「誰でも簡単にうまくいく方法」は2種類ある?
こんにちは。水口です。
今日は体育の日です。
でも、私にとっては「執筆の日」です・・・(汗)
(本を書いているんです)
あとで少しは体を動かしておこう・・・と思いつつ、
執筆の間にブログをアップします。
同じ「書く」ことでも、ブログの方が少し気楽かなあ・・・なんて思いつつ。
■ 「誰でも簡単にうまくいく方法」には2種類ある? という話
さて、今日は昨日の話の続きです。
もともとは続きを書くつもりはなかったのですが、
昨日の話↓に頂いた電気鼠さんのトラックバックを見て、
ハッとしたことがあったので、その話です。
(昨日の話はこちら)
時間管理についてのひとりごと−3 「理にかなう」ということ
(トラバを頂いた記事はこちら)
電気鼠 | 簡単な方法・・・?
(電気鼠さん、ありがとうございます!)
さて、昨日の話の主旨は・・・
・「誰でも簡単にうまくいく方法」なんて無い という人もいるけど、
そんなことはない。「誰でも簡単にうまくいく方法」はある。
(その例として、トヨタ生産方式の「かんばん方式」がある)
というものでした。
ただ、電気鼠さんのブログを読んでいて、思いました。
「誰でも簡単にうまくいく方法」には、本当は二つ種類があるのです。
「種類がある」なんていうと、たいそうな感じがしますね・・・
二つの受け取り方があるということです。
「誰でも簡単にうまくいく方法」を、
= 導入が簡単 = 誰でも簡単に「始められる」方法
(あまり考えずに、言われたことをやればOKという方法)
= 運用が簡単 = 誰でも簡単に「実行できる・継続できる」方法
(ちゃんと理解して導入すれば、実行には手間がかからない方法)
のどちらと受け取るかの違いです。
昨日、私が書いた文章の中では、このどちらにあたるのか
分かりにくかったかもしれません。
昨日の文章は、後者の「運用が簡単」の方を指しています。
昨日の例としてあげた「かんばん方式」もそうです。
予備知識なしでパッと見て、かんばん方式のすべてを理解できる人は
少ないと思います。そういう意味で、最初は取っつきにくいかもしれません。
※ 私も初めて工場で見たときはピンときませんでした。
特に、同じ製品に対して2種類のかんばんを使う理由については
ピンときませんでした。
2種類とは「仕掛けかんばん」と「引き取りかんばん」のことです。
(昨日のリンクにあった説明図はかなり分かりやすいと思います)
もちろん、その仕組みをちゃんと理解できれば、この方法がとても
合理的であることが理解できますが。
また、導入するときには、(少なくとも管理者は)この仕組みについて、
しっかり理解しておく必要があります。また、多少の試行錯誤も必要になります。
(かんばんの枚数(=在庫量)設定は、試行錯誤も必要なんです)
そういう意味では、「かんばん」は、「導入が簡単」ということではありませんが、
ちゃんと導入できれば、「運用はとても簡単」です。
誰も在庫を見張ってなくても、チェックしてなくても、
在庫量が一定の範囲内に必ず収まります。
他の在庫管理手法と比べて、本当に手間がかかりません。
かんばん方式を含むJIT(ジャストインタイム生産方式)と
比較されることがある生産性改善手法に「TOC」というものも
あります。しかし、このTOCにもかんばん方式に代わる効率的な
在庫管理の仕組みはありません。
※ 昨日も少し書きましたが「かんばん」は受注生産(一品モノ)や、
超多品種少量生産には適用できません。
また、「セル生産」(という方式もあるんです)には、そもそも
工程間在庫がありませんから、これも対象外です。
(部品にだけは適用できます)
おっと、余談が長くなりましたが・・・
昨日の話は、こういう「運用が簡単」という意味の「簡単」な方法でした。
そして、私が追求している時間管理の手法もこちらのタイプです。
この時間管理手法の場合は、「導入」もそれほど難しくはないと
思いますが、一般的な時間管理手法が頭に入っている人は、
少し考え方を変えないと、運用しにくいと思います。
考え方を変える、というのは・・・、
「すぐ書く・見る」ということであったり、
タスクとアポイントを同じ1つのシート上(の2つの欄)に、
記入することであったり・・・、
「優先順位(順番づけ)」よりも「やるか/やらないか」の判断を
重視することであったり・・・するわけです。
「簡単」なのは、「運用」や「継続」の部分です。
時間管理の手法は数多く(というほどでもないかな?)ありますが、
「計画を立てる時間」なしで運用できるようになっている手法は
紹介している方法を含めて、ごくわずかしかありません。
継続していくストレスが非常に小さいことには、特に自信があります。
また、話が長くなりそうなので・・・この説明はこのへんにして、
時間管理の手法を含めて、「誰でも簡単にうまくいく方法」という言い方は、
私の場合、
= 運用が簡単 = 誰でも簡単に「実行できる・継続できる」方法
(ちゃんと理解して導入すれば、実行には手間がかからない方法)
ということを指して言っています。
↓こちらではありません。
= 導入が簡単 = 誰でも簡単に「始められる」方法
(あまり考えずに、言われたことをやればOKという方法)
導入時は少し考え方を変えなければいけない。
でも、ちゃんと理解さえできれば、実行はとても楽。
という手法を目指しているわけです。
ブレイクスルーって、大抵そういうものですしね (← 遠まわしな自画自賛(笑) )
ということは、ちゃんと書いておこう、と思ったので、
今日はこの話になりました。
「簡単」な時間管理術という割には、結構説明が多いな・・・
と、このブログや本を読んで思っていた方がおられましたら、
こういうことだと理解していただければ幸いです。
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今日の記事作成時間は60分でした。
では、また明日!


Posted by 水口和彦 at 13:40│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
自分でも整理がつかないままTB送ってしまったのですが、取り上げて頂けて嬉しいです。簡単の種類が違ったんですね。もしかすると水口さんが最初に反論なさったブログは、前者の意味で「簡単な方法などない」と言っていたのかもしれませんね。
Posted by 電気鼠 at 2007年10月08日 15:12
水口です。
電気鼠さん、ありがとうございます。
いや、TB頂いたおかげで、私も気づくことができました。
確かに、私が読んだブログも「頭を使わないでいい」という意味での
「簡単な方法などない」という意味だったのかもしれません。
そういう意味なら私も大賛成です。
世の中には「カンタン」と銘打ったノウハウはたくさんありますが、
どちらに意味でカンタンなのか、見極めないといけないのかも
しれませんね。
電気鼠さん、ありがとうございます。
いや、TB頂いたおかげで、私も気づくことができました。
確かに、私が読んだブログも「頭を使わないでいい」という意味での
「簡単な方法などない」という意味だったのかもしれません。
そういう意味なら私も大賛成です。
世の中には「カンタン」と銘打ったノウハウはたくさんありますが、
どちらに意味でカンタンなのか、見極めないといけないのかも
しれませんね。
Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2007年10月08日 23:07
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