2008年05月21日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「タイムコンシャスな人」 とは、どんな人?


こんにちは。水口です。

今日は「タイムコンシャス」という言葉についての話です。


■ 「タイムコンシャス」とは?

もうご存知の方も多いと思いかもしれませんが・・・、
NECが運営するビジネス情報サイトで、現在連載記事を書いております。

「Wisdom」というサイトです↓

Wisdom

記事は毎月1回アップするので、書く立場としては月刊誌と同じような感じです。
(サイトとしては、いろいろな人の記事があり、毎週どこかしらが更新されています)

そこで2月の終わりからスタートしたのが、

 『 タイムコンシャスな人づくり・組織づくり
     〜時間意識を高め、時間活用力をつける〜 』

という記事です。
現在第3回までアップ済み、第4回は来週公開になると思います。


この「Wisdom」のサイト内の記事は、週ごとにアクセス数のランキングが発表
されるのですが(会員向けメールに載っています)、この「タイムコンシャス」は
公開した週には毎回アクセスがトップになっています。

※ ・・・別に自慢したいわけではなく、「時間管理」「時間の使い方」について
   関心はやはり高い、ということを強調したいわけです。


■ 「タイムコンシャス」という言葉・コンセプト

この「タイムコンシャス」という言葉、前にもブログで紹介しましたが、
「時間に対する意識が高い」という意味になります。

この言葉は一般的ではありません。

※ ○○コンシャス = ○○に対する意識が高い という意味になるので、
   何にでも「コンシャス」を付けることはできるのですが、「タイムコンシャス」
   という使用例は、非常に少ないです。


私はこの「タイムコンシャス」という言葉をちょくちょく使うのですが、
その意味(というかコンセプト)としては、単に「時間を意識している」だけ
ではなく、もう少し幅広い意味で「意識の高い」人や組織のことを想定
しています。

(という話を説明するのが、今日の記事の主旨です。)



私が考える「タイムコンシャス」は、たとえば・・・、

 「自分の時間効率」だけを考えるのではなく、周りの人の仕事に与える
 影響(周りの人の時間効率)にも配慮できる人

別の言い方をすれば、

 自分が時間をムダにしないだけでなく、相手も時間をムダにしなくて
 済むように行動できる人

これが、「タイムコンシャスである」という1つの例です。

「自分の時間」だけでなく、「相手の時間」に対しても意識が高い。
そういう意味での「時間に対する意識」だということです。


■ 「タイムコンシャス」は「自己犠牲」ではない

「相手の時間を意識する」というと、自分が犠牲になって相手のために
尽くす、といった「自己犠牲」的なことを想像した人もいるかもしれませんが、
そういうことではありません。

自分が少し配慮することで相手の仕事がスムーズに進むようになれば、
結果として(回りまわって)、自分の仕事もスムーズに進むようになる。

ということなんです。

私は比較的大きな組織のなかで仕事をしてきましたが、そのなかで実際に
そう感じることが多かったので、この考え方を大事にしているんです。


■ 「タイムコンシャス」が必要になる理由 その1

このコンセプトを使っていこうと考えた理由は、
私が感じていた危機感からきています。


危機感を感じる理由の1つは、現在出版されている「時間」系の本が、
「自分」の時間に関するものが多くなっていることです。

たとえば、「自分の時間を投資することで、将来もっと大きなリターンを得る」
というコンセプトの本が多いです。

もちろん、こういう考え方は基本的に正しいですし、そういう本を書く著者さん
たちが「自分のこと」ばかりを考えている人たちではない、ということは、本を
ちゃんと読めばわかります。

ただ、著者の真意を理解せずに、表面だけを見て曲解すると、「自分中心」に
なってしまう危険性があることは否定できません。


そして、特に組織のなかで働いている場合には、「自分さえ良ければ」という
人ばかりでは困りますよね。

たとえば、「ワーク・ライフ・バランス」や、「労働時間短縮」に取り組むにしても、
自分の権利を主張するばかりの人が多いと、うまくいきません。

(もし、人の仕事に大迷惑をかけてまで休暇を取ったり、定時で帰ったりする
 人がいたら・・・困りますよね。)

そういう意味で、「時間」に関する話の中には、「周りの人の時間」にまで視野を
広げるためのコンセプトが必要だと感じるのです。


■ 必要になる理由 その2

また、その「危機感」以外にも重要なことがあります。
それは「組織としての効率」を上げる、という視点です。

仕事の効率を上げていくためには、「個人の仕事」の効率を上げていくことが
第一です。しかし、それだけでは足りません。

各個人の仕事の「つなぎ」に相当する部分(仕事の受け渡しや連携の部分)が
うまくいかないと、トータルで見れば効率は悪くなってしまいます。

たとえば、「自分の仕事の効率を上げたい」という思いが、単純に「自分の守備
範囲を狭くする」という行動に結びついてしまうと、野球で言う「お見合い」の
状態になってしまいます。
(おたがい「相手が捕るだろう」と思った結果、誰も捕らないという状態)

ですから、おたがい「相手の時間」、「相手の仕事」に配慮することは、
全体としての効率を上げるためにも必要になってくるのです。



そんなわけで、「タイムコンシャス」については、これからもいろいろ書いたり
していく予定です。

先の 「Wisdom」の連載記事 もそうです。

また、メールマガジン の方でも、来週から
「タイムコンシャス」について書いていきます。
(今週はその序章を書きました)



「タイムコンシャス」というコンセプト自体は、「それを周りの人に知ってもらうと、
自分の仕事もうまく進むようになる」 というものを目指しています。
(もちろん、自分も相手に貢献することが前提です)

「同僚、部下、あるいは上司にも読んでもらうと役に立つ」といわれるものに
なるようにしていきたいものです。


では、上記「Wisdom」や、メルマガの方も、よろしくお願いします。




関係ない話ですが・・・

最近、ちょっと喉の調子が良くないかな・・・という気がしたのですが
(※風邪をひいたとかではありません)、今日研修のお仕事を終えた後、
ふと気づくと、すっかり声がかすれておりました・・・(汗)

こういうのは気をつけないといけないですね。
明日は特にしゃべる仕事はありませんので、喉は休めておきたいと思います。

今日の記事作成時間は35分でした。

では、また明日!
  

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Posted by 水口和彦 at 23:57Comments(1)TrackBack(0)

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