2005年08月20日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

SE以外が読まないのはもったいない!珍しく?良質な仕事術ムック・・・「SEを極める最強仕事術」



SEを極める最強仕事術―図解・文章・タイムマネジメント・コーチング・会計・法律・交渉・人脈 日経BPムック
日経ITプロフェッショナル

amazonで「時間管理」で検索すると出てくる本です。

検索するといつも出てくるので、気になって買ってしまいました。
私はSE(システムエンジニア)ではないのですが・・・ (^_^;)


でも、思わぬ拾い物をしたかもしれません。


この本は、
「日経ITプロフェッショナル」という雑誌の特集記事をまとめたものです。
現在出ているのは、2004年版に増補改訂した2005年度版です。
2005年5月に発行されています。

読んでみました。

タイムマネジメントの技術』という章があるのですが、この章は
時間管理の基本から知る・・・という感じではなく、
時間管理の応用編的な内容です。雑誌の特集にありがちな感じです。

ここだけ見たら、「買ってよかった」とは思わなかったでしょう。
でも、私はそれ以外の章にすごく感心しました。



特に、『図解の技術』や『文章の技術』について書かれた章は、
こういったムック本(A4サイズなどの大きくて薄い本です)では珍しく?
非常にレベルが高く、かつ実践的な内容でした。


 例えば、ある例題について作成されたプレゼン資料の例(11人分)について
 どこが良くて、どこが良くないか解説しているページがありました。
 見てても面白いし、参考にもなります。

 各図形の意味や、色使いなどの基本的なノウハウなども載っています。
 10年前にこんな便利な本があれば・・・と思いましたね。
 
 ビジネス文章について同様に解説したページもあり、これも面白いです。



字が細かく文章が多い本なので、誰にでも、というわけにはいかないかも
しれませんが、「部下に読ませたいムック本」 として筆頭に上げていいと
思います。

タイトルだけで判断して、SE以外の人がこの本を手に取らないのは
もったいないです。



これを読んで、通常のビジネス誌よりも、IT関係ビジネス誌の方が
ずっとレベルが高いのかも・・・という気がしてきました。
今度チェックしてみます。


本の評価
(現在amazonではレビュー1件も無し・・・。やっぱりSE以外は読んでないのかな?)
For フレッシュマン         ☆☆☆
For バリバリビジネスマン     ☆☆
   (復習しているうちに発見があるはず!)
  

このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなにブックマーク
Posted by 水口和彦 at 16:59Comments(0)TrackBack(0)
2005年08月01日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

そこまでやりますかぁ!?・・・ 「頭がいい人、悪い人の仕事術」


頭がいい人、悪い人の仕事術

ブライアン・トレーシー (著), 片山 奈緒美(翻訳)

前に紹介した、「カエルを食べてしまえ!」のブライアン・トレーシー氏の
新刊です。

この本も薄いなあ・・・。

↑ 写真をクリック!するとamazonのレビューが読めます。
  かなり好評です。

薄い割に章が多いのが、この著者の特徴でしょうか。
今回は10章ありました。

各章の最後に、

 ○○5つの方法とか、○○4つの思考とかが
 書いてあるのですが、この部分が面白いです。

 残念ながら、章によって当たり外れはあります・・・。


それぞれ解説します。

  第1章は、時間を無駄にしないための小ワザ集。実践的です。

 (『』内は引用です)

 『歓迎しない客がオフィスに入ってきたら、すぐに立ち上がろう。

 (中略)

   「やあ、今出かけるところなんだ。そこまでいっしょに行こう」といおう。

   そして、客が去ったあと自席に戻るのだ。               』


  (22ページ2行目より)
 

 そこまでやりますか? 徹底してるなあ。
 確かに、長話しする客につきあうより、ぐるっと一回りしてくる方が
 時間を節約できるかもしれません・・・。

 あなたもやってみます?
 演技に自信が無い人はやめといたほうがいいかも (^_^;)


第2章は、『大事なのは早さじゃないんだよ!は、大まちがい』というタイトルです。

 早さが大事じゃないって言う人は少なくなったのではないかと
 思いますが・・・。

 この章は章末が面白いです。

 (『』内は引用です)

 『とりあえず仕事が早くなる16のアイデア

     (中略)

   アイデア6 
    はじめにあまり重要でない
    仕事の外壁作業から終わらせる

  アイデア7 
    はじめに仕事の核となる
    重要な作業をやり遂げてしまう
 』


  (32ページより)

