2006年11月21日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

人は完璧な計画は立てられない。しかし・・・、


こんにちは。水口です。

今日は、昨日の話に関連した話です。

昨日は『私たちは「合理的時間人」 なのか?』 という話でした。

私たちは合理的に「計画」したとしても、
必ずしもその通りに「行動」できるとは限らない。

時間管理は、

 「合理的でない自分」 をどうやって動かすか ?
 「合理的でない自分」 をどうやってだますか ?

ということも必要、という話でした。


この記事にコメントを頂きました。

キーワードとして「合理的」が、それを表現しえているか?
(「合理的」 というキーワードが適切かどうか?)

というところが難しいところではないか? という主旨のコメントです。
(神戸のヒロシさん、ありがとうございます!)

このコメントは、非常に鋭いところを突いていると思います。


■ 「合理的」 の定義

まず、ここでいう「合理的」 を、もう少しはっきりさせておきましょう。

時間の使い方に対して「合理的であること」 とは、「経済合理性」と同じように、
できるだけ少ない時間で、できるだけ多くの成果を上げようとすること、とします。
(費用効果的に、効率の良い時間の使い方をするということです)


  ※仕事はそういう合理性だけでは面白くないんじゃないか? 
  ※仕事とプライベートはどう比較するのか?

   という議論もあると思うのですが、問題を単純化するために、
   今回は、これらは考えないことにします(それでもまだ複雑なんです)。


■ 昨日の記事の主旨

まず、昨日の記事の主旨は、

 自分が合理的だと「思った」ことでも、やり遂げるのはなかなか難しい。

 (自分が計画した通りに自分が行動できるとは限らない。)

という点にあります。これは、

 「計画する自分」 よりも、「行動する自分」 の方が、律するのが難しい

という意味とほぼ同じです。


■ もうひとつの問題 −  「合理的な計画」 を立てることは可能か?

そして、この話とは別に、

 そもそも、人は完璧に合理的に計画できるのか?


という問題もあります。


これに対する私の答えは・・・ 「No」 です。
完全に合理的な仕事の組立てをすることは不可能です。

合理的に(費用効果的に) 仕事を考える場合、
そこに含まれる要素は非常に複雑です。
(緊急度と優先度で説明できるようなものではありません。)


少し説明しておくと・・・、

  合理的な時間の使い方(費用効果的な時間の使い方)を決めるというのは、

  ・インプット(必要な時間)  ・アウトプット(期待される成果)  ・達成可能性

  という因子を持つ仕事「群」を、「手持ち時間は有限」という制約の中で、
  配置する最適な解を求めることです。

  これら3つの因子は、定量的に把握するのも難しいですし、
  しかも、時間とともに変化します(時間の関数です)。

  これは、因子を抽出すること自体が難しいので、
  コンピュータを使っても解析しきれるものではありません。

この話は、明日にでも、もう少し詳しく考えてみようと思います。


■ 完璧に出来ないのなら、どうするか?

さて、仕事を「合理的に(費用対効果的に)」 判断するのは、
実質的には不可能という話をしましたが・・・、

だからといって、悲観することはありません。
人間の頭の能力は捨てたものではありません。



例えば、こんな状況があったとします。

 ・突発的な仕事が発生したために、今日やろうと思っていた仕事が
  全部は終わりそうにないことが分かった。

 ・まだやっていない仕事が5つある。

 ・どれか1つの仕事を明日に回そうと思う。


こういう状況に追い込まれた場合・・・、
どの仕事を明日に回すか決めるのは、それほど難しくないと思いませんか?

