2008年09月13日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

ご質問と回答:「予定通りに終わらなかったタスクはどうする?」


こんにちは。水口です。

今週は「タスク管理」週間として、タスク管理にまつわることがらを
取り上げています。今日は、昨日に続いてタスク管理に関する
ご質問と回答を紹介します。


■ その日に完了できなかったタスクはどうする?

今日のご質問は、株式会社アイ・イーシーさんに提供している通信教材の
受講者の方から頂いたご質問です。

※ 株式会社アイ・イーシー(旧社名 産業教育センター)
   通信教育プログラムの↓この講座を執筆しました(昨年開講です)
   なぜか仕事のスピードが上がる 創意工夫の時間活用術


□ 頂いたご質問

ご質問は、

  (その日に)予定していたタスクが終わらせられなかった場合、
  翌日のタスク欄にまた記入していく形でよいでしょうか?

という意味のご質問でした。


私がお勧めしている時間管理術は、タスクを記入する時点で実行日ごとに
分けて(割り振って)記入していくところに特徴があります。
(タスクの「期限」ではなく、「実行する日」に書くのがポイントです)

そのタスクが終わらなかった場合、どうするかという話です。


□ 私の回答

このご質問に対する回答は、この通信講座だけでなく、私の本を読んで頂いた
方の参考にもなると思います。以下、回答文を載せておきます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
(以下 回答です)

確かに、新しい業務など、不慣れなタスクの場合は予定したタスクが
その日に終わらない場合もあります。これは、経験を積むにしたがって
予測の精度が高まってきます。しかし、それ以外にも、緊急なタスクが
発生した場合には、予定したタスクが終わらないことがあります。


こういった場合、2つの対応方法があります。


1つは、未完了のタスクを翌日(のタスク欄)に転記する方法です。

これがもっとも分かりやすい方法です。タスクの内容をあらためて書き直す
のが面倒な場合は、翌日の欄にチェックボックスだけを書き、タスクから
新しいチェックボックスに矢印を引っ張ってつないでおいても構いません。


もう1つの対応方法として、タスクの記述はそのままにしておき、チェック
されていない状態のまま置いておく方法もあります。

タスクの完了チェック(レ点を打つこと)が確実になされていれば、前日の
タスク欄に残ったままにしても構いません。こうすると、そのタスクが当初
の予定よりも遅れていることがはっきりしますから、それを優先して実行
していけばいいのです。


緊急の予定変更があった場合など、やり残したタスクが出てしまうことは、
完全に避けられるものではありません。実行できなかったタスクは、翌日
以降に取り返していければ構いませんし、もし、取り返すことが難しいよう
であれば、あらためて各タスクやアポイントメントを実行するかどうか、実行
日を変えるかどうかを考えてみてください。

(回答おわり)
――――――――――――――――――――――――――――――――――


タスクを実行日ごとに割り振っていくことは、「仕事量を平準化する」という
意味でも有用なことです。しかし、突発の仕事があったりすると、必ずしも
毎日予定通りに進むとは限りません。

そんな場合には、(タスクの期限までに余裕があることが前提として)
タスクの実行が1日遅れることがあっても構いません。


逆に、当日発生する仕事(突発の仕事やメール等の日常業務)が少ない
日もあるでしょうから、そういう日に予定したタスクが終わってしまったら、
翌日のタスクも前倒しで実行してしまってください。


計画段階では、

・ 実行日ごとに仕事を割り振る
  (仕事量を平準化する=仕事量を均す)

実行段階では、

・ 当日の状況に応じて、タスクが遅れることもあるが、
  逆に前倒しで(先取りして)進めることもある
  (タスク量をもう一度調整しながら進めても良い)

ということです。

もちろん、タスクは予定した当日にやれる方がいいのですが、突発の仕事
に対応する余地も必要です。ある程度調整しながら進めて構いません。


※ このときには・・・

・ タスクの完了・未完了の区別ははっきりさせておく
・ タスクの期限を考えて調整する

ということが必要です。



「実行日をずらしてもいいなら、最初から実行日を決めなくていいのでは?」
という疑問も持つ方もいるかもしれませんが、実行日を決めずに行なうのと、
決めるのでは、大きな違いがあります。

なぜか・・・という説明は長くなるので控えますが、実際に試してみて頂くと、
数日〜1週間も経たないうちに実感できると思います。まだの方は、ぜひ
試してみてください。



今日の記事作成時間は40分でした。
(回答文は別です)

では、また明日!
  

