2011年08月21日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

経営資源を「人・モノ・金・情報・時間」と表す意味と、間違いの例


こんにちは。水口です。

企業における「経営資源」については、
昔からいろいろ言われています。

たとえば、私が社会人になった頃(20年近く前)には、よく
「人(従業員)・モノ(設備など)・金(資本)」と言われました。
この3つは、確かに企業を構成する要素として重要です。

しかし、それだけではないということで、現在は「情報」という
要素を加えるのが一般的になっています。
「人・モノ・金・情報(技術やノウハウ)」です。

そして、最近はそれにさらに1つ加えた
「人・モノ・金・情報・時間」
という5つの要素を提唱する人も増えてきました。


今日はこの経営資源に「時間」を加えるべきか否か?について、
考察してみたいと思います。

実は、私は当初「加えるべきではない」と考えていましたが、
現在は「加えるべきかも?」と思い直すようになりました。
そのへんの話を整理しておきたいと思います。


■ 「経営資源に時間を加えるべきではない」という考え方

「時間」は、私たちひとりひとりにとって(ある種の)資源である。
これは、納得のいく人が多いと思います。

しかし、企業として見た場合に同じことが言えるかどうか?
この5つめの「時間」という要素を加えるべきか?
という点では、意見が別れると思います。

なぜなら、「人」と「時間」は切っても切り離せないものだからです。

プロジェクトマネジメントなどでは、各タスクを実行するためのリソース
(この場合「人手」に近い意味です)は、人×時間で表されます。
たとえば、「人月(=人×月)」や、「MH(人×時間)」という単位で
表されるのがそれです。

ですから、「経営資源」のなかに「人」が入っている時点で、それは
「従業員数×労働時間」というリソースを表すことになる。つまり、
あらためて「時間」という項目を加える必要はないということです。

この考え方は、これはこれで筋が通っています。


■ 「経営資源に時間を加えるべきだ」という考え方

とはいえ、経営において「時間」が重要だという感覚はあります。

同じ事業を手がけるにしても、意思決定に時間がかかる大企業が
もたもたしているうちに、意思決定や行動が早い企業がシェアを
拡大し、市場を押さえてしまう。そんな状況は、特にITの世界では
よくあることです。

ですから、スピードという意味での「時間」を一種の経営資源だと
する見方も間違いではないと思います。

先の「人手」という見方は、時間を「ボリューム」として捉えていたの
に対し、こちらは時間を「スピード」あるいは「リードタイム」として
捉える感じです。

そういう捉え方をするのであれば、「時間」を経営資源の一つと
見てもいいんじゃないかと思います。


■ 「ボリューム」としての時間と「リードタイム」としての時間

最初の話に戻って・・・

経営資源を「人・モノ・金・情報」の4つで表すべきなのか?
それとも「人・モノ・金・情報・時間」の5つで表すべきなのか?
という疑問ですが、

時間を「ボリューム」の観点、つまり単に「人手」として捉えるので
あれば、経営資源に「時間」を加えるのは間違いだと言えます。
(「人」という項目と内容的にかぶる部分が大きいので)

一方、時間を「スピード」や「リードタイム」(特に意思決定の早さ)と
捉えるのであれば、経営資源に「時間」を加える見方は正しいです。

あえて加えるべきかどうかは議論の余地はあるかもしれませんが、
実際、(全従業員が)投入する時間と、組織が動くスピードが比例
しない例は、それこそ山のようにあります。ですから、自戒の意味も
込め、「時間」を5つめの要素に加えるのもいいんじゃないですかね。


さらに、個人的な意見としては・・・

(経営資源を「人・モノ・金・情報・時間」の5つで表す見方について)
経営者や管理職が部下に対して「時間をムダにするなよ」と諭す場面
では、この考え方は使ってほしくない。

逆に経営者や管理職が我が身(我が組織)を振り返り、意思決定の
スピードについて自省する場面では、この見方を使ってほしい。

という感じですかね。


リソース(人手)としての「時間」は企業の規模によって異なりますが、
リードタイムとしての「時間」は企業規模に関わらす同じ。だからこそ、
有効に活用することを考えなければいけない。というわけです。



今日の記事作成時間は50分でした。
では、また次回!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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