ちょっと悩むことはあったとしても、切羽詰まっていれば判断するしか
ありませんし、そういう判断はあまり間違うことはありません。


私たちの頭はこのような、

・限定された条件下で
・限定された選択肢から選択する(相対評価する)

ときには、非常に優れた能力を発揮します。


複雑な因子に対して、総合的に判断することができます。
ですから、日常的にそれほど困ることはないのです。

(逆に、先ほど挙げたような、因子を数値化する(絶対評価)のは苦手です)


■ 人の頭は相対評価は得意だが、絶対評価は苦手

相対評価(限定された選択肢)と、絶対評価(因子を数値化)の違いに
ついて、もう少し例を挙げておきます。

  私はこのブログで本を紹介するときに、最初の頃は、
  本の評価に点数を付けていました。

  でも、これ結構難しいんです。

  そのときは4点と評価したものでも、明日も必ず4点と
  評価できるかどうか、私はちょっと自信がありません。
  (それで3点満点にしていたんです・・・)

  その本がどれだけ役に立つか? というのも複雑な因子がからんでいます。
  それを絶対評価(点数付け)するのは、意外に難しいんです。

  疑問に思う方は手持ちの本で試してみてください。

  最初に10冊を5段階評価して、次に別の10冊を5段階評価して・・・、
  くり返した後に、点数別に整理してみると・・・、

  この4点よりも、こっちの3点の方が良い本じゃない? という
  逆転現象が起こっているものがあると思います。


  逆に、「Aという本と、Bという本、どちらが役に立つ本か?」
  という問いに対しては、毎回ほぼ同じ答えを出せると思います。
  (ジャンルが違う本では難しいですが)


ちょっと例が長くなりましたが・・・、
私は人間は基本的に絶対評価が苦手なように思います。


時間管理の手法で、仕事の重要度にABCを付けるという方法が
ありますが、これも同じ問題があります。

昨日のCと今日のBが逆転することもよくありますから、
仕事を明日に先送りしたときに、判断に迷います。

(仮に、仕事を明日に先送りしない(全部その日のうちに終わる)の
 なら、A・B・Cをつける必要性はほとんどありません・・・。)


ということで・・・、ちょっと話がそれたような気もしますが (笑)

今日の結論は

・完璧に合理的に仕事の組み立てをするのは難しい(実質的に不可能)

・しかし、相対評価しやすいようにしてやれば、人の頭はかなりいい判断ができる。

ということです。

相対評価しやすくする例としては、KKJでやっているような、
タスクを日付別に分けておく、などの手法があるわけです。



すみません。今日は長くてややこしい話になってしまいました。

この話は大事なことなので、今後は、もっとこなれた説明が
出来るように修行しておきます。

 ↓ これは決して「合理的」 ではありませんが・・・
    明日に回さずに、今クリックを! (笑)

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今日の記事作成時間は、ここまで79分でした。
(また時間オーバーでした・・・(汗) )

明日は、今日の話の続きです・・・多分。
では、また明日。

  

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Posted by 水口和彦 at 07:28Comments(0)TrackBack(0)
2006年11月20日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

私たちは「合理的時間人」 なのか?

こんにちは。水口です。

今日は、以前から考えていた話をします。

このブログ用に寝かせていた話なのですが、あんまり寝かしすぎて
傷んでしまうとマズいので、(笑)  いっしょに考えてみてください。


いきなりですが、「経済人」 もしくは、「合理的経済人」 という言葉、
聞いたことがあるでしょうか?

    あ・・・、経済と聞いて引いてしまった人もいるかもしれませんが、
    「時間管理」 とも関係ある話なので、ぜひ続きも読んでください。


■ 「合理的経済人」 とは?

↓ 「経済人」 の意味はこうです。
   (『』内は引用です)
 
『経済人  homo economics;economic man
経済原則に従って合理的に行動する個人のこと。』

(株式会社有斐閣 有斐閣経済辞典第4版より)

この「合理的経済人」 (この記事ではこちらの呼び方で統一します)は、
経済学での論争の元になっている概念です。

それは、私たちが「経済原則に従って合理的に行動する個人」 では
ないからです。


■ 私たちは「合理的経済人」 ではない?

