「今やろうと思ったのに」 現象 (その3)
こんにちは。水口です。今日は昼のアップです。
今日は、昨日の続きで、「自己決定感」についての話です。
■ 「自己決定感」とは、何かにコントロールされたくないという欲求
昨日の「今やろうと思ったのに」現象は、自己決定感が奪われてしまったため、
モチベーション(やる気)が下がってしまうという現象でした。
今やろうと思っていたことをやる前に人に命令されると、やる気がなくなってしまう。
という現象です。実際に、これと似たことを感じる人は多いと思います。
しかし、これは考えてみれば不思議な話ですね。
仮に「お風呂掃除」の話だとすると・・・
・お風呂を掃除しなければいけないのは分かっている。
・役割的には(いつものパターンだと)自分がやらなきゃいかんとは思っている。
・やるつもりは(それなりには)ある。
という条件が揃っているのであれば、人から言われようと、言われまいと、
モチベーションはあまり変わらないのではないかと思うのですが・・・、
ここが人間の心理の面白いところですね。
■ 期限に追われることと自己決定感の関係
この自己決定感は、私たちの時間管理の中でも現れます。
例えば、
子どもの頃、「宿題をやらなきゃ」 と思いつつも手を付けていないとき、
「早く宿題やりなさい」 と言われてしまうと、逆にやりたくなくなってしまう。
という経験したことのある方は多いと思います。
大人になった今でも、これと似た感情は
私たちの中に残っているのではないでしょうか?
例えば、
「仕事は早めにとりかかることが大事だ」
と言われると・・・、
「そんなの分かってるよ。こっちだってちゃんと考えてやってるんだから・・・」
なんて感じることはないでしょうか。
私たちは、その仕事をいつやるか というタイミングを
自分で決めたいと感じているのです。
型にはめられたり、締め付けられたりするのは嫌なんですね。
■ バランスが重要 という話
例えば、私がこんなことを言ったらどう思います?
「究極の時間管理法を見つけました!
その方法とは、すべての仕事をできるだけ早くとりかかることです!
私たちはつい後回しにしてしまいがちなのですが、それは間違いです。
もっと早めに取りかかるようにすれば、問題は解決します!
先延ばししないで! できるだけ早く取り掛かってください! 」
物事に早めに取り掛かったほうがいいというのは、確かに正論ですし、
これだけで解決できる問題も、確かにあると思います。
でも、これはちょっとイヤですよね ・・・。
「それがなかなかできないから困っているんだ」 とも言いたくなります。
だからといって、自由気ままに行動するばかりでも困ります・・・。
結局あとで期限に追われてしまったり、期限に間に合わないトラブルが
起こったりすることになりかねません。
・・・どこでバランスするかがポイントになりますね。
(途中を飛ばして) 結論を言ってしまうと・・・、
私は、時間管理では、適度な「切迫感」「責任感」を持ちながら、
「自己決定感」もちゃんと感じられることが重要だと考えてします。
「自己決定感」が感じられない時間管理は、とても挫折しやすいと
知っているからです。
(時間管理(や手帳)に挫折した経験のある方は、
おそらく納得していただけるのではないかと思います。)
さて、自己決定感の話に関連して、
もう1つ大事なことがあります。
「自己決定感」 は 「○○○意識」 と関係がある
という話です。
これは・・・、
次回に続きます。
時間管理は 「自分をコントロールする技術」 でもあります。
自分をうまくコントロールするためには・・・
自分の心理を知っておかなければいけないのですが・・・、
なかなか複雑です。だからおもしろいのですが (汗)
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今日の記事作成時間は42分でした。
では、また明日続きます!
Posted by 水口和彦 at 12:57│Comments(0)│TrackBack(0)
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