「もがき続けることが大切」
こんにちは。水口です。
今日は、昨日の記事の続きで、「コミット」について、
もう少し考えようと思っていたのですが、それは次回にします・・・
というのは、今日いただいたコメントを紹介しておきたいからなんです。
(このコメントは「目からウロコ」と感じる方が多いのではないでしょうか・・・)
■ 私が疑問に思っていたこと(昨年10月の記事より)
コメントを頂いたのは、昨年書いた『「ポジティブ・シンキング」と「モード」』
という記事です。
「THE21」というビジネス誌(PHP研究所刊)の2006年11月号に掲載されていた
『 「四つのモード」 で心理状態をコントロールしよう 』という記事(42ページ)
を紹介すると共に、私が感じた疑問点を書いたものでした。
詳しくは、その記事(「ポジティブ・シンキング」と「モード」)を
見ていただけるとありがたいのですが、ちょっと復習しておきます。
その記事の中で、心理カウンセラーの笹氣健治さんが提唱されているのが、
「四つのモード」 です。 (『』内は引用です)
『四つのモードとは、「安定」 「自虐」 「支配」 「絶望」 の四つ。 』
(42ページ 20行目より)
この4つのモードは、自分に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 と、
他者に対しての 肯定的な見方 / 否定的な見方 の組み合わせからなります。
こういうことです(↓)。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
他者に→ 否定的 肯定的
↓自分に
――――――――――――――――――――――――――――――――――
肯定的 支配モード 安定モード
否定的 絶望モード 自虐モード
――――――――――――――――――――――――――――――――――
・ 支配モード : 偉そう、生意気、人の行動に対してケチをつける・・・等々
・ 絶望モード : 何をやっても無駄・・・と思ってしまう
・ 自虐モード : どうせ私なんて・・・と思ってしまう という感じです。
この『四つのモード』という考え方、つまり (他者/自己) × (肯定的/否定的) と
いうモードの分け方は、私たちが色々な場面で感じる心理を分かりやすく説明できる
ものだと思います(自分で自分の心理を自覚しやすくなると思います)。
ただ・・・、
「安定モード」 : 自分に対して肯定的に見る + 他者に対しても肯定的に見る
について、私は疑問に思いました。
その疑問とは・・・、
「肯定的に見る」 = いわゆる「ポジティブ・シンキング」的なもの
は、本当に「安定」なんだろうか? というものです。
というのは・・・、私は一部の「ポジティブシンキング的な人」 に、
違和感を覚えることがあったからなんです。
私は物事をポジティブにとらえること、物事の良い面に目を向けることは、
いいことだと思っています。
ただ、一部の「ポジティブシンキング的な人」 には、
・ 「自分には悪いことが起こってはいけない」という、ある種の「恐怖」が
動機になっているタイプ
・ 「あの人はなかなか良いよね」 的に、人を持ち上げているようで、
実は見下している「傲慢」タイプ
があるように思います。こういうタイプは崩れたときの落ち込みようが激しいので、
決して「安定」はしていないように思うんです。
「肯定的に見る」 = 「ポジティブシンキング」 は
「安定」しているとは限らないのでは?
というのが、以前に書いた私の疑問でした。
■ 疑問氷解!のコメントを頂きました
実は、この疑問(を書いた記事)に笹氣健治さんご本人からコメントを頂きました。
笹氣さん、ありがとうございます。
このコメントは多くの方に読んでいただきたいので、元記事の
コメント欄から転載します(区切りの中が頂いたコメントです)。
はじめまして。笹氣健治と申します。
半年たってからの書き込みで大変恐縮ですが、今日たまたまこのブログを
見つけましたので、せっかくのご縁と思い、ひとことコメントさせていただきます。
まず、水口さんの鋭い分析力に感謝します。
THE21のあの記事をお読みいただいて、ここまで分析いただいたことを
とても嬉しく思います。
ところで、本文中に「恐怖」や「傲慢」からのポジティブシンキングに対する疑問が
書かれていました。最もなことだと思います。
ちなみに私は「安定モード」=「ポジティブシンキング」ではないと思っています。
恐怖によるポジティブシンキングは、「ポジティブシンキングをしなきゃいけない」と
考えているので、自分を否定、相手(ポジティブシンキング)を肯定しているので、
自虐モードになります。
一方、傲慢からのポジティブシンキングは、「こんなイケてる自分は偉い」という、
自分を他人よりも優れていると考えているので、支配モードになります。
安定モードというのは説明が難しいのですが、他の類似の言葉に置き換えると、
泰然自若とした態度、無我の境地、あるいは、老荘思想や禅で理想とする悟りの
境地のことです。
真の安定モードになると、ポジティブもネガティブもOK、恐怖や傲慢もOKと、
自分も他人も世の中すべてを肯定的に見る(許す、愛する)ことができるように
なります。
かく言う私も、安定モードでいることは稀で、だいたいが支配か自虐モードです。
こうやって書き込みをするのも、自分では安定しているつもりでも、もしかすると
支配モードが混ざっているかもしれません。
安定モードにいることよりも、安定モードになろうとして、もがき続けることが
大切なのです。
どうですか? この説明を聞くとスッキリしませんか?
肯定的/否定的 という切り分けをするときに、私は
「肯定的 = 物事の良い面を見ようとする」 と解釈して
しまったので、スッキリしなかったことが分かりました。
そうではなく、「肯定的」を、「ありのままを受け入れる」、「受容する」
と考えれば、 肯定的 = 「安定モード」 であることが納得できます。
というわけで、私は疑問が解け、とてもスッキリしました。
それにしても・・・、
『 安定モードにいることよりも、安定モードになろうとして、
もがき続けることが大切なのです。 』
という、笹氣さんの言葉にはしびれましたね。
(思わず、私が個人的に集めている「名言集」に入れました)
というわけで、今日はこの感じを共有したくて、
このコメントを紹介させていただきました。
参考に、笹氣健治さんのサイトへのリンクを貼っておきます。
一歩ナビ 笹氣健治公式サイト
(ある理想を目指して)『もがき続ける』 という言葉は、私が好きな言葉の、
『完璧な人間は存在しないが、完璧な意志は存在する』と通じるものが
ありますね・・・ と今、気がつきました。
ちなみに、この『完璧な人間は・・・』というのは、ある映画の中の台詞です。
「勧善懲悪の娯楽作品」的映画なのですが、この台詞にもしびれたので、
DVDを買ってしまったという経緯があります (笑
というわけで・・・
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今日の記事作成時間は90分でした。
(前の記事を見直して抜粋するのに、結構時間かかりました)
では、また明日!


Posted by 水口和彦 at 14:35│Comments(0)│TrackBack(0)
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