コミットしたこと・してないことの違いって ?
こんにちは。水口です。
今日は「エイプリルフール」の日なのですが、
それとは全然関係ない話題です・・・。
一昨日の記事の記事で「コミット」について少し触れたのですが、
この「コミット」は時間管理の中で、割と重要な概念です。
「コミットしているタスク」、「コミットしていないタスク」 という切り分けで
考えると、タスクがうまく整理できる場合があるのです。
というわけで、今日はその話です。
■ 「コミット」 とは? (再掲)
再び「コミット」について説明します。
「コミット(commit)」の意味は、例えば・・・・
〔特定の目的・責務を〕引き受ける; 〔…を〕約束する
〈…すると〉約束する
〔…に〕専心する,傾倒する
(新英和中辞典 第6版〔研究社〕より一部を引用)
(1)かかわる (2)確約する
(国立国語研究所 「外来語」言い換え提案 より引用)
と言われています。
(C・ゴーン氏によってメジャーになった 『コミットメント(commitment)』
は、コミット(commit)の名詞形です )
ここで言う「コミットする」とは、あることを、ある期限までに
「必ずやる」という約束をすることです。
(説明おわり)
■ コミットしている「やること」と、していない「やること」の違い
私たちの仕事や生活の中にある「やること」の中には、
「コミット」しているものと、していないものがあります。
その観点で、「やること」は次の二種類に
切り分けることができます。
□ これは絶対やらなければいけないこと
やらないとヤバいこと、約束した(してしまった)こと
□ できればやっておきたいこと
時間があればやりたいこと、いつかやりたいこと
前者(絶対やらなければ)は、コミットしたタスク(committed task)
後者(できればやりたい)は、コミットしていないタスク(uncommitted task)
と言うことができます。
「コミット」を意識しているかどうかにかかわらず、これらに対する
私たちの感じ方は違います。
例えば、これらが達成できなかった場合を考えてみます。
もし、コミットしたことが達成できなかった場合、誰でも責任を感じます。
また、達成できないという事態になる以前に、「達成しなければいけない」
というプレッシャーを激しく感じます。
「コミットしていないけど、やりたいこと」が達成できなかった場合、
責任というより、できなかったという「がっかり感」を感じることが
多いと思います。
コミットしていることと、していないことでは、私たちの感じ方も違います。
また、時間管理術の中でも、この2つには違いがあります。
■ 「コミット」 と 「時間管理術」
仕事をしている中で感じるストレスには色々なものがありますが、
「コミットしたタスクに追われるプレッシャー」は、かなり高い位置を
占めると思います。
※ 仕事ストレスの筆頭は、「人間関係」だと思いますが、
これは環境や本人の感じ方による差が大きいと思います。
「人間関係」を除けば、この「タスクに追われるプレッシャー」
が最も高いのかもしれません。
仕事に追われてバタバタ・・・というのは、誰でも感じたことが
あると思います。
こうならないためには、どうすればいいのか?
一般的にはこう言われています。
・ やれる以上の仕事は引き受けない
(人に振ったり、できないことは断ったり)
・ 仕事に優先順位をつける
(優先順位の高いものから実行する)
前者の「やれる以上の仕事は引き受けない」というのは、
言い換えれば「コミットするタスクをよく選ぶこと」、つまり、
「できない約束はするな」 ということです。
後者の「仕事に優先順位をつける」というのは、
本来はこうあるべきです。
――――――――――――――――――――――――――――
まず、
・コミットしたタスク
を切り分ける
・コミットしていないタスク
↓
次に
・コミットしたタスク → すべてやり切る (ための方法を考える)
・コミットしていないタスク → すべてをやれるわけではない
(だからどれをやるのか考える必要がある)
――――――――――――――――――――――――――――
コミットしたタスク、つまり約束したり、引き受けたりしたことは、
それが重要であろうとなかろうと、やり切るのが基本です。
※ もし、できない場合は交渉することも必要です。ただし、
そういう交渉はできるだけ引き受ける前にすべきことです。
必ずやらなければいけない「コミットしたタスク」に、優先順位という
考えを入れ込むと、逆にストレスの原因になってしまうのです。
「優先順位」 と聞くと、その「仕事のアウトプット」の重要性を
考えてしまいがちですから、余計にそうなります。
ちなみに、私が「超カンタン!時間管理術」 で書いた時間管理手法は、
「コミットしたタスク」を中心に管理するための方法です。
その点がはっきりしているので、他の時間管理手法では
ピンとこなかった方から絶賛して頂いたりしたのだと思います。
というように、「コミットしたタスク」 と「コミットしていないタスク」 を
切り分けることは、時間管理の中で重要なことです。
ただ、私自身もそうなのですが、時間管理の著者たちは、
この点について説明不足だったような気がしています・・・最近。
また、「コミットした・していない」 が
微妙なこともあるかもしれません・・・。
例えば、私の「このブログを書くこと」 という「やること」は、
「コミットした」ことでしょうか?そうでないことでしょうか?
これはどちらにも成り得るものなんです。
これをどう切り替えるか、というのは、物事を継続するときに
意外にポイントになると思います。
という話は、また明日か明後日に・・・
コミットの話、ちょっと長くなってしまいました。
もちろん、1日1回のクリックは「コミット」ですよね? (ウソです・・・)
↓

スキルアップ系ブログのランキングです: クリックで順位が上がるはず?
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日。


Posted by 水口和彦 at 23:52│Comments(0)│TrackBack(0)
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