「労働のパケット化」が進む中で、我々はどうあるべきか?(1)
こんにちは。水口です。
今日は昨日のオフショアリング(=海外へのアウトソーシング)の話について、
頂いたトラックバックに関連した話です。
■ 「労働のパケット化」という話
昨日の記事にトラックバックを頂いたブログに、
「労働のパケット化」という言葉がありました。
そのブログはこちら
トレーダーズカフェ:労働のパケット化とパケット人間の登場 - livedoor Blog(ブログ)
パケット(packet)というのは、もともとは「小包,小箱」という意味の言葉です。
現在では通信方式(やデータ量の単位)として、よく使われる言葉になりましたね。
(携帯の「パケ代」というときの「パケ」がこれです)
前述のブログでの「労働のパケット化」とは、「労働を小分けにして流通させる」と
いう意味があるわけです。
そして、NHKスペシャルで紹介されていたような情報を扱う仕事や、
電話でのやり取りの仕事(これも一種の情報を扱う仕事ですね)などは、
距離に関係なく委託しやすい仕事です。
先程のブログでは (『』内は引用です)
『重要な点は非正規雇用者がするような単純作業よりも、
高度とされていたホワイトカラーの仕事ほどパケット化されやすい。』
とありますが、これは確かにその通りかもしれません。
「物」を扱う仕事よりも、「情報」を扱う仕事の方が、
場所の制約を受けないわけですから。
■ 「労働のパケット化」がもたらすもの
実は、私はこの「労働のパケット化」という言葉を、気に入っています。
私が感じていた「働き方の変化」を言い表しやすい言葉だと感じるからです。
「労働のパケット化」は必ずしも海外へのアウトソーシングだけに
関するものではありません。
例えば、会社の中でも「部門の枠」を超えたプロジェクトチームが
作られるケースは増えつつあると思います。
(CFT:クロス・ファンクショナル・チームと呼ばれるものもそれに近いです)
自分の専門分野を活かして、少しだけ手伝うという機会も増えてくるでしょう。
このように部門をまたがる仕事は増えてきますし、そういうやり方の方が
(上手くいけばという前提で・・・)いい仕事ができる場合が多いと思います。
また、フリーランスで仕事をしている方にとっては、「労働のパケット化」は
よくあることだと思います。
私が「時間管理」関係で初めて頂いた仕事も、「パケット的な」仕事でした。
ある大手企業のHPを制作している会社から連絡があり、そのHPに
タイムマネジメント関係の記事を載せたいので協力してほしい、
という依頼を受けたのです。
その仕事では、毎月の連載を半年分行ったのですが、この仕事では
私はHP上に載せるコンテンツの「原案とテキスト執筆」を担当しました。
昔からある「執筆業」ではありますが、「HP制作」というくくりで仕事を
見れば、その中の1つ(2つかな?)の「パケット」を担当したわけです。
そのときに依頼を頂いた方とは、今もおつき合い頂いていて、
その方面のコンテンツを制作する際には、声をかけて頂いてます。
このパケット的な仕事のやり取りは、両者にとってプラスになる関係です。
コンテンツを制作する会社の方は、色んな分野をすべてカバーしようと
すると大変です。そんなときに、「この分野はこの人に聞こう」という
ネットワークを広く持っておくと、仕事が効率的になります。
依頼される側(この場合は私)も、元々得意分野ですから、
やりやすい仕事です。他の仕事とかぶった時期でも苦労せずやれます。
ちょっと私の話が長くなりましたが・・・、言いたいことは、
これからは、企業内の人も、独立している人も、
仕事は「パケット化」する方向に変化していく
という方向にあるのは間違いないでしょう。
では、「仕事がパケット化」していく中で、いい仕事をしようと思えば、
一体何が重要になるのでしょうか・・・?
という話を書きかけているのですが・・・
長くなりそうなので、明日にします。
別件ですが、今日のNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」は
個人的にはかなり感銘を受けた内容でした。この話は後日詳しく・・・
「職人」的なものにあこがれる方は、ぜひ録画して(多分夜中なので)
再放送を見てください。
実は・・・これ↓をクリックすることでも、
「パケット」は送受信されるんです! (←当たり前です(笑) )
↓
↑
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今日の記事作成時間は44分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)│TrackBack(1)
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この記事へのトラックバック
数日前、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組を見ました。
毎回必ず見ているというわけではないんですが、たまたまチャンネルが合うと、結構興味を持って見られる内容が多い番組です。
今週のタイトルは、『人事も経理も中国へ』
これらは、従来では海外....
オフショアリングと、「労働のパケット化」?【彦根仏壇の組立現場より〜仏壇を作る人の日々】at 2007年09月07日 02:11
この記事へのコメント
こんばんわ。
わたしもこの前の「プロフェッショナル 仕事の流儀」見ていました。
「労働のパケット化」は興味深い言葉ですね。
オフショアリングに限らず、「退職していく団塊世代から若い世代への仕事の引渡し」、「正社員から派遣社員・アルバイトへの仕事の引渡し」などでも、「労働のパケット化」というステップを必要としていると思います。
これは、仕事の「見える化」とも関連がありそうですね。
わたしもこの前の「プロフェッショナル 仕事の流儀」見ていました。
「労働のパケット化」は興味深い言葉ですね。
オフショアリングに限らず、「退職していく団塊世代から若い世代への仕事の引渡し」、「正社員から派遣社員・アルバイトへの仕事の引渡し」などでも、「労働のパケット化」というステップを必要としていると思います。
これは、仕事の「見える化」とも関連がありそうですね。
Posted by ☆shinchan☆ at 2007年09月05日 20:50
水口です。
「労働のパケット化」は色々なプロセスを内包してますよね。
□ 仕事の標準化・マニュアル化
□ 仕事の分担
□ 労働力の流動化
□ 遠隔地を含めた仕事の集約化
などなど。
個々の働く人も、取り仕切る側も、今までとは
やり方を変えないといけなくなりそうです。
確かに「見える化」も関係ありそうですね。
「労働のパケット化」は色々なプロセスを内包してますよね。
□ 仕事の標準化・マニュアル化
□ 仕事の分担
□ 労働力の流動化
□ 遠隔地を含めた仕事の集約化
などなど。
個々の働く人も、取り仕切る側も、今までとは
やり方を変えないといけなくなりそうです。
確かに「見える化」も関係ありそうですね。
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2007年09月06日 21:45
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