2007年09月16日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

時間管理についてのひとりごと−1 計画は過去の産物?


こんにちは。水口です。

今日も「時間管理」系の話です。
ただ、今日は「こうしたらいい」という「解決策」の話ではなく、
時間管理に関して、私が感じることをそのまま書いてみます。

だから「ひとりごと」的なものだと思ってください。
(すぐに使える「ハック」がほしいという方は、パスしてください)


■ 時間管理の中にある「過去」と「未来」

「時間管理」というものをすごく簡単に定義するとしたら、

  計画を立て、計画を実行すること

ということになります。


この「計画を立てる」というのは、自分が「近い未来に何をやるか」と
考えることでもあります。

ですから、そういう意味では、

  計画を立てて行動するとは・・・
  「自分の未来について考え」
  「自分の未来を作っていくこと」

と言えます。ちょっとカッコいい、ポジティブな雰囲気です。


では、立てた計画を実行する段階ではどうかというと・・・

実際に行動する時点から見ると、今やろうとしていることを
計画したのは過去のことになります。

計画時点ではこう。

      現在                 未来
――――――――――――――――――――――――――
 「○○をやろう」と決める  →  この日に○○をやろう
――――――――――――――――――――――――――

実行する段階ではこう。

      過去                 現在
――――――――――――――――――――――――――
 「○○をやろう」という計画 →  今から○○をやる
――――――――――――――――――――――――――

つまり、現在から見ると、計画は「過去の産物」でもあります。

ということは、「計画にそって行動する」というのは、ある意味では、
過去の自分が考えたこと(過去の産物)にしばられて行動すると
いうことでもあります。

  計画を立てて行動するとは・・・
  「過去の産物にしばられて行動すること」
  「現在の自分の判断に任せないこと」

ということになります。こう書くと、あまりカッコよくないですね。


■ 計画した時点と行動する時点での意識のギャップ

こんなふうに同じ「計画」というものなのに、
それを見る時点によって、受ける印象はずいぶん違います。

これはレトリックや言葉遊びではなく、実際にこのギャップが、
ストレスや悩みの原因になることもあります。


例えば、「自分の夢をかなえよう」と思って、計画を立てた。
このときはすごくワクワクしていた・・・しかし、実際に計画を
実行に移していくと、日に日に計画が重荷になってくる・・・。
という例があります。

この「重荷になってくる」という状態は、過去の自分が決めた
ことにしばられるのを、苦痛に感じている状態なんですね。

しかし、計画を立てた時点にさかのぼってみると、その計画は
「実現したい未来」であり、自分が本心から望んだことです。

  過去の自分が「本心から望んだこと」のはずなのに、
  現在の自分はそれを拒否しようとしている

これは、人が「計画的に行動しよう」とするときに起こる、
ひとつのパラドックス(矛盾)です。


■ 「計画を立てて行動する」ことに潜むパラドックス


  過去の自分が「本心から望んだこと」のはずなのに、
  現在の自分はそれを拒否しようとしている

このパラドックスにどう対処するか、というのは、時間管理の枠を超えて
「人の生き方」に近いテーマになってきます。

そして、このパラドックスへの対処法は、人によって違います。

例えば、

「計画を立てるとキュウクツになるから、計画なんて立てない」
というのも、このパラドックスを感じないための対処法のひとつです。

 もちろん、計画を立てずに「思いつくまま気の向くまま」に行動することを
 続けていたら、あとで後悔することになる可能性が高くなります。
 もちろん、こういう生き方は基本的におすすめできません。

あるいは、

「決めたことは必ずやり遂げる」と、自分に対する「規律」を強める方向に
もって行くのも、パラドックスを打ち負かそうとする対処法のひとつです。

 いわゆる「自己啓発」的な話の中には、このアプローチのものが多い
 です。ハマっている本人に迷いがなくて良さそうにも見えるのですが、
 傍から見ると、ちょっと「洗脳」っぽく見えるところもあります。
 (「なんでそこまでがんばるの?」という感じです)

これらは、どちらも否定することはできません。
また、このパラドックスへの対処法は人それぞれでいいのかもしれません。


ただ、個人的には、ここにあげた2つのアプローチは、どちらも取りたくない
と今は思っています。

これらはどちらもパラドックスを「無かったことにする」というアプローチです。

これまでもいろいろやってみましたが、私の場合は「無かったことにする」と
いうアプローチは、どうも性に合わないみたいです。

では、どんなやり方をすればいいか? という話は今日はしません。
(「ひとりごと」・・・ですから)

実は、私も現在模索しているところなんです。今は、あるひとつの考えを
試しているところです。また、いつか話ができるかもしれません。




「ひとりごと」シリーズは、不定期に続けていこうかな・・・とも
思っています(だからタイトルに(1)と入れたのですが)。

「ひとりごと」なので、無責任なことも言うかもしれませんが、
そういう中にこそヒントがあるのかもしれません。
私にとっても、あなたにとっても・・・


   今日は「ひとりごと」なので、
   「だれかこれをクリックしてくれたらいいなあ・・・」
   という「ひとりごと」を言っておきます (笑)
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今日の記事作成時間は80分でした。
(途中でいろいろ考えてしまいました)

では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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