2010年05月14日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

仕事の「先延ばし」を防ぐためには?


こんにちは。水口です。

日経BPnetさんの方で連載している記事が、アップされました。
今回は「先延ばし」の防止に関する話です。

第6回 仕事の「先延ばし」を防ぐコツとは?
| キャリワカ:講座 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉



「先延ばしグセ」は、実はとても多くの人が感じていることなのですが、
なかなか上司や部下の前で「私、先延ばししちゃうんですよー」 とは、
言えないもの (なかには言っちゃう人もいますが)。

だから、「こんな先延ばしをしているのは、自分だけじゃないか?」 と
密かに悩んでいる人の数は、実はかなり多いはず・・・というのが、私の
見解です。


また、「先延ばししたくなる気持ちがある」からといって、必ず先延ばしして
しまうというわけでもなく、計画の立て方なんかで、結構カバーできる部分
があると感じています。

そういうわけで、「先延ばし」対策は結構重要ではないかと思います。


■ 「先延ばし」はなぜ起こる?

また、「先延ばし」がなぜ起こるか? も気になるわけですが・・・この説明を
「潜在意識の働きが・・・」 と潜在意識を持ち出して説明する人も多いです。

でも、「潜在意識」というのは、なかなかとらえどころがないもの。なんだか
分かったような、分からないような説明で終わっていることもあります。

私はもっとシンプルに、『接近-回避の葛藤』で説明する方が、分かりやすい
し、色んな対策の効果も理解しやすくなると考えています。

※ もっとも、「接近-回避の葛藤」自体、「潜在意識の働き」っぽいところが
   ありますが、「潜在意識」で片付けるよりは、「何」と「何」が葛藤している
   のか考える方が分かりやすいと思います。


■ 「接近-回避の葛藤」とは?

ちなみに『接近-回避の葛藤』というのは、有斐閣 心理学辞典によると・・・
 (『』内は引用です)
 
『 レヴィン(Lewin, K.1935)によるコンフリクトの分類の一つ。同一場所に
正の誘発性(誘意性)と負の誘発性の両方の目標が同時呈示されたり,
同一対象が正・負の誘発性を有する場合に生じるコンフリクト。生活体は
目標からある地点までは目標の正の誘発性が強いため,目標に接近するが,
目標に近づくと負の誘発性により目標から回避しようとし,決断できない
状況に陥る。』



とあります。「ちっともシンプルじゃないじゃないか」と言われそうですが (汗)

もっと簡単にいうと、たとえば、ダイエットにおける

  「食べたい」 「でも、やせたい(食べちゃダメ)」 

とか、告白における

  「気持ちを伝えたい」 「でも、振られるのが怖い」

といったものが『接近-回避の葛藤』の例になります。

仕事では、

  「この仕事やらなきゃ」 「でも、面倒だしなあ・・・」

という葛藤になります。(※「面倒だし」の部分には他の気持ちが入ることも)


仕事の場合に興味深いのは、時間と共に誘発性の力関係が変わることです。
納期が迫れば迫るほど「やらなきゃ」と思う気持ちは強くなってきます。

ですから、上記引用にあるように 『決断できない状況に陥る』がいつまでも
続くことは稀です。最終的には(バタ男になりつつも)やるわけです。

この、時間と共に変わっていくところが「接近-回避の葛藤」の例としては、
特殊で面白いところです(←面白いなんて言っちゃいけないかもしれませんが)。


「先延ばしを防ぎたい!」という人は、ちょっと見てみると良いかもしれません。

第6回 仕事の「先延ばし」を防ぐコツとは?
| キャリワカ:講座 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉




今日の記事作成時間は25分でした。
では、また明日!


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Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)

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