私が、もし今レーザーポインターを持っていなくて、どちらかの製品を購入すると
したら、KOKUYOですかね(高いけど・・・)。
ただ、Logicoolの方は、もう少し改造すれば押し間違いを減らせるかもしれない
ので、また今度挑戦してみようと思います。
そんな感じで、ちょっと微妙な製品ではありますが、こういった製品がきっかけと
なって、他メーカーを含めて、緑色レーザーポインターの価格が下がってくるかも
しれませんね。
今日の記事作成時間は60分でした。
では、また次回!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
幸いです。
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)