2011年07月16日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

1万円を切った緑色レーザーポインター(リモコン付) Logicool R800


こんにちは。水口です。

もはや「プレゼンの必須アイテム」という感じになってきた「レーザーポインター」。
仕事などで使っている方も多いと思います。特にパワーポイント等のスライド送り
機能(リモコン)が付いているものは便利ですよね。


そのレーザーポインターは、現在2種類あります。赤色レーザーを使ったものと、
緑色レーザーを使ったものです。私は緑色のものを使っています。

緑色レーザーのメリットは「明るく見える」ことです。緑色レーザーの方が8倍明るく
見えると言われており、また、色弱の人も見やすいそうです。

※ ポインターなどのレーザーを用いた機器は、安全のために出力に規制が
   あり、「明るく見えるように出力を上げる」わけにはいきません。
   (市販されているものは「クラス2」上限の1mWで同じです)
   だから、色の違いが重要なのです。


ところが、この緑色レーザーは高いんですよね・・・。 レーザーの仕組み自体が
少し複雑になるためなのですが・・・。私が使っているKOKUYOのものは購入価格
で3万円近くしました・・・。

というわけで、「リモコンつきの緑色レーザーポインターは高い」と思っていたの
ですが・・・、ついに低価格のものも出てきました!

それが、1万円を切る、この商品↓です。
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なかなか良さそうなので、もしものときの予備という意味もあって購入。
今週は研修、講演関係の仕事が3件あったので、そこで試してきました。


私が持っているもの(KOKUYO サシ81N)と並べてみると、こんな感じ。

R800とサシ-81N 



左がLogicool、
右がKOKUYOです。

それぞれレシーバーと
並べてます。






こうして見るとLogicoolが大きいように見えますが、実際は手に馴染む感じの
サイズで、あまり大きさを感じません。実際使ってみて、持ちやすいと感じました。

ちなみにLogicoolの方は、レシーバーを本体に差し込んでおけますので、
持ち運びに便利です。(ちょっと固くて取り出しにくいので、ここは改善して
ほしいかも。爪で引っかけて取り出す感じで、爪の長い女性にはつらいはず)


レーザーを照査した明るさや照射点の大きさは、ほとんど同じ感じです。
これで低価格なのは、(Logicoolは)お買い得な感じがしますね。


ただ、操作性においては、ちょっと気になることもあります。

KOKUYOの方はボタンが3つ。レーザー照射とページ送り、ページ戻しです。
(ページ送りを長押しすると「スライドショー開始」になります)

Logicoolの製品は、ボタンが多く、レーザー照射とページ送り、ページ戻しに
加えて「スライドショー開始・終了」と「暗転」のボタンがあります。

※ パワーポイントのスライドショーでは、ピリオドまたは「B」キーで画面を
   暗転させることができます(もう一度押すと戻ります)。
   (この製品はピリオドのキー信号を送るようになっています)

Logicoolの方で個人的に不満・・・というか、なぜこの仕様にしたのかが
理解しがたいと思うのが、「スライドショー開始・終了」のボタンです。

たとえば、上記のKOKUYOは、ページ送りキーを長押しすると「スライドショー
開始(F5キーと同じ)」になりますが、「スライドショー終了(ESCキーと同じ)」の
機能はありません。また、私自身もこれまでに「スライドショー終了(ESC)」の
機能がほしいと思ったことはありません。

ところが、上記のLogicoolの製品では「開始」ボタンが「終了」ボタンも兼ねて
います。もし、プレゼン中に誤って「スライドショー終了」のボタンを押してしまい、
スライドショーが中断してしまうリスクを考えると、こんな機能は不要です。
「開始」だけにしておいてくれれば良かったのに・・・と思います。

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 たとえば、プレゼン中に「スライドショー開始・終了」のボタンを押すと、
 スライドショーが中断します。これも「舞台裏が見えた」みたいな感じで
 ちょっとしらける感じがしますが・・・。

