ネットの情報は無料が当たり前・・・でもないと思うのですが。
こんにちは。水口です。
今日は「ネットの情報は無料が当たり前?」という話について・・・。
■ 「ニュースサイトが有料化したら読みたくない」という人が96%
こんな記事がありました。
「ニュースサイトが有料化したら読みたくない」人は96%
(Business Media 誠) - Yahoo!ニュース
(『』内は引用です)
『 経営状況の悪化に苦しむ新聞業界。米国ではルパード・マードック氏がニュ
ーズ・コーポレーション傘下にある新聞のWebサイトを1年以内にすべて有料化
する、と発表したが、日本で同じことが起きたとき、ネットユーザーはどのように
反応するのだろうか。
アイシェアが20〜40代の男女に対して行った調査によると、ニューズ・コーポ
レーション傘下の新聞社Webサイトが有料化することに対しての印象は、「利用
料が発生するのは好ましくない」が最も多く33.1%、「新しい読者が増えなさそ
う」が26.0%と続き、「記事の質が良くなりそう」(6.7%)、「正確な情報が得ら
れそう」「情報量が豊富になりそう」(いずれも3.0%)を大きく引き離した。
(中略)
「Webニュースサイトを読むときの利用料は、有料・無料どちらを選びますか?」
という問いに対し、「無料だけ選ぶ」と答えた人は97.9%。「有料だけ選ぶ」は
0.2%、「有料・無料どちらも気にせず選ぶ」は1.9%しかいなかった。
また「無料のニュースサイトがもし有料になった場合、利用料を払ってニュース
購読を続けたいと思うか」という問いに、「続けたくないと思う」と回答した人
は69.7%。「どちらかというと続けたくないと思う」をあわせると96.0%が「続
けたくない」とした。「続けたくない」と答えた人は男性よりも女性が多く、また
世代が若くなるにつれて増えている。』
(上記サイトより引用)
ちなみに、元ネタの調査結果はこちら↓にあります。
新聞社のWebニュース有料化を考える | rTYPE
アイシェアオンラインリサーチサービス 市場調査公開
自分が使っているニュースサイトが有料化したとしたら、今度は別の無料の
ニュースサイトを探すでしょうから、わざわざ有料のサイトを使うという人は
少ないでしょうね・・・。
たとえば新聞社が、無料でのニュース配信(ポータルサイト向け含む)をやめた
としても、他社が無料提供を続けるなら同じこと。ニュース記事を有料配信する
というのは難しいでしょうね。
新聞や雑誌系のサイトでは、過去の記事の検索や閲覧を有料化している例も
ありますが、利用者は少ないと思います。普通はそうそう必要になるものでも
ありませんし、「ちょっと見てみたい」という使い方をするには、結構高いという
印象。プロ向けという感じですね。
■ 有料ニュースサイトの可能性
とはいえ、有料ニュースサイトに可能性が無いわけでもないと思います。
実は、私は利用している有料サイトがあります。それは金額的には結構高く、
東洋経済やプレジデントが3冊買えるくらいの料金を毎月払っています。
しかも、そのニュースサイトを毎日読んでいるわけではなく、ある特定のカテ
ゴリーに関する記事(月に3〜4件、各8000字程度)を読むためだけに
使っていますから・・・考えてみると高いですね。
それでも、その料金を支払っているのは、普通のメディアには出てこない
(広告主に配慮すると書けない)記事が書かれているからです。
何が言いたいかというと、スポンサーの無い(スポンサーの意向が入らない)
記事を読むためになら、有料でも読むという人は一定数いるということ。
そういう「有料ニュースサイト」なら面白いと思うんですけどね・・・。
※ 逆に大手の新聞と同じ内容なら、有料ニュースサイトで読もうとは
思わない人が多いのでは?各社とも情報にあまり差が無いですから。
(取り上げ方には多少差はあれど、元の情報ソースは横並びなので)
それで思い出したのですが、Web上のコンテンツのプライシング(値付け)の話は、
最近読んだこちらの本↓にも書かれていて、面白かったです。
著者はi-modeを立ち上げた人です。私は知らなかったのですが、i-modeのコン
テンツ料(マイメニュー登録料)は、(初期は)月300円が上限とされていたんです
ね。それ以上の料金を取ってはいけないことになっていたそうです。
本自体は、タイトルほどセンセーショナルな内容ではありません。
Web(Eマース)に過剰な期待をしがちな(Webをあまり知らない)経営者に対
する「戒め」的な内容という感じです。
「ビジネスとして」ネットを考えている人は、一読しておくとよいかもしれません。
(タイトルを見て)あまり期待しすぎない方が良いかもしれませんが。
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私も有料で(Web上で)情報を発信してみたいと思うこともあります。
わざわざ有料で読んでくれるという人向けに、濃い情報を伝えてみたいと
いう欲求は、情報発信している人には誰でもあるんじゃないですかね・・・。
↑「そう思う」というだけで、そういうことをする予定は特にありませんので、
誤解のなきように・・・。
今日の記事作成時間は48分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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