2012年01月29日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「自炊」のファイル名はこう付ける! (← 悩んだ末の解決策)


こんにちは。水口です。

昨年、本の「自炊」に関するニュースがありました。
作家が「自炊」を代行する業者を訴えたというニュースです。

(↓この記事で紹介しています)
本の「自炊」はいけないことなのか?


この訴訟は、自炊(自分で本をスキャンして電子化すること)を代行する
業者を訴えたものです。しかし、その記者会見の中で、本を裁断する行為
自体を非難すると取れる発言もありました。

作家の気持ちとして「裁断してほしくない」という気持ちを持つのは当然なの
かもしれません。しかし、自分の本を自分でスキャンして自分で利用するので
あれば、その行為は法に触れるわけではありません。本を裁断→スキャンする
こと自体を非難するのは、私は筋違いだと思います。

・・・というのが私の意見です。

※ その作家さんを非難する意図があるわけではありません。
  (気持ちとしては理解できるところはありますので)


そして、ちょっと懸念しているのは、もし上記の記者会見などの影響で、
「自炊」そのものが悪いことのように思われてしまうかもしれないことです。

そこで、逆に「自炊派」の人たちを応援しようかなという気がしてきました。

そんなわけで、今日は本の「自炊」の話です。


■ 本の自炊を始めました

実は最近、私も本格的に本の「自炊」を始めることにしました。

スキャナーは前から持っていましたが、これまでは積極的に「自炊」をして
いたわけではありません(スキャナーは主に書類用に使ってました)。

これまで、あまり「自炊」しなかった理由はいくつかあります。たとえば、
「やっぱり紙の本の方が読みやすい」というのもその一つ。

そして、それ以上に大きいかもしれない理由が、「電子化した本をどう
整理するか?」という問題です。

たとえば、電子書籍を扱うアプリの中には、本棚風の画面から、本を
選ぶようなインターフェースが採用されているものがあります。しかし、
私はこういうのは、かえって使いづらそうに思えます。数十冊くらいなら
いいですが、数百冊となると目的の本を探すのに苦労しそうです。

かといって、Windowsのフォルダーに、本のタイトルがついたPDFファイル
がずらっと並んでいるだけというのも、やっぱり使いづらそう・・・。

そんなわけで、なかなか手を出しづらかったんです。


■ なぜ「自炊」を始めたかというと・・・

今回、本格的に「自炊」してみようと思ったのは、省スペース化以外にも
「自炊」にはメリットがあるかもしれないと思い始めたことと、整理方法の
問題に一応自分なりの答を見つけたこととが後押しになってます。


以下、ちょっと余談になるかもしれませんが・・・、
自炊のメリットに関連する話です。
―――――――――――――――――――――――――――――
私は昨年、自宅のCDプレイヤーを撤去しました。CDプレイヤーは使わず、
パソコンを使って再生するようにしたわけです。

それにともなって、手持ちのCDをパソコンに取り込む作業を少しずつ
進めています(まだ全部は終わってませんが、八割方終わりました)。

そのなかで、ちょっと感じたことがあるんです。

私の場合「CDをパソコンに取り込む」こと自体は、かなり以前から
(iPodがWindows対応してない頃から)やっていましたが、取り込んで
いた枚数は100枚程度でした。
(それを学習用の音声ファイルとかと合わせて持ち歩いてました)

今進めている作業はそれとは違い、たまにしか聞かないCDや、ちょっと
マニアックな趣味のCDも含め、あるものすべてを取り込む作業です。

これを実際やってみると、いろいろ発見がありました。


手持ちのCDから100枚程度を選んで取り込んだ場合、自分がよく聞く
CDをピックアップすることになるわけで、取り込んだCDを眺めてみても
(お気に入りのものではあるけど)、これといった発見はありません。

一方、手持ちのものをすべて取り込むつもりで作業を続けていくと、
200〜300枚を超えたあたりから、変化が出てきました。

  「ああ、昔はこういうCDも聞いてたなあ」と、
   自分の趣味嗜好を再確認したり

  「これまた聞いてみよう」→「前に聞いた感じよりもいいなあ」と、
   自分の嗜好の変化を発見したり

  「このアーティスト(このジャンル)のCDをまた探してみよう」と、
   新たにCDを探してみたり

・・・のように、いろいろ感じたり、行動したりするようになりました。

結果として、(自発的に)自分の興味の幅を広げたり、深めたりすることに
つながっている感じです。これは意外で、面白い体験でした。


そこで本に話が戻って・・・

 本の場合も、数十冊程度を取り込んだだけでは見えてこないものが、
 数百冊を電子化すると見えてくるのではないか?

 それが(いまの)自分に必要な本を再読することにつながったり、
 自分が深めたいところ、幅を広げたいところが見えてきたりするのでは?

というのが、私がの仮説であり、期待しているところです。


※ 「電子書籍をたくさん持っていればいい」ということではありません。
  あくまでも「自分が読んだ本」を電子化することに意味があるのでは
  ないか? という話です。
―――――――――――――――――――――――――――――


そんなことがあって、本腰を入れて「自炊」に取り組むことにしたわけです。

別にブログに書くつもりで始めたわけではなく、まったく個人的な理由で
始めたのですが、冒頭のような理由があってブログに書くことにしました。


■ 問題は自炊した本の整理方法

さて、次は整理方法です。

「自炊」した本は、PDF形式などのファイルになるわけですが、これに
どうファイル名をつけるか、どう整理するかは、結構やっかいな問題です。

たとえばCDの場合、iTunesやWindows Media Playerからデータベースを
呼び出してタイトルをつけると、

  「アーティスト名」のフォルダー
    → 「アルバムタイトル」のフォルダー
      → 「曲名」のファイル

というファイルが作られます。
(クラシックは「作曲者」「指揮者」で分類が統一できなくて難しいですが・・)