ちょっと、次の例で考えてみましょう。

・あなたの家の近くに新しいクリーニング店が出来たとします。

・あなたには、今まで行きつけのクリーニング店もあり、
 距離的にはどちらも同じくらいです。

・新しく出来た店の方が、クリーニング代がちょっと安いです。
 (スーツ1着分で50円安い、としておきましょう)


あなたは、どちらのお店に行くでしょうか?


合理的経済人ならこうです。

  距離も同じなら、品質に問題が無い限りは
  価格が安い方の、新しい店に行く。

しかし、

  今まで馴染みの店だし、安心感もある。
  急に違う店に行くのも、何となく気が引ける。
  だから今までの店に行く。

と判断することもありますよね。

私たちの判断としては、どっちもありだと思いませんか?

必ずしも経済合理性だけでは、人は動かないということです。
(特に感情がからむと、その傾向が顕著になります。)

こういった面に着目しているのが、「行動経済学」という分野です。


■ 私たちは「合理的時間人」 なのか?

さて、経済をマクロ的にとらえるためには、「合理的経済人」 という考え方も
「あり」 かもしれませんが、個人の経済活動を見たときには「合理的経済人」
ではないことは明らかです。

ということを踏まえて、考えてみます。


私たちは、「合理的時間人」 でしょうか ?


「合理的時間人」 という言葉はありませんので、ここでは、
『合理的に時間の使い方を選択する個人』 としておきましょう。



答えは・・・「No」 だと思います。


例えば・・・、

・試験勉強しないといけないのに、急に部屋の掃除を始めてみたり

・早めにやっておいた方がいいことが分かっている仕事なのに、
 なかなか取り掛かれなかったり

・お正月に立てた目標が、すぐイヤになってしまったり


ということが、過去に少しでもあった人は、「合理的時間人」 失格です。
もちろん、私も失格です・・・(笑)


■ 「合理的時間人」 であることを前提にしていませんか?

さて、

 時間管理や仕事のやり方について書かれたものを読んで
 「なるほど!」 とか「やるぞ!」 と思っても、なかなか継続できない。

という結果になりやすいのは、ここに問題があります。


例えば、

「仕事、勉強、家族・・・ と各分野の目標を立て、書き出して実行すればうまくいく」

といった話は、実行する人が「合理的時間人」 であることを
前提にしているように思えます。

だから、よほど意志の強い人でない限り、継続できないことが多いのです。
(意志が強い人の場合も、ストレスを溜め込んで燃え尽きる危険があります。)


■ 必ずしも「合理的」 でない自分をどう動かすか?

ここが時間管理の難しいところです。
理屈として正しい方法であっても、うまくいくとは限らないのです。


そして、1つのポイントは、

自分が合理的な行動を取っていない(取れなかった)ことを後悔して、
「次はうまくやろう」 「次こそがんばろう」 と考えても、うまくいかない。

ということです。こう考えてしまうと、たいてい失敗します。

「自分は合理的である」 という前提に立っているので、「次こそは・・・」 と
考えてしまうわけですが、そもそも人間は常に合理的ではいられないのです。

  ※ 「さあ、やるぞ!」 と計画を立てる段階はともかく、実際に実行する
    段階で、常に合理的でいられる人は、非常に稀だと思います。

これでは、

 失敗 → 後悔 → 決意 → 失敗 → ・ ・ ・  

の無限ループになってしまいます。


ここの発想を切り換えることが必要です。

 「合理的でない自分」 をどうやって動かすか ?


 あるいは、

 「合理的でない自分」 をどうやってだますか ?


