【KKJ 2.0 】 「管理」 と 「△△」 は違うもの!
こんばんは。水口@時間管理術研究所です。
「 KKJ 2.0 」 (カンタン!効果的な!時間管理術 実践編)
第18回です!
この第3章は、「時間管理について、違う視点から見てみよう」
という狙いで書いています。
そして今回は、「管理」について考えてみたいと思います。
「時間管理」という言葉が、日本語でいつから言われ始めたのかは
定かではないのですが、おそらく「タイム・マネジメント」という
言葉を翻訳したのが語源だと思います。
マネジメントという言葉は、いろいろな意味があります。
「経営する」「活用する」「やりくりする」といった意味があります。
一方、「管理」という言葉も、いろんなニュアンスがあります。
しかし、一番強いイメージは、
「コントロールする」「統制する」「規制する」といったイメージでは
ないでしょうか。
でも、時間そのものをコントロールするのは不可能ですよね。
それで私は、時間「管理」という言葉に、何かピンとこないものを
感じていたんです。
でも、ちょっと違う解釈もあるのかなと思い始めています。
今日は、その話をします。
例えば、「品質管理」というときの「管理」は、
「コントロールする」という意味が強いと思いませんか?
私もそう思っていました。
でも、実際にモノを作っている工場の中で、仕事をしていく中で、
品質は簡単にコントロールできるものではないことも思い知りました。
決まった材料、決まった設備、決まった条件でモノを作っているつもりでも、
毎日まったく同じものが出来てくるわけではありません。
1個1個、1日1日、少しずつ違うものが出来ているんです。
(・・・当たり前と言えば、当たり前ですけどね。)
ですから、品質管理のために出来ることは、決めたことを守って作るという
以外に、製品に異常な変化の兆しがないか、監視することも含まれます。
これは「見える化(視える化)」の1つの要素でもあります。
(余談ですが・・・「見える化」、最近また少し話題になってますね。)
監視のためには、「管理図」というグラフの一種を使ったりします。
ここで重要なことは・・・
異常の兆しがあったときに、適切に対処できる体制になっていることです。
兆しに対してアクションが無いのであれば、ただ監視してるだけです。
それは「管理」とは言えないのです。
そして・・・「時間管理」もそうです。
計画を立てて、後はそれをやるのみ・・・というのでは、
計画をやれているかどうか、「監視」しているだけです。
自分で計画を立てて、自分で監視しているわけです。
私はそれよりも、異常の兆しを見つけたら、すぐにアクションを
起こせるような時間管理を目指したいと考えています。
一度計画を立ててしまったら、あとは自分を監視するのみ、
というのでは、つまらないですしね・・。
「時間管理」とは、「自分監視」ではありません。
「自分を活用するために、自分が苦しくなる前に、
アクションを起こすための仕組み 」
だと私は考えています。
というわけで、今日のタイトルは、
「管理」と「監視」は違うもの! という意味でした。
KKJの中では、
自分の持ち時間が分かりやすいように、「時間指定タスク」と
「時間流動的タスク」を1枚のシート上に書くこと。
などが、「管理」するための仕組みです。
ヤバくなる前に、「ヤバいな」と気づいて、アクションを起こす
(「防御力」を使う) ということです。
「管理と監視・・・なるほどねー。」 と思っていただいた方は、
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今回、説明できませんでしたが、「管理図」とは、
特性値の推移を見るための、折れ線グラフの一種です。
これは品質管理の古典?である、「QC7つ道具」と
言われているものの1つです。この7つ道具には・・・、
「パレート図」 (80:20の法則の「パレート」です) や、
「特性要因図」 (ちょっとマインドマップ風?) などの
面白いツールもあります。
製造業以外の方はあまり知らないのかな・・・?
知らなくても何の不自由もないと思いますが・・・
もし機会があれば、どんなものか見てみてください。
KKJ 2.0 、次回で最終回です!
(注:このブログの最終回というわけではありません・・・)
Posted by 水口和彦 at 23:34│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
こんばんは!makotoです。
私もこれまで「時間管理」という言葉にちょっと違和感を持っていました。「時間管理」よりも「タイム・マネジメント」という言葉の方がどちらかというとしっくりするかなぁ、なんて思っていました。
そんな中で、「時間管理」とは「時間(を活かすための自分の行動の)管理」、つまり「管理する対象は自分の行動」なんて自分なりに考えていました。
「自分(時間)を生かすために、自分が苦しくなる前に、アクションを起こす仕組み」というのは新たな!発見です。
私もこれまで「時間管理」という言葉にちょっと違和感を持っていました。「時間管理」よりも「タイム・マネジメント」という言葉の方がどちらかというとしっくりするかなぁ、なんて思っていました。
そんな中で、「時間管理」とは「時間(を活かすための自分の行動の)管理」、つまり「管理する対象は自分の行動」なんて自分なりに考えていました。
「自分(時間)を生かすために、自分が苦しくなる前に、アクションを起こす仕組み」というのは新たな!発見です。
Posted by makoto at 2006年05月20日 02:30
makotoさん、こんばんは。
この「管理」は、私がこういう仕事をしていたから、
持っていたイメージかもしれません。
ちょっと特殊かもしれませんが、私はこの「管理」の
イメージが好きですね。
会社の「管理職」も、こういう人ばっかりだといいんですけどね(^_^;)
この「管理」は、私がこういう仕事をしていたから、
持っていたイメージかもしれません。
ちょっと特殊かもしれませんが、私はこの「管理」の
イメージが好きですね。
会社の「管理職」も、こういう人ばっかりだといいんですけどね(^_^;)
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2006年05月20日 22:49
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