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2008年09月12日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「逆算型(料理型)」段取りを行なうためのポイント


こんにちは。水口です。

今週は「タスク管理」週間として、タスク管理にまつわることがらを
取り上げています。

昨日は、タスク管理に関して頂いたご質問を取り上げました。
今日も、引き続いて別のご質問、今回はタスクに関連する「段取り」
の話です。


■ 「逆算型」段取りのやり方

頂いたご質問というのは、「仕事力が3倍アップする時間活用法」で
取り上げた「逆算型(料理型)」の段取りのやり方をもう少し詳しく
知りたいというものでした。


■ 「段取り」の手法−1:「逆算型(料理型)段取り」

□ 「逆算型」段取りについて

「逆算型段取り(料理型段取り)」は、プロジェクトマネジメントで
用いられる「ネットワーク図」を簡素化したものです。

※ 「ネットワーク図」にも色々ありますが、最も有名なものに、
   「PERT図」と呼ばれるものがあります。 (PERT図は最近は
   あまり使われなくなっているという話も聞きますが・・・)


□ 逆算型段取りの特徴

「逆算型段取り」の特徴は、文字通りゴールから逆算することにあります。

これは、「レシピの無い料理」のレシピを自分で作る作業と似ています。
(それで「料理型段取り」とも呼んでいます)

たとえば、料理の本などでレシピが入手できる場合、そのレシピに従って
作ればいいですが、レシピが入手できない料理(お店で食べた料理など)
を再現したい場合は、自分でレシピを作ることが必要になってきます。
(そういうのが得意な人って、いますよね)

料理の場合は、「味」から逆算して、作り方や材料を逆算していくという
難しさがありますが、仕事の場合、特に自分が普段行なっている仕事に
関連したことなら、逆算するのはそう難しくありません。


まず、どんな仕事にも、その仕事のゴール(達成したい姿)がありますから、
そのゴールを明確にし、次にそのゴールを達成するために必要な直前の
作業(タスク)を考えます。さらに、その作業を行なうために必要なタスク
(やアポイントメント)を考えていきます。

そして、この「直前に必要な作業」は1つだけとは限りませんから、2つ以上
に枝分かれする部分が出てきたりします。このタスク同士の関連づけが
なされたのが「ネットワーク図」です。


このネットワーク図を作るやり方として、秀逸だと思ったアイディアが
この本↓にかかれている「3つの質問」です。

amazon
三方良しの公共事業改革

「公共事業」というタイトルに引いてしまう人もいるかもしれませんが、
これは良書だと思います。


さて、その3つの質問とは、

  「この前にやる段取りは何ですか?」

   (直前に必要な作業を考える)

  「他にないですか?」

   (枝分かれを考える)

  「○○したら××できるんですね?」

   (逆算して考えた結果を、今度は逆算の逆算、つまり実際の
    実行順で検証する)

というものです。(カッコ内は私のコメントです)

この3つの質問「だけ」をくり返していくことで、仕事の段取り、
ネットワーク図ができてしまうという質問です。逆算型段取りを
実行する「具体的なやり方」として、とても役に立つものだと
思います。


□ 「逆算型段取り」の使用目的

話は少し変わって、この「逆算型段取り(ネットワーク図)」が、なぜ
必要になるか? プロジェクトマネジメントでの例をあげると、主に
次の目的があります。

 ・各タスクの前後関係(依存関係)を明確にする

 ・全体の所要期間を見積もる

  (クリティカルパスをはっきりさせる)

「クリティカルパス」というのは、複数に枝分かれする工程の流れの中で、
余裕の無い(最も遅い)工程をつないだ流れのことを言います。
(このラインで全体の所要期間が決まります)

プロジェクト全体の所要期間を見積もるためには、このクリティカルパス
を明確にする必要がありますし、プロジェクトが始動した後は、特に
クリティカルパス上のタスクが遅れないように管理する必要があります。
それで、プロジェクトにおいては、このクリティカルパスが重要なんです。


ただし、プロジェクト内のタスクのほとんどを自分が行なう場合には、
クリティカルパスの算出や管理はあまり重要ではありません。不確定
要素の高い(時間が読めない)仕事を優先する、という原則を守る
だけで構いません。むしろ、「所要期間」よりも「所用工数(所要時間)」
の方に着目すべきです。

(それで、「仕事力が3倍アップする時間活用法」では、クリティカルパス
のことに ついてはほとんど触れていないというわけです。)


