2007年10月08日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「誰でも簡単にうまくいく方法」は2種類ある?


こんにちは。水口です。

今日は体育の日です。
でも、私にとっては「執筆の日」です・・・(汗)
(本を書いているんです)

あとで少しは体を動かしておこう・・・と思いつつ、
執筆の間にブログをアップします。

同じ「書く」ことでも、ブログの方が少し気楽かなあ・・・なんて思いつつ。


■ 「誰でも簡単にうまくいく方法」には2種類ある? という話

さて、今日は昨日の話の続きです。

もともとは続きを書くつもりはなかったのですが、
昨日の話↓に頂いた電気鼠さんのトラックバックを見て、
ハッとしたことがあったので、その話です。

(昨日の話はこちら)
時間管理についてのひとりごと−3 「理にかなう」ということ

(トラバを頂いた記事はこちら)
電気鼠 | 簡単な方法・・・?
(電気鼠さん、ありがとうございます!)


さて、昨日の話の主旨は・・・

 ・「誰でも簡単にうまくいく方法」なんて無い という人もいるけど、
  そんなことはない。「誰でも簡単にうまくいく方法」はある。
  (その例として、トヨタ生産方式の「かんばん方式」がある)

というものでした。
  

ただ、電気鼠さんのブログを読んでいて、思いました。
「誰でも簡単にうまくいく方法」には、本当は二つ種類があるのです。

「種類がある」なんていうと、たいそうな感じがしますね・・・
二つの受け取り方があるということです。


「誰でも簡単にうまくいく方法」を、

  = 導入が簡単 = 誰でも簡単に「始められる」方法 
    (あまり考えずに、言われたことをやればOKという方法)

  = 運用が簡単 = 誰でも簡単に「実行できる・継続できる」方法
    (ちゃんと理解して導入すれば、実行には手間がかからない方法)  

のどちらと受け取るかの違いです。


昨日、私が書いた文章の中では、このどちらにあたるのか
分かりにくかったかもしれません。

昨日の文章は、後者の「運用が簡単」の方を指しています。


昨日の例としてあげた「かんばん方式」もそうです。

予備知識なしでパッと見て、かんばん方式のすべてを理解できる人は
少ないと思います。そういう意味で、最初は取っつきにくいかもしれません。

  ※ 私も初めて工場で見たときはピンときませんでした。
     特に、同じ製品に対して2種類のかんばんを使う理由については
     ピンときませんでした。
  
     2種類とは「仕掛けかんばん」と「引き取りかんばん」のことです。
     (昨日のリンクにあった説明図はかなり分かりやすいと思います)

もちろん、その仕組みをちゃんと理解できれば、この方法がとても
合理的であることが理解できますが。


また、導入するときには、(少なくとも管理者は)この仕組みについて、
しっかり理解しておく必要があります。また、多少の試行錯誤も必要になります。
 (かんばんの枚数(=在庫量)設定は、試行錯誤も必要なんです)


そういう意味では、「かんばん」は、「導入が簡単」ということではありませんが、
ちゃんと導入できれば、「運用はとても簡単」です。

  誰も在庫を見張ってなくても、チェックしてなくても、
  在庫量が一定の範囲内に必ず収まります。
  他の在庫管理手法と比べて、本当に手間がかかりません。

  かんばん方式を含むJIT(ジャストインタイム生産方式)と
  比較されることがある生産性改善手法に「TOC」というものも
  あります。しかし、このTOCにもかんばん方式に代わる効率的な
  在庫管理の仕組みはありません。

  ※ 昨日も少し書きましたが「かんばん」は受注生産(一品モノ)や、
     超多品種少量生産には適用できません。
     また、「セル生産」(という方式もあるんです)には、そもそも
     工程間在庫がありませんから、これも対象外です。
     (部品にだけは適用できます)


おっと、余談が長くなりましたが・・・

昨日の話は、こういう「運用が簡単」という意味の「簡単」な方法でした。


そして、私が追求している時間管理の手法もこちらのタイプです。

この時間管理手法の場合は、「導入」もそれほど難しくはないと
思いますが、一般的な時間管理手法が頭に入っている人は、
少し考え方を変えないと、運用しにくいと思います。

  考え方を変える、というのは・・・、
  「すぐ書く・見る」ということであったり、
  タスクとアポイントを同じ1つのシート上(の2つの欄)に、
  記入することであったり・・・、
  「優先順位(順番づけ)」よりも「やるか/やらないか」の判断を
  重視することであったり・・・するわけです。


「簡単」なのは、「運用」や「継続」の部分です。

時間管理の手法は数多く(というほどでもないかな?)ありますが、
「計画を立てる時間」なしで運用できるようになっている手法は
紹介している方法を含めて、ごくわずかしかありません。
継続していくストレスが非常に小さいことには、特に自信があります。


また、話が長くなりそうなので・・・この説明はこのへんにして、


時間管理の手法を含めて、「誰でも簡単にうまくいく方法」という言い方は、
私の場合、

  = 運用が簡単 = 誰でも簡単に「実行できる・継続できる」方法
    (ちゃんと理解して導入すれば、実行には手間がかからない方法)  

ということを指して言っています。

↓こちらではありません。

  = 導入が簡単 = 誰でも簡単に「始められる」方法 
    (あまり考えずに、言われたことをやればOKという方法)


導入時は少し考え方を変えなければいけない。
でも、ちゃんと理解さえできれば、実行はとても楽。
という手法を目指しているわけです。

ブレイクスルーって、大抵そういうものですしね (← 遠まわしな自画自賛(笑) )



ということは、ちゃんと書いておこう、と思ったので、
今日はこの話になりました。

「簡単」な時間管理術という割には、結構説明が多いな・・・
と、このブログや本を読んで思っていた方がおられましたら、
こういうことだと理解していただければ幸いです。


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今日の記事作成時間は60分でした。

では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 13:40│Comments(2)TrackBack(0)

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この記事へのコメント
自分でも整理がつかないままTB送ってしまったのですが、取り上げて頂けて嬉しいです。簡単の種類が違ったんですね。もしかすると水口さんが最初に反論なさったブログは、前者の意味で「簡単な方法などない」と言っていたのかもしれませんね。
Posted by 電気鼠 at 2007年10月08日 15:12
水口です。

電気鼠さん、ありがとうございます。
いや、TB頂いたおかげで、私も気づくことができました。

確かに、私が読んだブログも「頭を使わないでいい」という意味での
「簡単な方法などない」という意味だったのかもしれません。
そういう意味なら私も大賛成です。

世の中には「カンタン」と銘打ったノウハウはたくさんありますが、
どちらに意味でカンタンなのか、見極めないといけないのかも
しれませんね。

Posted by 水口@時間管理術研究所 at 2007年10月08日 23:07
 

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