 もっと問題なのは、もしここで同じボタンを押すと、一番最初のスライド
 からスライドショーが開始してしまうこと。こうなると、あわてて(すでに見た)
 スライドを送っていくか、あるいはスライドショーを中止して(パソコン本体で)
 スライドを選び直してそこから再開(Shift+F5)することになります。どちら
 にしても時間がかかりますし、バタバタする感じで印象は悪いでしょう・・・。
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また、この製品はボタンが集中して配置してあるので、ボタンの押し間違いが
起こりやすい構造になっています (だからこそなおさら、スライドショー終了の
機能なんて付けなければ良かったのに・・・と思います)。

というわけで、この製品は安くていいと思うのですが・・・、あんまり積極的に
おすすめは出来ない感じです。社内で使用するのならいいですが「ここ一番」
のプレゼンに使用するのは、あまりおすすめできません。

私の場合、講演もお金をもらっている「仕事」ですから、失敗する可能性は
できるだけ減らすのが当然の務め。そういう観点では、この製品(Logicool)
は(言葉は悪いですが)正直言って「使えない製品」だと感じました。


そこで、実際に使用する前に、ちょっと対策してみました。

対策というのは、上記の「スライドショー開始・終了」のボタンを削って、
押さない(押せない)ようにすることです。

(実際のものはこんな感じ↓です)
R800拡大

 左下のボタンを削ってます。

 ちょっと削りすぎて、下にある
 ゴムまで出てしまいました(汗)






こうすると、誤って押す心配がないので、安心して使えました。

※ この部分を削るには分解が必要です。分解すると保証が効かなくなり
  ますし、真似して失敗しても責任は持てないことをご了承ください。


実際に仕事で使ってみた感じとしては、(従来から使ってる)KOKUYOのもの
よりも持ちやすく、手に馴染む感じがあるのがメリット。また、電源スイッチや、
レシーバーを本体に格納できるところなど、保管時に便利です。
(私は別にタイマーを使ってるので、本製品のタイマー機能は使ってません)

デメリットは、ボタンが密集していて、たまに押し間違うところです。
私の場合、レーザーのつもりでページ送りを押してしまうことがあります。
(レーザー照射のボタンが小さめだからかもしれません)
KOKUYOの製品だと、同様の押し間違いは、まず無いのですが・・・。

また、電池の消耗が早い感じはありますね。そこでエネループ(単4)も使って
みたのですが、(一応使えますが)相性は良くないようです。電源オンして早々
に残量表示が一目盛り減りますし、電池の持ちも良くないようです。

※ エネループ(ニッケル水素)は、アルカリ乾電池よりも電圧が低いので
   機器によってはあまり適さない場合もあります。



というわけで、この商品(Logicool)の評価をするとすれば・・・。

緑色レーザーポインター(リモコン付き)として、非常に安い点は評価できます。
安っぽくもないし、基本的にいい製品だと思います。

ただ、仕様として、ちょっとどうかなと思うところ(上記ボタンの件)があるので、
安いからといって、あまりおすすめはできないかなあ・・・というのが、私の率直な
意見です。

「この製品しか使わない、この製品を使い込む」という人が買うならいいですが、
不特定の人が使用する状況だと、操作ミスはかなり起こると思います。
ですから、会社の備品として買うのは、あまりおすすめできないです。


私が、もし今レーザーポインターを持っていなくて、どちらかの製品を購入すると
したら、KOKUYOですかね(高いけど・・・)。

ただ、Logicoolの方は、もう少し改造すれば押し間違いを減らせるかもしれない
ので、また今度挑戦してみようと思います。


そんな感じで、ちょっと微妙な製品ではありますが、こういった製品がきっかけと
なって、他メーカーを含めて、緑色レーザーポインターの価格が下がってくるかも
しれませんね。



今日の記事作成時間は60分でした。
では、また次回!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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