「時間についての3つの力」 ふたたび
こんにちは。水口です。
このところ「時間」以外の話題が続いたので、
今日はあらためて「時間」に関連した話です。
■ 時間についての3つの力
私は時間管理についての講演も行っている関係で、これまでに作成した
プレゼンテーション用のスライドは何百枚とあります。
最近、そこにこのスライドを追加しました。
「時間についての3つの力」です。
2006年の4月にこのブログでも書きましたが、私は「時間」をよりうまく
活用するためには、この「3つの力」が重要だと考えています。
この「3つの力」は、私があるとき、移動中にひらめいたものです。
しかし、この考え方自体は私が「思いついた」というよりは・・・、
先人たちが言う「時間」に対する教訓や格言、ノウハウなどが、
この3つに集約されていることに気がついた、という感じです。
3つの力の1つは、「時知力」。 「計画を立てる」ことに関連した力です。
時間は有限な資源ですから、それをいかにうまく使うか考える
ことが大切ですし、感覚だけで仕事をするのではなく、自分の
仕事や時間を整理して客観的に見ることも必要です。
「時間対効果」とは、同じ時間で大きなアウトプットを得ること、
または同じアウトプットをより短時間で得ることです。これを意識して
計画を立てるのと、そうでないのでは、時間の活用力は違ってきます。
そして、時間が有限であるだけに、ときには「やる」ことと、「やらない」こと
を見極めることも必要になります。
冷静に、客観的に「時間の使い方」を考えること。
それが「時知力」といってもいいと思います。
2つめは、「時感力」。 現在の「この時間」を充実させる力です。
「時間を有効に使う」というのは、「その時間に多くのことを成し遂げる」
ことだけではありません。いかに多くのことを成し遂げても、それが自分
にとって充実したものでなければ、本当の意味で「有効に使う」ことが
できているかは疑問です。
たとえば、「人生とは、時間の(この瞬間の)積み重ねである」という意味
のことを言う人もいます(私もそう思います)。いまこの瞬間を充実した
ものにできるかどうかが、人生そのものの充実にかかわることなのです。
だから「充実できることを探しなさい」 ということも大事ですが、それ以上
に「同じことをやっていても、気持ちの持ち方ひとつで充実感は違う」 と
いうことを忘れてはいけないと思います。
3つめが、「時行力」。 積極的に行動する力です。
1番目の「時知力」にばかりに気を取られて、計画ばかり立て直して
いても、実際に行動を起こさなければ、結局何も生まれません。
「時間」とはちょっと違う文脈の話として・・・
「やってみよう」と思ったことは、積極的にやってみよう。
やってみて失敗してもいいじゃないか。
ということを言う人もいます。
私はこれを隠れた「時間活用法」だと考えています。
たとえ「計画」がうまく立てられなくても、どんどん行動していく人は、
結果として時間を活用できていることも多いものです。
この「時行力」は、「主体的に行動する力」「行動を起こす力」でも
ありますし、「興味を持ったことに突き進む力」でもあります。
これには自分の気持ちが安定していること、自分を信じられることと
いった感情的な面も関係しています。
■ 3つの力を活かす
「時間管理」というと、1つめの「時知力」に関することが多くなります。
簡単に言うと時間管理とは 「計画の立てること・それを実行すること」ですから、
「時知力」に関することが中心になるのは当然ですし、ここをサポートすることに
よって、より時間を活用することができるようになります。
ですから、時間管理ができている人、できていない人のどちらも、この部分への
関心が高くなるのはいいとして・・・、ときどきは「時感力」「時行力」についても、
考えてみた方が、いいのではないでしょうか。
この3つの力がすべてバランスよく優れている完璧な人なんて、ほとんどいない
と思います。だからこそ、ときどき思い出したり、考えてみることが必要なのでは
ないでしょうか。
実際、私自身もときどき考えています。「この瞬間は二度とないから大事に」とか
「この一時を大事にしよう」・・・なんてお説教くさく感じるかもしれませんが、
日頃見失いがちになっていることでもあります・・・少なくとも私はそうです。
だからこそ、ときどき思い出すようにしているというわけでした。
今日の記事作成時間は48分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(2)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
「時間についての3つの力」、
改めてその大切さを実感しています。
でも、当たり前のことを当たり前にできないことが常ですので、
水口さんがよくおっしゃっているように、
これを当たり前にできる仕組み、仕掛けが
自分自身に必要なんですね、きっと。
改めてその大切さを実感しています。
でも、当たり前のことを当たり前にできないことが常ですので、
水口さんがよくおっしゃっているように、
これを当たり前にできる仕組み、仕掛けが
自分自身に必要なんですね、きっと。
Posted by makoto at 2008年08月04日 02:58
水口です。
makotoさん、ありがとうございます。
この「3つの力」、すべてを実践するのは、
なかなか難しいことだと思います。
私もつい忘れがちなことだけに、こういう
言葉にして、忘れないようにすることが
大事かなと思っています。
「時知力」は、普通に生活していると忘れがちなことですが、
時間管理の習慣(とツール)でかなりカバーできます。
あとの2つが難しいのですが、時々思い出すだけでも
ずいぶん違うように思います。
(どちらも気の持ちようも影響するので)
私にとっては、この言葉を忘れないことが、
一種の「仕組み」なのかもしれません。
makotoさん、ありがとうございます。
この「3つの力」、すべてを実践するのは、
なかなか難しいことだと思います。
私もつい忘れがちなことだけに、こういう
言葉にして、忘れないようにすることが
大事かなと思っています。
「時知力」は、普通に生活していると忘れがちなことですが、
時間管理の習慣(とツール)でかなりカバーできます。
あとの2つが難しいのですが、時々思い出すだけでも
ずいぶん違うように思います。
(どちらも気の持ちようも影響するので)
私にとっては、この言葉を忘れないことが、
一種の「仕組み」なのかもしれません。
Posted by 水口和彦 at 2008年08月05日 21:39
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