と、ここまでが「逆算型段取り」についての補足的な解説です。

分解してできたタスクは長期スケジュール(プロジェクトの地図)、
または毎週のスケジュール(時間管理ツール)に入れることが
重要です(最終的にこれをやらないと意味がありません)。


■ 「逆算」と「リストアップ」

プロジェクトマネジメントには、必要なタスクを洗い出す手法として、
もう1つ「WBS」と呼ばれるものがあります。

こちらは、ネットワーク図のような仕事の前後関係が図解化されて
いるわけではなく、仕事をリスト化したものです。
(階層構造を作りながらタスクを分解します)

これを簡素化したものが、「仕事力が3倍アップする時間活用法」に
ある「リストアップ型(買い物型)段取り」です。


なぜ、プロジェクトマネジメントでは、「ネットワーク図」と「WBS」の2つの
手法を使うかというと、その使用目的が違うからです。


□ 「リストアップ型段取り」の使用目的

「WBS」「リストアップ型段取り」を使う目的は、

 ・タスクをもれなく洗い出す

 ・タスクの一覧表として使用する

  (全体の所用工数(所要時間)を算出するなど)

というものです。


□ 両方使うか? 片方か?

プロジェクトマネジメントでは、ネットワーク図もWBSも両方使います。
(一般的にはWBSを先に作り、次にネットワーク図を作りますが、
 逆でも構いません。どちらにももれが無いことが前提ですが)

ただし、自分のスケジュールを作るための前段階としては、どちらか片方
だけでも構いません。タスクを分解すること、タスクにもれが無いこと、
それを「自分の」スケジュールに入れることさえ出来ていれば、基本的に
問題はありません。

仕事力が3倍アップする時間活用法」では、仕事の内容によって
どちらか使いやすい方を使えば良い、としているのは、そういう理由が
あるからなんです。

※ ネットワーク図もWBSも、単独では足りない部分があります。
   (特にWBSでは「クリティカルパス」が分かりません)

   しかし、自分が主体で行なう仕事がほとんどの場合は、
   クリティカルパスはあまり重要ではなく、自分のスケジュールに
   確実に落とし込むことが重要です。
   (よく言っている「タスクの実行日を決めていく」のがポイントです)


今日の話は、「仕事力が3倍アップする時間活用法」をお読みの方向け
の話でした。明日はまた違う「タスク管理」のご質問を取り上げます。



今日の記事作成時間は75分でした。

では、また明日!
  
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2008年09月11日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

タスクの実行計画を、手間無く・柔軟に運用するための秘訣


こんにちは。水口です。

このブログは、「働くこと」に関連する話をいろいろ取り上げていますが、
メインのテーマは、ブログタイトルにもあるように「時間管理」です。

今週は、そのテーマの「ど真ん中」に近い、「タスク管理」を取り上げています。

※ 時間管理=タスク管理ではありませんが、時間管理のなかで
   タスク管理は重要な位置を占めています。

一昨日 昨日は、タスク管理のやり方の2つのタイプを
例に上げました (あまりうまくいかない、という例ですが・・・)。

今日は、頂いているご質問に関連した話です。


■ 「超カンタン!時間管理術」に関するご質問

先日、「超カンタン時間管理術」をお読み頂いた方から、ある
ご質問を頂きました。

「超カンタン!時間管理術」 49ページの記述についてのご質問です。

(↓この本です)
amazon
超カンタン!時間管理術


その49ページでは、「計画がうまく実行できず、時間管理が嫌になってしまう」 
という今日挙に陥らないためのポイントを紹介しています。

そのなかに、

  ポイント :   『先の計画を細かく立てない
           計画と実行は一体のものと考えよう』
     ↓
  (そのためには 具体的にどうする?) → 『計画は二段階で立てること』

という表記があります。

ご質問は、この『計画を二段階で立てる』というのは、実際にどうやるのか?
という意味のご質問でした。確かに、ここは説明不足だったかもしれません。
(ご質問ありがとうございます!)