 これは、まったく正反対の方法として、両方挙げているのです。
 
 どちらか片方を言う人がほとんどの中、
 堂々と両方並べているのがすごいです。


 私もこれらは両方とも正しいと思います。
 どちらのやり方もありだと思います。

 どっちのやり方がハマるかは、その時の状況や、
 自分の気持ちのコンディションによると思います。

 
 ここには、どういう時にどっちのやり方を使えばいいか?
 についての答えは書かれていません。
 ・・・というか、そんなに簡単に言えることではないですよね。

 でも、どっちも正しいって知っておくことは
 重要だと思います。


第3章は夢について。ページも少なく、突っ込みが甘い。

第4章は片付け方について。これも突っ込み不足。
    基礎編として読むのなら良いかも。


第5章は優先順位の付け方、時間管理術的内容です。

 この著者は優先順位の付け方に
 ABCDEで分けることをを推奨しています。

 この部分は、カエルを食べてしまえ!を読んだ人は読まなくてもいいです。

 でも、章末の7つの自問、5つの質問はちょっと面白いです。


第6章は感情とか、セルフイメージに関する章です。

 感情の影響が大きい、っていう『感情カの原理』
 は、単純ですが、ツボにはまりました。

 ○○をやろう!って決めたつもりでも、
 いつの間にか挫折している・・・っていうパターンは
 感情の影響もかなりあると思います。



第7章〜10章は、

・プロジェクト管理における注意点
・問題解決能力
・情報収集力、自己投資について
 (情報整理術的なものはあまりないです。)
・7つの習慣的な自分コントロール術

について書かれています。

私は9章が面白かったですね。

最後に10章から、一文だけ引用します

 (『』内は引用です)

 まちがった仕事についているせいで無駄になるのは
  時間だけではなく、自分の人生である。


 (145ページ8行目より)


・・・こういう状況を、私は人生の塩漬けと呼んでいます (^_^;)
早く、人生の損切りをしないと、ズルズルいきますよ。


価格が下がってしまった塩漬け株が売れない心理というのは、
自分の損が確定するのが恐い、というところから来ていると
思います。

自分が人生の選択に失敗したことを認めるのが恐い・・・
という心理もあるのではないでしょうか?
あなたの周りにも、そういう人いませんか?



ちなみに、この本の章タイトルはすべて、

『○○○!は、大まちがい』

となっています。

ひらがなで「まちがい」を並んでいるのを何度も見ていると、、
ゲシュタルト崩壊を起こしそうになりました・・・。

ゲシュタルト崩壊の意味はこれ ↓
ゲシュタルト崩壊 by Wikipedia


それはともかく、この本は、なかなかの良書です。
本文はサラっと読めますが、章末をじっくり読むのがおすすめです。


本の評価
For フレッシュマン   ☆☆☆
For バリバリ時間管理人 ☆☆

(追記)

 大事なこと書くの忘れてました。
 この本の中に、頭のいい人、悪い人は出てきません・・・

 原題は「Time Power」。
 これを何で「頭がいい人、悪い人の仕事術」という
 タイトルにしてしまうのでしょうか・・・( ̄ヘ ̄;)

 こういう、「マネっこタイトル」「名は体を表さない」って
 やり方はやめてほしいです。ホントに。


 そのうち、「さおだけ屋の仕事術」って翻訳本が
 出そうで恐いなあ・・・(^_^;)  
このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなにブックマーク
Posted by 水口和彦 at 23:05Comments(4)TrackBack(2)
2005年07月09日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

チャンスに勝つピンチで負けない自分管理術


チャンスに勝つピンチで負けない自分管理術

長谷川 滋利 (著)

私が時間管理術や仕事術と言われるものを集めている中で
テーマの1つにあげているのが、

ビジネス以外の場で活躍する人の考え方や実践していること

について知ることです。
(異業種のベンチマーキングってことです。)


というわけで今回は、
シアトル・マリナーズの長谷川滋利投手の本を取り上げてみます。
著者は今年でメジャー9年目。継続しているのがすごいですね。

ちなみに、この本は2002年に出版されたものです。


内容は

生き残るために自分をどうマネージメントするか。

という課題に対して、著者がどのように実践してきたか
について語られています。

結構重いテーマなんですが、文章にリキミがなく、
すっと入ってきます。

セルフマネージメントについては、メンタル面・肉体面・
生活面について、バランスよく書かれています。

自己啓発書的な内容も入っているのですが、シンプルで
嫌味がなく書かれているのでおすすめです。


時間の使い方について書かれている部分は少ないのですが、

『』内は引用、()内は私のコメントです。)

  『自分にとって「譲れない時間」をハッキリ作ることが重要だと思う。』
(220ページ 6行目)
  (プライベートを大事にすることも含めて)

  『ダラダラテレビを観ないこと』 (222ページ 5行目)
  (観るな。ではなく、ちゃんと選別して観よう。ということ)

  『ダブル・ミーニング』 (222ページ 9行目)
  (いわゆる「ながら」作業)

といったことが書かれています。

速効性のある提案です (^_^)



ビジネスの世界で生き残るために、という読み方をすれば、
生活面や肉体面を含めたヒントを与えてくれる良書だと思います。

バリバリのビジネスマンにもヒントになる部分があると思います。


最後に・・・お願いがあります。

 ビジネス以外(スポーツ・芸能、何でも)で活躍している
 方が、時間管理や自己管理について語ったものを探しています。

 あなたの好きな分野で、おすすめがあれば是非教えてください。

 本、雑誌やビデオなどでのインタビュー等、手に入れられる
 ものなら何でも構いませんので、よろしくお願い致します。



本の評価
For フレッシュマン     ☆☆☆
For 時間管理に興味を持ち始めた人 ☆☆☆
For バリバリ時間管理人      ☆☆
  
このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなにブックマーク
Posted by 水口和彦 at 17:37Comments(2)TrackBack(4)

時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
メールアドレスを入力すれば登録できます! → 

Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.