2010年11月15日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

『発達障害者支援 ライフサポート研究会』で講師を務めてきました


こんにちは。水口です。

先週土曜日、「就労支援推進ネットワーク」が主催する『第10回発達障害者支援
ライフサポート研究会』という会で、時間管理の講師を務めてきました。

「就労支援推進ネットワーク」はこういう↓団体で、もうすぐNPO化されるそうです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【就労支援推進ネットワークとは】 http://shuro-shien.net/
 働きたい人がその個性にあった最善の就労サポートとキャリア教育を受け、
 安心して就労できることを支援します。また、障がいを持った当事者、保
 護者、学校、受入れ企業などの関係する人々が交流できる機会を設け、関
 係するすべての人たちの悩みを解決することをめざします。
――――――――――――――――――――――――――――――
(メールマガジン↓より引用)
発達障害者就職支援 ユニバーサル・ジョブ・ランド [まぐまぐ!]

『発達障害』という言葉を、ご存じでない方も多いかもしれませんが、
「アスペルガー症候群」や「ADHD」という言葉なら聞いたことがあるかも
しれませんね(いずれも発達障害の一分類です)。

その当事者が仕事をすることを支援する活動の一環として、いろいろな
セミナーが行われています(詳しくは上記メルマガを参照ください)。

その中の1つとして、時間管理についての話をしてきました。


私がこの研究会で話をするのは、今回で2回目になります(不定期ですが
3回目以降も行っていく予定です)。元々は、この会の代表である小林さん
が(別の場で)私の時間管理の講演を聞いてくださったのがきっかけです。

発達障害の人には、時間の感覚がつかみにくかったり、仕事の段取りが
苦手という人も多い。そういう人がうまくやっていくために、何か良い方法
はないだろうか・・・というご相談を受けたところから、話が始まりました。

とはいえ、私自身も「こうすればいい」と一言で言えるものでもなく・・・
(特に時間の感覚など、違いが大きい部分もあるので)、上記のような
場を設けながら、課題を把握し、その解決に役立つ手段を探っていると
いうのが現状です。


私としても、「そういう面で役立つことができればいいな」という思いも
ありますし、それ以外にも「発達障害の人に役立つ時間管理の手法が
分かれば、発達障害でない人にも役立つはずだ」という思いがあります。

※ たとえば、ADHDやアスペルガーの特性を持っているけど、そう診断
   される機会がなく大人になった人も相当数いると言われます。
   そういう人が時間管理で困る場合の解決策を見つけたいわけです。

※ また、ADHDやアスペルガーの特性を持つ方に役立つ時間管理手法
  があるならば、それは「ワーキングメモリー(作動記憶)」の負担が少な
  い手法になるだろうと考えられます(それ以外の要素もありますが)。
  そんな手法が見つかれば、そのエッセンスは(発達障害でなくても)
  情報過多・タスク過多の状態に困っている、つまり、ワーキングメモリー
  に負担をかけている人にも役立つであろうと予想しています。


そんなわけで、この会に関しては今後も協力していく予定です。

1回目、2回目の会では、当事者の方も支援者の方もご参加頂きまして、
私の方もとても参考になる意見も頂きました。

当事者の方のご意見や質問、相談などは特に参考になります。個人差が
あるので一口には言えないのですが、たとえば、

  「○時○○分」という時刻(数字)を見ただけではピンとこない
  (経過時間や残り時間の感覚が分かりにくい)

  数字よりも視覚に訴えた方が時間の感覚がつかみやすい

  「この仕事にどれだけの時間がかかるか」という予想が立てにくい
  (逆に、予想するなら完璧に時刻を決めないと気が済まない)

  何かに注意が向くと、時間の感覚なく没頭してしまう


など、日常生活や仕事の中で困ることもあるそうです。


また、時間管理に関していうと、「タスクの所要時間を予測して」「その日の
時間が足りるかどうか判断する」ところが難しいという方が多いようです。
このあたりに(時間管理手法として)何か工夫が必要な気がします。

一方、私にとって心強いのは、アスペルガー症候群の特性をお持ちの方で、
実際に(私が紹介している)時間管理が役に立っている方もおられること
です (読者の方が、そういうご感想メールをくださいました)。


ですから、私の時間管理手法は、発達障害を持つ方向けとしても基本的な
方向性としては間違ってはいないはず・・・(他の時間管理手法と比べて
ワーキングメモリーの負担が少ないやり方になっていると思いますし)。しかし、
あと一歩も二歩も「使いやすくする工夫」が必要・・・ というのが、現時点で
感じていることです。

このテーマについては、今後も考えていきたいと思います。


ちなみに、上記の会の3回目(年が明けてからの実施になると思います)では、
今回リクエストを頂いた「仕事の段取り(の立て方)」を中心に取り上げる予定
にしています。

いつやるかはまだ未定ですが、興味のある方は上記メールマガジンを登録して
頂けますと幸いです (他にもいろいろセミナーがありますし)。



今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!
  

このエントリーを含むはてなブックマークこのエントリーをはてなにブックマーク
Posted by 水口和彦 at 23:55Comments(0)TrackBack(0)

時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
メールアドレスを入力すれば登録できます! → 

Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.