「世界一やさしい問題解決の授業」

こんにちは。水口です。
今日は久しぶりに本の紹介です。


■　世界一やさしい問題解決の授業

最近、大きな書店にドカンと平積みされていたりする、
話題の書籍があります。

　↓　これです

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく

で・・・読んでみました。面白いですね。


本の主旨は、経営コンサルティング会社（マッキンゼーです）でも使用
されている問題解決のメソッドを、中高生にも分かるように解説した、
というものです。

確かに中高生が読んでも（多分）理解できるくらい、
平易に書かれています。

２つの実例に対して、ロジックツリー等の問題解決手法を
適用していく例が載っているのですが、その問題というのが、
「中学生バンドのコンサートのお客さんを増やしたい」
「パソコンを手に入れるための方策を立てたい」
というもので、ちょっとほのぼのしてしまいます。

また、ほのぼのするだけではなくて、具体例として
分かりやすくできていると思います。


■　他の「問題解決手法」

問題解決手法に関して書かれた本は、もちろんこれまでにも
数多く出版されています。

有名どころでは↓こういうのがあります。


考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

この本、私も読みました。

先程の「世界一やさしい問題解決の授業」には、この「考える技術・書く技術」
の中にある手法も一部含まれています。

あらためて両方見比べてみると・・・。
「世界一やさしい問題解決の授業」の分かりやすさが
光っているように思えます。すぐ読めますし。
（要点を絞っているし、身近な例で考えられるところも。）


確かに、この本を使って中高生に教えるというのは、
とても有意義なことだと思います。

私もできることなら高校生時代の自分に、
この本を読ませてみたい、とも思いました。


■　ひとつだけ、引っかかること

ただ、ひとつだけ引っかかるのは、「問題解決手法を知る」ことと、
「問題解決したくなる」ことは違うということです。
そういう意味では過剰な期待をしてはいけないのかもしれません。

「過剰な期待」というのは、手法を知れば「問題解決型人間」に
なれるという期待です。

　　以下は私の持論ですが・・・、

　　人の「問題解決力」は、「問題を解決したいと思う意欲」の
　　ウエイトが大きいと感じています。

　　意欲を持っている人に手法を与えるなら「鬼に金棒」。
　　問題解決にかかる時間が大幅に短縮されます。

　　しかし、意欲が無ければ「豚に真珠」。そもそも解決したい
　　問題がなければ、使いたくならないでしょう。


この本を中高生に学ばせるだけで、何かが変わるという期待を
持ちたくなるのですが、そうはならないのではないでしょうか。
（もちろん、教えること自体は有意義だと思います）

むしろ、この本を読むことによるインパクトが大きいのは、
社会人の方ではないか、と私は思います。やはり、これまでに
「問題解決」が必要な局面に、どれだけさらされてきたかという
経験の差は大きいと思います。


というわけで、私としては社会人の方におすすめしたい本です。

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【余談】
ちょっと教育論的な話になりますが・・・、

中高生には、問題解決の「手法」だけではなく、世の中の色んな
ことに対して疑問を持ってみる姿勢や、「自分の頭で考える」勉強
と合わせて教えるべきではないか？　という気がします。
自分の中高生の頃を振り返ると、そういう部分が足りなかったような
気がします。優等生だったので。　（←　ここはウソです（笑）　）


　　というわけで・・・、
　　「これをクリックしてもらうためには、どうしたらいいか？」
　　という問題の答は・・・？
　　まずは・・・、とにかくお願いいたします・・・（笑）
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今日の記事作成時間は３５分でした。

では、また明日！

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Posted by タイムブログランキング at 2007年08月03日 06:48