本の場合、スキャン用のソフトでスキャンしても、こういったフォルダー名や
ファイル名を自動でつけてくれるわけではありません・・・。これを一つ一つ
入力する作業って、(たくさんやる場合は)結構な負担になります。

また、文芸書はともかく、ビジネス書の場合、CDと違って、「著者買い」よりも
「タイトル買い」することが多いです。ですから、著者名のフォルダーを作って
ファイルを入れたとしても、あとで見たらピンとこない(つまり探しにくい)こと
になりそうです。

あるいは、本の「カテゴリー」でフォルダーを作る方法も考えられます。おそらく
その方が便利だと思いますが、たまに著者名で本を探したいときもあるので、
その場合には不便そうな予感がひしひしと・・・。
(同じ著者が複数のカテゴリーで本を書いていたりするとややこしそうです)


・・・というように、悩んでいたのですが、今回一応の結論を出しました。

結局、「すべてを満足する分類方法はない」と判断して、ファイルに直接
アクセスするのをあきらめることにしました。リストで管理します。

具体的にいうと、Excel上に作ったリストからアクセスすることにしました。
やり方を簡単にいうとこんな感じ↓です。
―――――――――――――――――――――――――――――
・ スキャンするときの本のファイル名はISBNコードにする
  (スキャナーでバーコードを読み取れば打ち込まなくてもすむ!)

・ できたファイル名(例:4788910438.pdf) をコピーし、Excelに貼付ける
  (これは複数のファイルがたまってからまとめて行う)

・ そのファイル名から「LEFT」関数を使ってISBNコード(例:4788910438)
  だけを抽出する(事前に関数を組んだところに上記ファイル名を貼付ける)

・ そのISBNコードを(いくつかまとめて)『私本管理Plus』というソフトに
  入力。本の情報を検索する。

・ その本の情報をCSVファイルで書き出す

・ CSVファイルを開いて、その内容を、Excelのシート上に貼付ける
  → 自分に必要な項目だけを参照するよう設定した別のシートに
     そのデータが表示される (そうなるように事前に組んでおく)

・ その「必要な項目」を、書籍リスト上に貼付ける
  (スキャンするたびに、このリストに追加していく)

【↑ここまでで一応リストはできあがり】

【↓使い勝手を良くするために】

・ 時系列のリストはそのまま残しておいて(時系列で随時追加していく)、
  それをコピーして、カテゴリー分けなどのリストを作成する

【↓本を読むときには】

・ リストにはタイトル名、著者名等が表示されているので、ざーっと見たり、
  検索したりして本を探す。(上記カテゴリー分けリストがあると便利)
  開きたい本があれば、そのリンクをクリックするとファイルが開く。

  ここでのコツは、ISBNコードをもとにして、「HYPERLINK」I関数で
  ファイル開くためのリンクを表示させていることです。

  たとえば・・・
  =HYPERLINK(CONCATENATE("フォルダー名",参照するセル,".pdf"))
  という関数の組み合わせで、上記pdfファイルを開くためのリンクを
  表示させることができます。

―――――――――――――――――――――――――――――

こうやり方にした主旨は・・・

・普通にWindows上(エクスプローラー上)でファイルを探すやり方では、
 ファイル数が増えると探しにくくなるであろうことは必至・・・。
 (マメに整理できる人なら大丈夫かもしれませんが、私は無理・・・)

・それなら、Windows上からファイルを探すことをあきらめて、
 Excelからアクセスした方がいいのでは?
 (もちろんExcel以外の表計算でもハイパーリンクが使えるならOK)

・そうすれば、(Excel上には)本のタイトルと著者名の両方表示できる。
 出版社や定価なども表示できる。 (←これはあまり使わないけど・・・)
 もちろん、リストを並べ替えたり、検索したりするのも自由。

・Excelから開くことを前提にするなら、ファイル名はISBNコードでOK。
 そうすれば長いタイトル名を打ち込まなくてもいいし、バーコードリーダー
 を使えばさらに楽になる。

・もし、あとで書名のファイル名にしたくなった場合も、Excel上から
 ファイル名をコピー・貼付けすれば、それほど手間はかからない。

 ※ Excelで「書名+.pdf」というファイル名を表示させたリストを作り、
    実際のファイルと両方をISBNコード順に並べ替えして、上から
    順に一つずつコピペしていけばOK。
    (書名を手打ちするより楽かも?)

という理由です。

ちなみに私の場合、今のところ、未読の本ではなく、読み終わった本
(あるいは「目は通した」本)を対象にしています。一度読んだ本でもあるし、
「読みやすい」というメリットを捨ててもいい。それで「探しやすい」あるいは
「分類整理しやすい」「全体を俯瞰しやすい」というメリットが得られれば、
ちょっと面白いことになるんじゃないか・・・と期待しています。


まだやり始めて間もないですが(まだ100冊少々しか入ってません)、
いまのところ、使い勝手は悪くなさそうな感じです。
(10冊以上スキャンしたあとで、上記の作業を行う感じでやってます)

もちろん、いくらかの手間はかかりますし、Excelに慣れていない人だと
途中で訳が分からなくなる場合もあるかも・・・? なので、誰にでも
おすすめするというわけにはいきませんが、私と同様の課題があり、
表計算ソフトが得意な方は試してみてはいかがでしょうか。


ちなみに、私はこういうバーコードリーダー↓を使ってます。
―――――――――――――――――――――――――――――
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―――――――――――――――――――――――――――――
ドライバー等が不要で、USBに挿すだけで使用できます。
なかなか便利。



今日の記事作成時間は96分でした。
長かったー・・・(汗)

では、また次回!

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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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