■ ご質問への回答

この『計画は二段階で立てる』というのは、タスク(実行時間が自由な仕事:
本文中では「時間流動的タスク」と表記) についての話です。


『二段階』の意味は、

・ まずタスクの実行日を決める
  (これはできるだけ早い段階で決めてしまうのがお勧めです)

・ タスクを実行する時刻は後で(当日に)決めれば良い
  (その日のタスク実行順序や、何時にやるかは当日に決めて構わない)

ということを表しています。
(※ 47ページの 『「やること」は二段階で決める』 という記述と同じことです)


同書で紹介している時間管理(タスク管理)は、このやり方になっていますので、
特別に「二段階」を意識しなくても構いません。

と、ここまでが、ご質問への回答です。


■ 計画を柔軟に運用するための秘訣

なぜ、このようなやり方を取っているかというと・・・いろいろ理由はありますが、
「計画を簡単に(手間をかけずに)立てられるようにするため」、「柔軟に運用
しやすい計画にするため」、 といった理由があります。



タスクの実行日(実行するタイミング)を決めることは、とても重要です。
(決めないと、 一昨日の「どんより感」の原因になることがあります)

その反面、 昨日紹介したように、最初から細かい時刻指定まで
してしまうと、ちょっとした計画変更にも手間がかかってしまいます。


タスクの「実行時期」の決め方は、ゆるすぎると(ToDoリストのように)良くない。
細かすぎても(「タスクのアポ化」のように)良くない。

その間の、ちょうど良いやり方が、上記の『二段階』だということです。
私は、試行錯誤する中で、たまたまこの『二段階』方式にたどり着いたの
ですが、手間もかからず、効果の高い方法だと感じています。


一昨日の話(↓)や、
「ToDoリスト」を使っていると、「どんより」してくるのはなぜだろう?

昨日の話(↓)
「タスクの完全アポ化」をすると、イライラするのはなぜだろう?

に思い当たるところのある方は特に、この『二段階』を試してみてください。




今日の記事作成時間は50分でした。

では、また明日!
  
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2008年09月10日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「タスクの完全アポ化」をすると、イライラするのはなぜだろう?


こんにちは。水口です。

今週は「タスク管理週間」として、タスク管理に関する話をしていきます
昨日からです)。

今日は、頂いたご質問を取り上げようと思ったのですが、その前に紹介して
おきたい話がありましたので、そちらを先にします。
(今日の話が、明日の話の内容にもつながってくるので、ご容赦を。)


昨日は、「ToDoリストでどんより」というタイトルで、ToDoリストを使った
タスク管理の問題点の1つを取り上げました。

今日は、それと比較するために、真逆のパターンを紹介します。
それが「タスクのアポ化」です。

「アホ」ではありません・・・(笑)。 「アポ」つまり、「アポイントメント」です。


■ 「タスクのアポ化」とは?

「タスクのアポ化」 というのは、私が作った言葉です。

タスク (=実行する時刻が自由な仕事:主に自分の作業)を、
アポイントメント(=時刻が決まっている仕事:主に人との約束)の
ように、時刻を固定してしまうことを表しています。

昨日の「ToDoリスト」はタスクの実行時期がはっきりしないところに
特徴(問題点)があります。ですから、実行時期を固定してしまう
「タスクのアポ化」は、ToDoリスト方式とは対極にあるわけです。


■ 適度な「タスクのアポ化」は有効

私もこの「タスクのアポ化」をすることがあります。
といっても、細かい「アポ化」ではなく、大まかなものです。

たとえば、執筆や資料作成などのために、まとまった時間がほしい場合、
日付と時刻を決めて、そのための時間を確保してしまう方法です。

アポイントメントは通常は「人との約束」ですが、このタスクのアポイント化は、
「自分との約束」「自分とのアポイントメント」と言ってもいいと思います。


また、グループウェアなどで、「タスク」の入力機能がないスケジューラーを
使用している場合も、タスクをアポイントメントのように、時刻指定で入力
するケースもあると思います。


この2つは、割と大まかな「タスクのアポ化」です。こうすると、タスク実行の
時間をはっきりと確保しやすいですし、「ここにはアポイントメントを入れない」
という意識も高まります。

※ もちろん、この場合は、細かい個々のタスクについては、別途管理
   することが必要です。


■ タイムテーブル式のタスク管理 =完全な「タスクのアポ化」 という手法

一方、完全な「タスクのアポ化」を推奨する人もいます。

たとえば、以前に読んだある本では、

  仕事時間を15分刻みでタイムテーブル化しておき、
  その中にタスクの実行計画を立てていきなさい

というやり方が書かれていました。これは、すべてのタスクの実行時刻を決めて
おくこと、つまり、「完全なタスクのアポ化」を目指すものです。


しかし・・・、この「タスクの完全アポ化」を継続して実行している人は、ほとんど
見かけることがありません。(「ほとんど」というのは控えめな表現で、私自身は
「全く」見たことがありません。)


