「店長」はプレイヤーか?マネージャーか?
こんにちは。水口です。
今日は、こんなニュースがありました。
<マクドナルド訴訟>店長は非管理職 東京地裁が残業代認定
(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
このニュースによると・・・
(『』内は引用です)
『 ハンバーガーチェーン「日本マクドナルド」の店長が、管理職扱いされて
時間外手当を支払われないのは違法として、同社に未払い残業代や慰謝料
など計約1350万円の支払いを求めた訴訟で、東京地裁は28日、約755万
円の支払いを命じた。斎藤巌裁判官は「職務の権限や待遇から見て、店長は
管理監督者に当たらない」と述べた。』
同じような話が、アメリカのファーストフードでもあったような気がします。
ホワイトカラーエグゼンプションの対象にはならない、という例として、
どこかで読んだ記憶があります(出典が定かでなくてスミマセン・・・)。
このニュースでは、店長が「管理監督者」に当たるのかどうか、という点が
争点になっているわけですが・・・。
「管理監督者に当たらない」というのは、普通の感覚でも妥当な気がします。
直接関係ないのですが・・・
私が学生の頃、深夜アルバイトをしたラーメン屋さん(チェーン店)も、
似たような感じでした。
国道171号(大阪です)沿いの、24時間営業のラーメン屋さんで、
ファミリーレストランっぽいラーメン屋さんでした。
深夜は、私を含めたアルバイトと社員合わせて4〜5名体制ですが、
それと入れ替わりで早朝に入るのが店長でした。
早朝から、(多分)10時くらいまでは、1人で厨房もホールも担当します。
お客さんが少ない時間とはいえ・・・結構きついこともあったはずです。
夜にいったら、店長がまだ居ることもあったし・・・勤務時間も長いです。
「店長」だからといって、「管理監督業務」だけではなく、むしろ、調理や
接客についても、普通の社員並み(あるいはそれ以上に)働いていると
いう印象でした。(残業代が出てたかどうかは聞いていませんが)
先のニュースの判決は、「管理監督業務」をやっていれば「管理監督者」だと
いうわけじゃないよ、と言っているわけですが・・・、実際、マクドナルドの場合、
(『』内は引用です)
『同社では正社員約4500余人中、約1715人(07年9月現在)が店長。』
という状況です。この数字を見ても、店長=管理監督者とは言えない
ように思えます。3人に1人以上が管理監督者って・・・。
■ 「プレイングマネージャー」のいろいろ?
この「店長」業務は、いわゆる「プレイングマネージャー」でもあります。
「プレイヤー」として、普通の社員と同じように業務をこなしつつ、
「マネージャー」としての仕事も行うのが「プレイングマネージャー」です。
先の店長は、かなりプレイヤー寄りの業務が多かったわけです。
しかし・・・、プレイングマネージャー自体は、珍しい存在ではありません。
ホワイトカラー業務の場合も、係長クラスの人は当然として、課長クラスの人が
「プレイングマネージャー」となっていることは、珍しくありません。
こうなると、肩書きだけでは、本当の業務内容はわからないわけです。
(業務内容というか、「プレイヤー/マネージャー比率」というか・・・)
プレイヤー業務とマネージャー業務の比率が、数値化できたりすると、
ホワイトカラーエグゼンプションに関する議論も、もっと前に進むと
思うのですが・・・定量化するのは難しいですね。
・・・もしかしたら、今後、ホワイトカラー業務についても、
このマクドナルドと同じような話が出てくるかもしれません・・・。
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いや、内容はいたって真面目な講座ですから、誤解のないように。
今日の記事作成時間は31分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:49│Comments(0)│TrackBack(0)
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