2011年06月15日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

『いつも「ぎりぎり」になってしまう人の改善方法』


こんにちは。水口です。

今日は出張で、郷里でもある石川県に来ています。
(今日戻ります)

といっても、今日の話はそれではなく・・・ 「マイコミフレッシャーズ」と
いうサイトで、私が取材頂いた記事がアップされました。

いつも「ぎりぎり」になってしまう人の改善方法
|フレッシャーズ報道|マイコミフレッシャーズ



『早く始めればいいのは分かっているけど、なかなか腰が上がらず、直前に
なってバタバタ……。「次からはもっと計画的にやろう!」と反省しても、結局
いつも同じことの繰り返し。そんな「ぎりぎり癖」を直すにはどうしたらいいの
でしょうか。時間管理コンサルタントの水口和彦氏に、誰でもすぐに実行できる
改善方法を教えていただきました。』

                                  (上記サイトより引用)

というわけで、その対処法は・・・


『【「締め切りまでにやろう」ではなく「この日にやろう」と決める】

「ぎりぎり癖」の人に多いのは、「まだ時間がある」と思って先延ばししている
うちに、気がつくと直前になってしまうというパターン。たっぷりあるように
思えた時間がなんだかんだでつぶれてしまい、「こんなはずじゃなかった」と
慌ててしまう状況です。

「そんなことにならないためには、『締め切りまでにやろう』ではなく、
『この日にやる』と具体的に日にちを決めてしまうのが有効です」(水口氏)

やらなくてはいけないことが発生したとき、すぐには手を付けることができ
なくても、とりあえず実行日だけでも決めておくという作戦です。確かに、
同じ心づもりをしておくにも、漠然と「いつかそのうち」と思っているのと、
具体的に「予定」を入れておくのとでは、実現性に大きな差がありそうです。』

                                  (上記サイトより引用)

というのが、ひとつです。

「いつまでに」やるかよりも「いつから」やるかに注目するという、
ある意味、時間管理の基本でもある話です。

もちろん、「決める」だけでなく、「書く」ことが重要です。


そして、もうひとつは・・・

『【作業を小分けにしてハードルを下げる】

ぎりぎりになってしまうもう一つの理由として、いざとなると「やりたくない」と
いう気持ちが働いて「始める」ことができずに、ついつい先延ばしにしてしまう
という心理があります。やらなくてはいけないのは分かっている、やろうとは
思っている、でもなんとなく面倒だったり、気が重かったり。「試験勉強を始め
ようとすると急に部屋の片付けがしたくなる」というような経験は、思い当たる
人も多いのではないでしょうか。

「そんなときは、やるべきことを小分けにして、取りかかるハードルを低くすると
いいですよ」(同氏)

目の前のレポートなり仕事なりをいくつかの具体的な作業に分解し、それぞれ
の実行日を決める。そうすると、一つひとつの作業にかかる時間やエネルギー
は少なくなるので、「やりたくない」気持ちも軽減されるというわけです。

「それでもまだやる気になれないときには、たとえば事前準備の資料に目を
通す、報告書用のファイルだけでも作ってみるというように、さらに小分けに
してみることです。とりあえず5分間やってみるというように時間で決めても
良いでしょう。とにかくどんな小さなことでも、『一歩進める』と気が楽に
なって、前に進めやすくなるものです」(同氏)』

                                  (上記サイトより引用)

というもの。

これは、「スイスチーズ法」と呼ばれる方法の応用で、
昔から「先延ばし癖」に効果があると言われている方法です。

私自身にも「先延ばし癖」はありますが、この「先延ばし癖」は、心理学で
言うところの「接近=回避型」の葛藤にかなり当てはまっていると感じます。

作業を小分けにして、「一つだけでもやろう」と思えば、負の誘発性(この
場合はそれをやることに対する気の重さ)を小さくでき、葛藤が生じにくく
なる・・・という理屈にも合っています。



というわけで、上記記事では二つの方法を紹介しました。

これらの方法を 「それができれば苦労しないよ」 と聞き流しちゃう人も
いるのですが・・・、ちょっと残念です。

よくよく考えてもらえれば、あるいは実際に実行してもらえれば、一つ一つ
のことはそんなに難しくないことに気づいてもらえると思うのですが・・・。


私が紹介してるような「タスクの実行日を決める」タイプの時間管理を
やると、これらは自然にできてくるものです。ですから、時間管理を実践
して、先延ばしが減ったという方も多いと思います。

※ 私の実感としても、「先延ばし癖」が完全にゼロになるというわけでは
  ありませんが、以前よりもずっと改善したし、自分でコントロールできる
  余地が増えたと感じています。



今日の記事作成時間は35分でした。
では、また次回!
  

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Posted by 水口和彦 at 07:00Comments(0)TrackBack(0)
2010年12月06日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

先延ばし癖を防ぐための『5分だけやってみる法』(修正版)


こんにちは。水口です。

最近、「カフェで仕事をする」ことを薦める人が増えてます。

その背景には、モバイルで仕事できる環境が整ってきたこと影響しています。
たとえば、10年ほど前と比べれば、軽く、高性能なパソコンが増えましたし、
通信手段もそれなりに安く(定額制で)使えます。通信速度やつながりやすさ
の面でも進歩しました。

そして、実際、オフィス街にあるカフェでは、パソコンで何やら作業している人を
よく見かけます。私は、(ある面で)ちょっと興味があって、そういう人をチラチラ
と観察してしまうことがあります。