■ 行き過ぎた「タイムテーブル式のタスク管理」でイライラ

私も、過去にタイムテーブル化に挑戦してみましたが、早々に挫折しました。

それも当然の話で、細かくタイムテーブルを刻んでも、その通りに仕事が進む
ことは、実際にはほとんどありません。たとえば、電話1本入っただけで
(電話の内容によっては)、1コマ・15分の時間を使ってしまいます。

また、タスクの実行時間も、なかなか、ぴったり読み通りにはなりません。

そんなちょっとした時間のずれが重なると、タイムテーブルと実際の行動が
一致しないことが気になってきます。かといって、タイムテーブルを修正する
のも結構手間のかかる話です。

一言で言うと、タイムテーブルを細かく作ると、手間がかかる上に、
なんだかイライラしてしまう・・・と、良いことがありませんでした。

このやり方は、一般のビジネスパーソンには向かない方法だと思います。


ただし、例外もあります。予定外の仕事が発生することが特に少ない人の
場合には、タイムテーブル式でも運用は可能だと思います。たとえば、家に
こもって仕事ができるタイプの人の場合です(執筆時のライターさんや、
(一部の)研究者、(一部の)プログラマー、学生さんなどが相当します)


■ 「タイムテーブル式のタスク管理」に感じる「キュウクツ感」

また、ちょっと不思議なことに、この「タイムテーブル式のタスク管理」を
実行すると、窮屈な感じを受けることがあります。

タイムテーブル式のタスク管理は、計画さえしっかりできていれば、実行
段階は、余計なことは考えず、実行に集中すればいいはずです。これは、
「集中力が高まっていいのでは?」とも思えますが、実際にはそんなこと
はありません。


たとえば、こんな状況を考えてみてください。

15分ごとに、「次にこのタスクを実行」という指示とアラームが鳴ると
考えてください。

※ Outlookで詳細にインプットしてPDAに転送し、アラームを出す
   ようにすれば、この状況が再現できます。あるいは、リマインダー系
   のメールサービスで携帯にメールを送る方法もあります。

こうすると、中にはドンピシャのタイミングでアラーム(メール)が鳴って
助かることもあります。しかし、予定よりも遅れているときには、鳴るたび
にイライラさせられます。逆に予定より進んでいるときには、すでに実行中
のタスクを指示されたりして、「もうやってるよ!」とイライラするものです。
(↑私は昔PDAで試したことがあります)

なんだか、窮屈な感じ、イライラする感じが強くなってしまいます。

余程マメな人、タイムテーブルを守ることに喜びを感じる人にとっては
いいかもしれませんが、私には無理ですし、私と同様に感じる人の方が
多数派だと思います。


※ タイムテーブル的にタスク実行の予定を組んでおくと、「この時間まで
   に終わらせよう」というプレッシャーが働き、仕事に集中できるという
   効果がある・・・という意見も聞きます。
   確かに、時間的なプレッシャーをかけることは、仕事に対する集中力
   を高める効果がありますし、私もそれを活用しています。しかし、この
   タイムテーブル式でそれをやると、予定に対して遅れると「負け続け」
   という状況になって集中力が下がったり(あきらめモード?)、逆に
   予定に勝っている場合には、「まだ大丈夫」と、テンションが下がって
   しまうことがあります。
   それよりも、個々の仕事に対して目標時間を設定したり、「午前中に
   ここまで終わらせる」という、全体の流れとして設定する方がより
   効果的だと私は感じています。



■ 結論:タスク管理はゆるすぎてもダメ ・ 細かすぎてもダメ

というわけで、タスク管理に関する1つの結論は、

 「ToDoリスト」のように、実行時期を指定しないやり方
 (=「実行時期」に関してゆるすぎるやり方) はダメ。

 「タイムテーブル式タスク管理(タスクの完全アポ化)」
 (=「実行時期(時刻)」を細かく指定するやり方) もダメ。

ということになります。

ゆるすぎてもダメ、細かすぎてもダメ、というわけですから、
「ちょうどいいところ」を探すのが、タスク管理における重要な
課題になってくるわけです。


というところで・・・、明日はそれに関連したご質問の話です。



今日の記事作成時間は65分でした。

では、また明日!
  
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「ToDoリスト」を使っていると、「どんより」してくるのはなぜだろう?


