2010年01月26日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「タイムマネジメントで仕事の効率は上がるのか?」(アイティメディア向け執筆記事)


こんにちは。水口です。
今日はあるサイトに書いた記事の紹介を。


■ ITエンジニアに送る「はじめての時間管理術」

アイティメディア(株)さんのご依頼で書いた記事がアップされました。

(こちらです↓)
ITエンジニアに送る「はじめての時間管理術」 − @IT自分戦略研究所


タイトルに「ITエンジニアに送る」とありますが、「ITエンジニア」限定というわけ
ではなく、タイムマネジメントの手法について、まとめたものです。
(取材記事ではなく、私自身が執筆した記事です)

短い字数のなかでは、語りきれない部分もあるのですが、ポイントとなるところ
を割とうまくまとめられたと思います。

タイムマネジメントに興味のある方は、ぜひご一読を。


■ 「タイムマネジメントで仕事の効率は上がるのか?」

この記事、すでに私の本を読んでいる人には、(重複する内容が多いので)
読まなくても良いかなと思いますが、2ページ目の最後の『タイムマネジメント
で仕事の効率が上がる理由』の部分は読んでみるとよいかもしれません。

エンジニア向けの記事ということもあり、「タイムマネジメントで仕事の効率が
上がるのか?」という疑問には答えておいた方が良いかと思って書いておき
ました。


というのは・・・ 私は昔、こんな疑問を持ったことがあるからです。


  仕事の計画を事前に立てようが立てまいが、
  仕事の効率は変わらないのではないか?


どういうことかというと・・・

  「予定を立てないとだらけてしまう」というわけでないなら
  (予定を立てなくても、気を抜かずに仕事をするのなら)、
  仕事はやっただけ進んでいくはず。

  予定を立てる(仕事の順番を組み替える)ことは、
  「納期に遅れないようにする」という効果はあるにせよ、
  「効率」そのものが上がるわけではないのでは?

  (例) 作業C → 作業B → 作業A とやるのも、
      作業A → 作業B → 作業C とやるのも、
      トータルの作業時間は同じはず。

そういう疑問です。

エンジニアの人は、そういうことを考えそうだな・・・という気がして、
今回は短い記事ですが、その疑問に答える説明を入れました。
(ちなみに私も(分野は違えど)元エンジニアです)

ちなみに、その部分の説明はこんな感じ↓です。

 (『』内は引用です)
 
『 このようにタスクやアポイントメントを整理していくと、以前よりも仕事のスピ
ードが上がってくる。別に急いでいるつもりはなくても、自然とそうなってくる。

 例えば、普段、朝の始業直後に仕事をどう進めているか考えてみてほしい。
書類やメールなどを見ながら「どの仕事をやろうかな?」と迷っていることは
ないだろうか? さらに、1つの仕事が終わったら、また「次に何をやろうか?」
と考えたり……毎日のちょっとした「迷う時間」の影響が実は大きい。

 これまでに紹介してきたように、タスクを(あらかじめ)実行日別に振り分け
ておく習慣がつくと「今日やるべきタスク」は、すでにいくつかに絞り込まれた
状態になっている。その中から1つ選び出すのなら、ほとんど迷うこともないし、
すぐに仕事をスタートできる。その結果、時間をムダにしてしまうことが減って
くるのだ。

 また、つい余計な(本当はやらなくてもいい)作業に手を出してしまうこともな
くなる。さらに、仕事への集中力も上がる効果もある。「今日やるべきタスク」
が明確になると、明日や明後日、あるいはそれ以降の仕事をいったん忘れて、
目の前のタスクに集中しやすくなる。

 「タイムマネジメントで仕事の効率を上げる」というと、「1分1秒をムダにしな
いように」とせわしなく動き回る姿を想像したかもしれないが、実際はそうでは
ない。余分な「迷う時間」がなくなり、あれこれ気が散ることがなくなるだけで、
仕事はかなり効率化するのだ。 』



タイムマネジメントを行うと、実際、仕事の効率は上がるのですが、その理由
はこんな感じです。つまり、

□ 「どの仕事をやればいいか?」と迷う時間が減る

□ 仕事の手順を事前に考えるので、ムダが減る

□ 「今日やる仕事」に集中し、他の仕事に目移りしない(集中できる)

といったことです。

他につけ加えるならば・・・
一般的なスケジュール管理を含め、よく言われることとして、

□ 予定が無いと、ついだらけてしまう(こともある)

□ 「○時までに帰ろう」と意識すると、仕事が速くなる

というのもありますね。これもなかなかバカにできない効果です。
他に、逆にもっと突っ込んだ方向で、

□ 「この仕事を30分で終わらせよう」という意識がスピードを高める

□ 「この仕事、時間がかかりすぎじゃない?」と気づくことが、
   仕事のやり方を改善するきっかけになる

といった効果もあります。これは全体のタイムマネジメントに限らず、
個別の仕事の時間を計るだけでも、同様の効果が得られます。


これらのうち、前半は実際の作業上の効果(やるべきことがすぐ確認できる
等の便利さ)が主で、後半は心理的な効果が主になります。

まあ、あまり理屈を言うよりも、実際やってみれば効果は実感できると思い
ますが・・・。タイムマネジメントに関しては(昔の私も含め)、誤解が多いので
こういう説明も必要かな、と思っています。



今日の記事作成時間は38分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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