と考えるべきなのです。


例えば、私が時々言っている、

  「デスクにいるときは、手帳を常に開いておく」

というテクニックや、手帳の書き方(フォーマット)も、そういう観点です。
これは、手帳にすぐに書けるように、という意味もあるのですが、

  自然と目に入るようにしておくと、無意識のうちに
  自分の「やるべきこと」 が頭にインプットされる


という効果があるのです(結構深いでしょ?)。

実はこれ、「手帳を閉じていると、モチベーションが上がりにくい」
という自分の経験から気が付いたことなんです。

  ・・・ここまで書いていて気付きましたが、これ来週のメルマガの
    ネタの一部でした。ネタバレですね(笑)
   

時間管理についての情報は、書籍やサイト上にいろいろありますが、
「合理的時間人」を前提にした情報が多いように思えます。

ということで、私は

 「合理的でない自分」 をどうやってだますか ?


というところにもこだわっていきたいと思っています。



 ↓ このリンクをクリックすることにも、
   経済合理性はありませんが (笑)
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今日の記事作成時間は、74分でした。
(ちょっと時間オーバーです(汗) )


今回、書いていて思ったのですが・・・、
この内容は、「時間管理術の7つの嘘」 に追加すべき話なのかもしれませんね。

  
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Posted by 水口和彦 at 08:22Comments(3)TrackBack(0)
2006年11月15日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時間の「相対的価値」って感じませんか ・・・ ?


こんにちは。水口です。

今日は、昨日の記事に関連した、ちょっと余談的な話ですが、
「時間の相対的価値」 について考えてみたいと思います。


昨日の話の中で、「時間に余裕があるとき」 と「余裕が無いとき」 で、
「判断基準」 が変わるという話をしました。

これは「時間の相対的価値」 が変わっていると考えることも出来ます。


■ 時間の相対的価値 とは?

「時間の相対的価値」 という言葉は、一般的なものではありません。

ここで、勝手に定義してしまいましょう・・・(笑)


例えば・・・、

「期限まであと1時間。ギリギリ間に合うか?」 というときの「5分間」 と、
その1週間前、余裕があったときの「5分間」 では、価値が違いますよね。

5分間という時間は同じでも、感じる価値はまったく違います。
(「あのときの5分を、今欲しい!」 と思ったことはないでしょうか・・・(笑) )


別の例として、お金に例えるとこんな感じです。

 特にお金が無かった頃の自分を思い出してみてください。
 (私の場合、大学時代でしょうか・・・。)

 例えば、喫茶店のコーヒー1杯の価値って、
 お金があるときと無いときで、変わると思いませんか?

 バイト代が入った直後は気軽に飲めるコーヒーも、
 お金が無いときは、飲むのに勇気がいりませんか?


 これはコーヒー代の相対的価値が変わったようなものです。

 財布の中に3万円あるときの400円と、千円しかないときの400円では、
 絶対的価値(400円)は同じなのに、価値が違うように感じる、ということです。
 (みみっちい話でスミマセン・・・(笑) )


このような、財布の中ににお金があると気が大きくなって
使ってしまう体質は、お金が貯まりにくい体質です。
 (確かに、その頃の私を思い出すと分かります・・・(笑) )

手元にお金があるほど、使ってしまうわけですから、どうしても
そうなってしまいますよね。


■ 時間の相対的価値の変化が大きいとどうなる?

さて、時間はお金と違って貯めることはできませんが、
相対的な価値が変化するのは同じです。

手元に時間が無い(と感じる)時と、手元に時間がある(と感じる)時で、
時間の価値が変わってしまうのは、よくあることです。


その「時間の相対的価値」 の振れ幅が大きいと、

「あのときにやっておけばよかった・・・。」

という後悔が多くなるというわけですね。



ただし、「時間の相対的価値」 の振れをゼロにするのは、
現実的では無いような気もします。
(気分的に落ち着くときがない・・・となりかねません。)

しかし、少なくとも 「あのときやっておけば・・・」 という後悔は
減らしていきたいものです。


これには、時間管理をやるのが効果的なのは間違いありません。
ただ、他にも応用できそうな考え方のような気もします。

そのせいか、この数日間、この「相対的価値」 の考えが、
頭に引っ掛かっています・・・。


あなたが、「時間の相対的価値」 が変わると感じるときは、
どんなときでしょうか?

