時間管理術の7つの嘘 その7 : デキるビジネスマンは、時間管理がうまいのか?(3)
「時間管理がルーズでも、仕事がデキる人」
の1つめのタイプについて、前回述べました。
今回は、もう1つのタイプについて考えてみましょう。
私が今までに出会った、「時間管理がルーズでも、仕事がデキる人」の、
もう1つのタイプとは、「タイプA」と呼ばれるタイプです。
「タイプA」とは、心臓専門医である、M・フリードマンと、
R・H・ローゼンマンが提唱した、行動パターンです。
別府真琴さんという医師が書かれた、『自分らしさの「タイプB」』
という本の中に分かりやすい例があるので、引用します。
タイプA的な人の行動パターンとして、 (『』内は引用です)
『・目標を達成しようとする強い欲求を持つ
・競争心が異常に強く、敵意を示しやすい
・常に周囲からの高い評価や昇進を望む
・多くの仕事に没頭し、いつも時間に追いまくられている
・精神的・肉体的活動の速度を常に速めようとする
・精神的・肉体的に著しく過敏である 』
(27ページ 7行目より)
という特徴があると書かれています。
一言で言うと、
見るからに、バリバリ仕事してるぞっ!っていう空気を漂わせている
タイプですね。
このタイプは、自分にも厳しく、他人にも厳しいことが多いです。
そして、仕事のやり方に効率が悪いところもあったりするのですが、
それを熱意と長時間労働で乗り切っていくタイプです。
こういう「タイプA」は、あなたの職場にもいるのではないでしょうか。
私の経験では、各職場に10人中1人くらい、いるように思います。
「熱い」職場だと、その比率が増える傾向にあります。
(タイプAというのは、性格と環境の両方の因子によるものなので、
同じ人でも、職場によってタイプAになる場合とならない場合が
あるそうです。)
実は、私もこのタイプだった時期がありますし、今でも少し
その傾向が残っています。
それもあって、私はこのタイプの人は嫌いではありません。
(時々うっとおしく思うことはありますが・・。)
それだけ情熱を持って仕事ができることは、いい面もあると思います。
このタイプの人は、時間管理を使って効率的に仕事をするよりも、
自分の力でゴリゴリ仕事をしていく道を選ぶことが多いです。
そして、実際に他の人よりも高い成果を上げることも多いです。
こういう人を見ていると、時間管理のテクニックよりも、仕事に対する
情熱の方が、重要ではないか?という疑問を持つかもしれません。
しかし、そこには落とし穴があるのです。
次回は、その落とし穴と、タイプAを脱却するための方法について
述べてみたいと思います。
参考文献
別府真琴.自分らしさの「タイプB」:病気になる性格・ならない性格.
朝日ソノラマ,1999
自分らしさの「タイプB」―病気になる性格・病気にならない性格
M・フリードマン,R・H・ローゼンマン(新里里春 訳).
タイプA:性格と心臓病.創元社,1993
タイプA 性格と心臓病
【続きへ】
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の1つめのタイプについて、前回述べました。
今回は、もう1つのタイプについて考えてみましょう。
私が今までに出会った、「時間管理がルーズでも、仕事がデキる人」の、
もう1つのタイプとは、「タイプA」と呼ばれるタイプです。
「タイプA」とは、心臓専門医である、M・フリードマンと、
R・H・ローゼンマンが提唱した、行動パターンです。
別府真琴さんという医師が書かれた、『自分らしさの「タイプB」』
という本の中に分かりやすい例があるので、引用します。
タイプA的な人の行動パターンとして、 (『』内は引用です)
『・目標を達成しようとする強い欲求を持つ
・競争心が異常に強く、敵意を示しやすい
・常に周囲からの高い評価や昇進を望む
・多くの仕事に没頭し、いつも時間に追いまくられている
・精神的・肉体的活動の速度を常に速めようとする
・精神的・肉体的に著しく過敏である 』
(27ページ 7行目より)
という特徴があると書かれています。
一言で言うと、
見るからに、バリバリ仕事してるぞっ!っていう空気を漂わせている
タイプですね。
このタイプは、自分にも厳しく、他人にも厳しいことが多いです。
そして、仕事のやり方に効率が悪いところもあったりするのですが、
それを熱意と長時間労働で乗り切っていくタイプです。
こういう「タイプA」は、あなたの職場にもいるのではないでしょうか。
私の経験では、各職場に10人中1人くらい、いるように思います。
「熱い」職場だと、その比率が増える傾向にあります。
(タイプAというのは、性格と環境の両方の因子によるものなので、
同じ人でも、職場によってタイプAになる場合とならない場合が
あるそうです。)
実は、私もこのタイプだった時期がありますし、今でも少し
その傾向が残っています。
それもあって、私はこのタイプの人は嫌いではありません。
(時々うっとおしく思うことはありますが・・。)
それだけ情熱を持って仕事ができることは、いい面もあると思います。
このタイプの人は、時間管理を使って効率的に仕事をするよりも、
自分の力でゴリゴリ仕事をしていく道を選ぶことが多いです。
そして、実際に他の人よりも高い成果を上げることも多いです。
こういう人を見ていると、時間管理のテクニックよりも、仕事に対する
情熱の方が、重要ではないか?という疑問を持つかもしれません。
しかし、そこには落とし穴があるのです。
次回は、その落とし穴と、タイプAを脱却するための方法について
述べてみたいと思います。
参考文献
別府真琴.自分らしさの「タイプB」:病気になる性格・ならない性格.
朝日ソノラマ,1999
自分らしさの「タイプB」―病気になる性格・病気にならない性格
M・フリードマン,R・H・ローゼンマン(新里里春 訳).
タイプA:性格と心臓病.創元社,1993
タイプA 性格と心臓病
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Posted by 水口和彦 at 07:28│Comments(3)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
私は根本的にタイプAだと思うのですが、
タイプAとして仕事をすることに、限界を感じることがありました・・・。
精神的に、自分を追い詰めてしまうんですよね・・・。
タイプAとして仕事をすることに、限界を感じることがありました・・・。
精神的に、自分を追い詰めてしまうんですよね・・・。
Posted by ダイスケ at 2005年10月19日 08:14
今は、もう少し、肩の力を抜いて仕事ができるようになりたいと思っています。
Posted by ダイスケ at 2005年10月19日 08:16
お、ダイスケさんもタイプAですか。やっぱり・・(^_^;)。私もそうでした。
やっぱり、と言ったのは、このブログを読んでくれている人
(時間管理に興味を持っている人)は、タイプA比率が高いのでは
ないかと思っていたのです。
タイプAは、向上心が強いってことなので、
すごくいいことだと思います。
ただ、タイプAのしんどさというのもありますよね。
もうすぐアップする(明日の朝かな?)次の記事では、
私なりに、それをうまく転換してい方法について紹介して
いきたいと思います。
このブログを読んでいただいている、タイプAの方たちの
参考になればいいなあ、と思ってます。
やっぱり、と言ったのは、このブログを読んでくれている人
(時間管理に興味を持っている人)は、タイプA比率が高いのでは
ないかと思っていたのです。
タイプAは、向上心が強いってことなので、
すごくいいことだと思います。
ただ、タイプAのしんどさというのもありますよね。
もうすぐアップする(明日の朝かな?)次の記事では、
私なりに、それをうまく転換してい方法について紹介して
いきたいと思います。
このブログを読んでいただいている、タイプAの方たちの
参考になればいいなあ、と思ってます。
Posted by k_minakuchi at 2005年10月19日 20:28
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