こんにちは。水口です。

先週は、ある調査がきっかけで「ムダな仕事を無くす」週間になりましたが、
今週は、「タスク管理」週間でいきたいと思います。

  今日は火曜日なので週の区切りとずれてますが、
  その辺は気にしないということで・・・(笑)


というのは、タスク管理について少し思うところがあったところに・・・、
タスクに関するご質問が重なったからです。


■ 「ToDoリストでどんより」

まずは雑談の中で出た話から・・・

1週間前の話になってしまいましたが、先週の火曜日、新しい提携先の
社長さんと打ち合わせしました。そこで出た話です。

話は、時間管理から「ToDoリスト」の話へと変わり、


※ 説明しておくと、「ToDoリスト」(別名タスクリスト・備忘録)とは、自分
   のやるべき仕事を書き出したリストのことです。
   会議や打ち合わせなどのアポイントメント(いわゆるスケジュール管理)
   とは別に、時間が決まっていない仕事を書き出したものです。


その話とは・・・

「ToDoリストとして自分のタスクを書き出しても、なかなか実行できない」

という話でした。

「タスクはToDoリストで管理する」というのは、「タスク管理の常識」的に
言われていることですし、手帳(や手帳レフィル)にも、当たり前のように
ToDoリストが組み込まれていたりします。

しかし、実際にこれでうまくタスクを管理できている人が非常に少ない
という不思議な手法です・・・。


そのToDoリストについて、面白い言い方をされていました。

「ToDoリストに書くときは「やるぞっ」とモチベーションが高いのだが、
 その後、なかなか実行できないタスクを見るのがつらくなってくる」

という意味の話でした。

これ、よく分かります。私も何度も経験してきました。

「書くときが最もモチベーション(やる気)が高い」というのがクセモノで、
「あんなにやる気があったはずなのに、なぜ実行できていないんだろう」
と、後で「どんより」してしまうことがあります。

しかし、なぜ、こんなにどんよりしてしまうのでしょうか?


■ 「どんより感」の原因は?

「これをやろう!」と決めて、ToDoリストに書き込む時点が、その仕事
に対するモチベーションが最も高い、というのは実感したことのある方が
多いのではないでしょうか。

そうやってタスクを書き出したのはいいものの・・・、そのToDoリストを
使っていると、必ずといっていいほど、リスト上に「居残り」するタスクが
出てきます。

その居残ったタスクを見ると、「どんより感」を感じます。

「あ、忘れてた!いかんいかん、これやらなくっちゃ・・・」

という感じで思い出してあわてるのは、まだいい方です。


「忘れてたわけじゃないけど、実行できそうにないなあ・・・

 (いや、できれば本当に忘れてしまいたかった・・・)    

「張り切って書いたけど、できそうにない・・・ごめんなさい」


「また!実行できてない。俺ってだめだぁ・・・」


と感じることも多いです。自己嫌悪や罪悪感、空しさ・・・のような
言葉で表せる感情でしょうか。


ところが・・・ToDoリストを使っていない場合は、これに似た感情は
(頭の中で思い出したときに)少し感じるとはいえ、ToDoリストを
使っているときほどは強く感じません。

※ その代わり、この場合は「忘れてた・・・(以下バタバタ)」 と
   いうことになるわけで・・・これはこれで困ります。


ということは、「忘れているわけではないけれど、実行できない」
いう状況が、この「どんより感」の原因になっていると考えられます。


そして、この「どんより感」が高まると・・・、

  ToDoリストを見るたびに「嫌な感じ」がする
             ↓
  ToDoリストを見なくなってくる
             ↓
  「見ない」リストには当然「書かない」ようになる
  (リストが更新されなくなってくる)
             ↓
  しばらく書かなかったリストに、あらためて書くのは気が重い
             ↓
  結局、ToDoリストを使わずに仕事をするようになる


という結果になるわけです(私の場合はこうでした)。
同じように感じたことのある方は多いのではないでしょうか。


このための対策は? という話は、長くなるのでここでは
書きませんが・・・ (拙著をお読み頂けるとうれしいです)

ToDoリストって、罪深い存在かもしれませんね・・・と、
あらためて思ったのと、この話に共感する方は多いかも
しれないと思い、今日この話を書きました。


明日は、タスク管理に関して頂いたご質問(いくつかあります)に
関連した話を順番にしていく予定です。



今日の記事作成時間は56分でした。

では、また明日!
  
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Posted by 水口和彦 at 23:13Comments(0)TrackBack(0)

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