そのときは、どんな気分でしょうか?

ちょっと考えてみて・・・ご感想など頂けると幸いです。



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今日の記事作成時間は、35分でした。

前にも紹介したアンケートですが、
あと約23時間で締め切りです。まだの方はぜひ!

  
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2006年11月14日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「手順」 と「基準」 のマトリックス


こんにちは。水口です。

今日は、時間管理の心理的な面にも関連した話でもある、
昨日の記事の続きです。


■ 「手順」 と「基準」 の効率

昨日は、こんなことを書きました。

時間に余裕があるとき ・・・ 「手順」 の効率が良い / 「基準」 の効率が悪い

時間に余裕が無いとき ・・・ 「手順」 の効率が悪い / 「基準」 の効率が良い

これをもう少し考えてみます。
まず、この2つの状況で起こりがちなことをまとめてみると、こうなります。


■ 時間に余裕が無いときに起こりがちなこと (メリットとデメリット)

・時間に余裕が無いときは、仕事の順番を入れ換えたりして、その場をしのぐため、
 「仕事の手順」 的には、効率が悪い状態になっていることが多い。

・しかし、思い切って無駄な仕事がカットできる(ふんぎりがつけやすくなる)ため、
 「仕事の判断基準」 的には、効率の良い状態になることが多い。


■ 時間に余裕があるときに起こりがちなこと (メリットとデメリット)

・時間に余裕があるときは、「その場をしのぐ」 必要が無いので、仕事の順番を
 入れ換えたり、手をつけた仕事を中断したりしなくて済む。
 そのため、「仕事の手順」 的には効率が高い。

・しかし、「まだ時間がある」 という意識があるため、あまり必要でない部分に
 時間を使い過ぎたりしてしまう(「判断基準」 が甘い)。



では、仕事の手順と判断基準について、もう少し考えてみます。


■ 「時間管理」 「時間活用」 本によくある考え方

私は、「○○時間管理」 「○○時間活用」 などのタイトルが付いている本は、
入手し得るものはほとんど入手し、読んでみました。

正確にカウントしたわけではありませんが、その中の半分以上の本は、
「ハイテンションに仕事をやり遂げる」 的なニュアンスが含まれています。

時間的に追い詰められた状態や、あえて自分で自分を追い込むことによって、
効率的に仕事をやり遂げようという感じです。


■ 「判断基準」 と「手順」 は切り分けて考えるべきである

確かに、追い詰められた状況では、人が普段以上の力を発揮することが
ありますし、その人の実力が問われる状況でもあります。

ですから「仕事力自慢」 的な感じで、そういう状況のことを語りたくなるのは
分かりますし、必要なことだとも思います。

私自身も、修羅場をくぐり抜けてきたことで、自分の「経験値」 が上がったと
感じています。(あくまでも仕事上の「修羅場」のことですよ・・・(笑) )


しかし、それらは「判断基準」 の話です。

「その場をしのぐ」 ためのテクニックは「仕事の手順」 的には
生産性が高いわけではありません(逆に低くなります)。

それなのに・・・そういう「仕事の手順」 が、「時間管理」 だと思われて
いることが多いのです。


例えば、「優先順位の低い仕事を先送りする」 というのがそうです。

先送りしたら、結局後でやらなくてはいけないため、トータルで見たら、
時間的に得をするわけではありません。

「判断」 → 「先送り」 → 「後でもう一度最初からやり直す」 という
手順を取るため、むしろ時間的には損をします。



■ 「手順」 と「基準」 を分けて考えるマトリックス

つまり、こういうことです。

「判断基準」 の話や、メンタルな部分の話と、
生産性を高めるための「手順」 は切り分けて考えるべきです。

そうしなければ、いつまでたっても「バタバタ病」 から
抜け出すことはできないことになりかねません。


ではここで、「手順」 と「基準」 を図示したものを紹介します。
(さっき、Excelで急いで作りました・・・(笑) )

まとめると・・・こうなります。
手順と基準のマトリックス

時間に余裕が無いときは(この図の左上)、
「判断基準」 的には、自分の能力が上がった感じがします。

しかし、そのことだけにフォーカスすると、この領域に入らないと
仕事の能率が上がらない。と自分に習慣づけをすることになります。

ですから「バタバタ病」 から抜けられないのです。


では、理想とする状態(この図の右上の領域)に行くためには、
どうすればいいのでしょうか?