■ 集中できる人、できない人

・・・なんて他人事のように言っていますが、私自身もカフェで仕事をすること
は結構多いです。

出先で少し時間が空いたときにメールチェックすることもあれば、あえてメール
は見ないで、書きものなどの作業をすることもあります。基本的にカフェなどで
自分の仕事をするのは嫌いじゃないので、2時間とか長居することもあります。

そんなふうに長居をしているときには、他の人を観察することもあります。
(「観察する」といっても、ジロジロ見ているわけではありません・・・)

というのは、カフェで仕事をしている(風な)人を見ていると、人によって集中の
持続の仕方がいろいろで、ちょっと面白いんですよね。人の集中力がどのくらい
持続するものか、個人差がどのくらいあるのかというところに興味があるんです。

夕方や夜には、仕事ではなく、学生さんで(社会人も含めて)勉強をしている人
もちらほら見かけます(パソコンではなく、テキストらしきものを開いている人)。
そういう人も同様に、ちょっと気になります。


そういう人を見ていると、集中して着々と進めている風に見える人もいれば、
パソコンやテキストに向かったと思ったら、数分後には携帯を見始めたりして、
なかなか集中できていない風な人もいることに気づきます。

先日は、夜のファミレスでテキストを開いて勉強している風の学生がいました。
どうも集中できてないようで、何かもぞもぞ動いたり、携帯を見たりと、傍から
見て、勉強が進んでいるようには見えない・・・と思っていたら、今度は電話を
かけ始めました。

席が近くて聞くともなしに聞こえてしまったのですが、電話の内容は(友人に)
「お前、どこまでやった?」という勉強の進み具合の確認(試験前ですかね?)。
「そんなの聞いてないで自分の勉強したらいいのに」と突っ込みたくなるし、
「電話が長くなると友人も迷惑では?」といらぬ心配もしてしまいます。
(↑余計なお世話ですが)


で、日頃そんな人間観察をしていて感じることなのですが・・・

どうも「集中できない人」と「集中できている人」は「手の動かし方」に違いが
あるような気がします。

正確に数をカウントしたわけではありませんが、たとえば勉強してる人の場合、

テキストを見てるだけの人 → 集中できなくてもぞもぞし始めるケースが多い。
ノート等に書いたりしている人 → 集中できているケースが多い。

という傾向があるように感じます。パソコンで仕事をしている人の場合も、
やはり「見てるだけの人」よりも、「手を動かしている人」の方が、長時間集中
できているように思えます。

※ ただし、パソコンの場合、短時間だけ操作して終える人(メールチェック?)
  も多いので、勉強の場合ほど、はっきりとした傾向はありません。


■ 「5分だけやってみる法」の修正

話は少し変わって・・・

「先延ばし癖」と言われるものがあります。仕事や勉強などをつい「先延ばし」に
してしまう傾向のことで、こういった傾向は基本的に誰にでもあるものです。

もちろん、勉強の場合、先延ばしにし続ければ成果は出ませんし、仕事の場合、
先延ばしにしていると、後で「GGBB」な状況が待っています。

※ GGBB = (期限ギリギリに)バタバタ慌ててしまうこと
           そういう状況に陥った人のことを「バタ男」「バタ子」という

ですから、「先延ばし」なんてしない方がいいに決まっているわけです。
それが頭で分かっていても、ついやってしまうからこそやっかいなわけです。


そういった「先延ばし癖」に対抗する手法はいくつかありますが、いつでも、
誰にでも効く万能な特効薬は多分ありません。

そのなかで、最も汎用性がありそうなのが、「ちょっとでもいいので仕事に
(あるいは勉強に)手をつけてみること」。やり方は2つあります。


「1つの作業」「ちょっとした作業」だけでいいからやってみようというのが、
『スイスチーズ法』とも呼ばれる方法です。
(「仕事をタスクに分割する」というのも、これと似た効果があります)


また、「5分間だけでいいからやってみよう」と自分に言い聞かせて(あるい
は人に言ってもらって)やる方法もあります。(5分続けば「今やりたくない」と
いう心理的バリアが解けて、やるのが嫌じゃなくなったり、あるいはいつの間
にか集中している自分に気づいたりします)

この方法は、私が考えたわけではなく、ずっと前からいろいろな人が言及
しています。ですが、この方法を指す名前は特にないので、ここでは仮に
『5分間だけやってみる法』と呼びます。


私は、この両方とも使っていますし、「先延ばし癖を直すには?」という
ご質問を受けたときにも紹介したりしています。

しかし、上記のカフェでの人間観察の結果をふまえて考えると・・・、
その「5分間だけやってみる」が、「5分間テキストを眺めている」だけ
だと、集中できないケースがどうも多いように思えます。


つまり、『5分間だけやってみる法』が功を奏するためには、「眺める」だけの
5分間じゃダメで、「手を動かしながら」の5分間が必要だということです。
これは実経験に照らしても納得できる気がします。

※ 私自身は、「考えを残す」「次考えるときに引き継ぐ」ことを重視している
  ので、「頭だけで考える」とか「腕組みしながら考える」のはやらないよう
  にしています(書きながら、または打ちながら考える)。これは結果として
  集中しやすくする効果があるように思います。

※ 「手を動かす」内容は、「ペンで書く」「パソコンで打つ」のどちらでも
  いいと思いますが・・・個人的には、より集中力を高めたいときには
  手書きで考えをまとめることから始めた方が効果的だと感じています。
  (いったん集中力が高まってくれば、パソコン作業に移行しても平気です)

もちろん、これはカフェでもオフィスでも同じことですね。
ちょっと意識してみるといいかもしれません。



今日の記事作成時間は67分でした。
では、また明日!
  
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Posted by 水口和彦 at 23:55Comments(0)TrackBack(0)

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