2007年02月08日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「今やろうと思ったのに」 現象 (その3)


こんにちは。水口です。今日は昼のアップです。
今日は、昨日の続きで、「自己決定感」についての話です。



■  「自己決定感」とは、何かにコントロールされたくないという欲求

昨日の「今やろうと思ったのに」現象は、自己決定感が奪われてしまったため、
モチベーション(やる気)が下がってしまうという現象でした。


今やろうと思っていたことをやる前に人に命令されると、やる気がなくなってしまう。

という現象です。実際に、これと似たことを感じる人は多いと思います。


しかし、これは考えてみれば不思議な話ですね。

  仮に「お風呂掃除」の話だとすると・・・

  ・お風呂を掃除しなければいけないのは分かっている。
  ・役割的には(いつものパターンだと)自分がやらなきゃいかんとは思っている。
  ・やるつもりは(それなりには)ある。

  という条件が揃っているのであれば、人から言われようと、言われまいと、
  モチベーションはあまり変わらないのではないかと思うのですが・・・、
  ここが人間の心理の面白いところですね。


■ 期限に追われることと自己決定感の関係

この自己決定感は、私たちの時間管理の中でも現れます。

例えば、

  子どもの頃、「宿題をやらなきゃ」 と思いつつも手を付けていないとき、
  「早く宿題やりなさい」 と言われてしまうと、逆にやりたくなくなってしまう。

という経験したことのある方は多いと思います。


大人になった今でも、これと似た感情は
私たちの中に残っているのではないでしょうか?

例えば、

  「仕事は早めにとりかかることが大事だ」

と言われると・・・、

  「そんなの分かってるよ。こっちだってちゃんと考えてやってるんだから・・・」

なんて感じることはないでしょうか。


私たちは、その仕事をいつやるか というタイミングを
自分で決めたいと感じているのです。

型にはめられたり、締め付けられたりするのは嫌なんですね。


■ バランスが重要 という話

例えば、私がこんなことを言ったらどう思います?

  「究極の時間管理法を見つけました!
   その方法とは、すべての仕事をできるだけ早くとりかかることです!

   私たちはつい後回しにしてしまいがちなのですが、それは間違いです。

   もっと早めに取りかかるようにすれば、問題は解決します!
   先延ばししないで! できるだけ早く取り掛かってください!        」


物事に早めに取り掛かったほうがいいというのは、確かに正論ですし、
これだけで解決できる問題も、確かにあると思います。

でも、これはちょっとイヤですよね ・・・。
「それがなかなかできないから困っているんだ」 とも言いたくなります。
  


だからといって、自由気ままに行動するばかりでも困ります・・・。

結局あとで期限に追われてしまったり、期限に間に合わないトラブルが
起こったりすることになりかねません。


・・・どこでバランスするかがポイントになりますね。


(途中を飛ばして) 結論を言ってしまうと・・・、

私は、時間管理では、適度な「切迫感」「責任感」を持ちながら、
「自己決定感」もちゃんと感じられることが重要だと考えてします。

「自己決定感」が感じられない時間管理は、とても挫折しやすいと
知っているからです。

 (時間管理(や手帳)に挫折した経験のある方は、
  おそらく納得していただけるのではないかと思います。)



さて、自己決定感の話に関連して、
もう1つ大事なことがあります。

「自己決定感」 は 「○○○意識」 と関係がある

という話です。

これは・・・、




次回に続きます。




時間管理は 「自分をコントロールする技術」 でもあります。
自分をうまくコントロールするためには・・・
自分の心理を知っておかなければいけないのですが・・・、
なかなか複雑です。だからおもしろいのですが (汗)


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今日の記事作成時間は42分でした。

では、また明日続きます!



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Posted by 水口和彦 at 12:57│Comments(0)TrackBack(0)

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