・・・これは一言では言い表せないような気もします。

 (「当社が開発した手帳レフィルを使えば、右上の領域に行けます!」
  と言うと、怪しい情報商材の販売のようになってしまいますし・・・(笑)
  もちろん、そういうレフィルになるように、努力はしていますが・・・。 )


ということで、今日は「左上と右下にいるときには、何に注意すべきか?」
という観点で考えてみます。


■ 左上にいる場合の注意点

自分が左上にいるとき(時間的に追い詰められている状態にあるとき)は、
「その場をしのぐ」 ことも重要ですが、手順的に無駄なことをしていないか
気をつけてみることが大事です。

 例えば、

 ・仕事の順序を入れ換えることに頭を悩ませる無駄
  (優先順位で仕事をやりくりするなど)

 ・同じ事を2度やる無駄
  (一度読んだメールの返事を先送りするなど)

 などです。

とはいっても、追い詰められているときに、こういう判断をするのは難しいです。
ですから、

  普段から自分の仕事の「仕組み」 について考えておく習慣

が重要ではないか? と考えています。

(「時間管理はルールを決めて、できるだけシンプルに」 という私の考えも、
 これと関連しているように思います。)


■ 右下にいる場合の注意点

自分が右下にいるとき(時間的に余裕がある状態)では、
「確実に仕事をこなす」 ことが重要ですが、「やらなくてもいいこと」 を
していないか、気をつけることが大事です。

 例えば、

 ・必要以上に手間をかける無駄
  (ささいなことにこだわって手間をかけ過ぎる)

 ・見込みが少ない仕事に注力し過ぎる

 などです。

 ※ ただし、こういった仕事は「先行投資」 的に意味がある場合も
    ありますから、すべてを否定することはないと思います。


このためには、目の前の仕事だけでなく、

  自分の仕事を俯瞰できる「仕組み」 

が重要だと考えています。

    (ふかん 【俯瞰】 : 高い所から見下ろすこと。鳥瞰。)
     大辞林 第二版 (三省堂) より


(この「俯瞰」(もしくは鳥瞰) の話は、別の機会に改めてする予定です。)




この話は、奥が深い感じがあるのですが、
今日はここまでとしておきます。

感じるところのあった方は、
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今日の記事作成時間は、87分でした。
いつもより多めに考えてみました(笑
  
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Posted by 水口和彦 at 23:55Comments(2)TrackBack(0)
2006年11月13日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「基準」 と「手順」 − 仕事が速い/遅いの違い


こんにちは。水口です。

今日は、自分の仕事が速いときと、遅いときの違いについて
考えてみませんか?

一昨日の記事では、「ネットで見つけた変な記事」的なものを紹介しましたが、
その中で、私はこんなことを書きました。


■ どちらの仕事のやり方が効率がいいでしょうか?

一昨日の記事を読んでいない方は、ここでちょっと考えてみてください。

メールの処理をするときに、次のどちらのやり方が、
時間的に効率がいいでしょうか? 


パターンA
 「今は時間が無いから」 と、緊急の用件のメールを選んで、
 返信する。残ったメールは後で処理する。

というのと、

パターンB
 とにかく、開いたメールは「順番に」 その場で処理する。



正解は・・・?

一昨日の記事でも書いたように、パターンBの方が効率が良いです。

   パターンAは、「その場をしのぐ」 テクニックとしては有効ですが、
   結局、後で残ったメールを処理することになります。

   ですから、処理時間は節約できていません。
   
   また、メールを選別したり、どれを優先すべきか考えたりするために、
   時間をロスしてしまっているわけです。


つまり、自分の時間効率を上げるための正しい「手順」 は、パターンBです。


(※ ここ重要です。)

仕事の順番を「入れ換える」 こと自体は、
時間の効率や、時間の節約とは、まったく関係ありません。

逆に、「入れ換える」 作業で時間を無駄にしています。

  仕事に優先順位を「つけること」 は、決して時間の効率を高めません。
  以前に、このブログや本で書いた通りです。

  (必要なのは、「順番を変える」 ことではなく、「カットする」 ことです。
   「優先順位」 ではなく、「やるか、やらないか」 です。)


■ 体感的にはパターンAの方が仕事が進む気がするのは、なぜか?

しかし・・・、

実際にパターンAのように忙しいときは、
メールの処理が速く出来る場合もあります。

もちろん、パターンAは、「手順」 的には効率悪いのですが、それ以外に
メンタルな影響(速く片付けようという意識)や、判断基準の変化があるのです。


今日はメンタルの話は置いておいて・・・、
「判断基準の変化」 について、例をあげて考えてみます。


例えば、「引越し」 について、こんな話をよく聞きませんか?

 「引越しが決まった」
           ↓
 「これを機会に、物を少し減らそうと決意する」
           ↓
 「前もって物を整理して、捨てるものは捨てようと思う」
           ↓
 「実際に整理を始めても、なかなか物が捨てられない」
           ↓
 「引越し間際になると、思い切って物を捨てられるようになる」

こういう経験は話でもよく聞きますし、私自身も、よく経験しています(笑)


これは、最初に片付け始めたときと、引越し間際になったときで、
物を捨てる基準が変化しているわけです。

  最初は → 迷ったら、取っておこうか と判断する

  最後は → 迷ったら、思い切って捨てよう と判断する

と変わっているんです。

荷造りしたりしている間に、物の多さを実感したりするので、
判断基準が捨てる方向に変わってくるということですね。



仕事でも同様に、追い込まれると判断基準が変わることがあります。

同じ事でも、忙しいときほど、「これはやらない」 という
決断を下しやすくなります。

そして、その「やらない」 という判断をした結果、
後で支障があるかと言えば、無いことの方が多かったりします。

これは、厳しい言い方をするなら、普段の判断基準が甘いということです。

つまり・・・、

「本当にやらなければいけないこと」 と、「別にやらなくてもいいこと」 の
判断基準は、「自分が忙しいとき」の方が、(時間効率的には)正しいことが多い。

ということです。

  ※ここでは、バタバタしていることが原因で判断ミスしたり、
   やるべきことを忘れたりすることは、別問題としておきます。


■ 「手順」 と「基準」 の組み合わせ

さて、ここまでをまとめると、こうなります。

時間に余裕があるとき ・・・ 「手順」 の効率が良い / 「基準」 の効率が悪い

時間に余裕が無いとき ・・・ 「手順」 の効率が悪い / 「基準」 の効率が良い


ということは・・・

時間に余裕があるときのように、スムーズに正しい「手順」 と、
時間に余裕が無いときのように、切迫感のある、厳しい「基準」 とを、

組み合わせるのが、仕事の時間効率的には「最強」 なんです。


理論的には・・・(笑)。

もちろん、そんなに都合良く出来るものではありません。
しかし、いくつか手掛かりがあると考えています。

それについては、また後日紹介していきたいと思います。



今日の「手順」 と「基準」 の話は、後日もう少しきれいに
まとめておきたいと思いますが・・・

「なるほど・・・」 と読んでいただけた方は、
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今日の記事作成時間は、52分でした。
  
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Posted by 水口和彦 at 23:55Comments(0)TrackBack(1)

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