「資格取得」や「勉強」は、一種の「作り出す仕事」
こんにちは。水口です。
前の記事↓で「資格取得」についての話を書きましたが、
それに関連した話です。
「資格取得」を目指す前に、考えておきたいこと
■ 僭越ながら・・・拙著の紹介 『仕事に追われない超時間術』
私が2008年に出した本で『仕事に追われない超時間術』という本があるの
ですが、この本は、他の本と少し毛色が違うところがあります。
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仕事に追われない超時間術
著者:水口 和彦
中経出版(2008-12-19)
販売元:Amazon.co.jp
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というのは、この本では「仕事」をこの3タイプに分類していて、それぞれの
仕事についての考え方(仕事との向き合い方ややる気の出し方)について
触れています。
■ 仕事の3つのタイプ
実は、この本、残念ながらあまり売れていないのですが・・・(汗)
読んだ方から「良かった」「この分類を聞いてスッキリした」とのご感想が
意外に多い本でもあります。そういう意味でも少し変わった本です。
この「仕事を3タイプに分類する」というのは、この3つです。
「降ってくる仕事」
「獲りにいく仕事(取りにいく仕事)」
「作り出す仕事」
これは、仕事が発生し、実行する(あるいは実行しないと判断する)サイクルと、
仕事の種類には密接な関係があるという考えがベースになっています。
これは、立場の違う人が書いた「時間術の本」を比較対照した結果として、
たどり着いた結論でもあり、実際に私自身が実感したことでもあります。
たとえば、おなじ「時間管理(タイムマネジメント)」でも、
「降ってくる仕事」 → 上からの指示、あるいは顧客からの要望による仕事。
あるいは、発生した問題への対処など。
ほぼやらざるを得ない仕事(時には交渉しますが)。
「獲りにいく仕事」 → こちらから働きかける(取りにいく)仕事。
営業職(特に新規開拓)やPR活動などが該当する。
(※営業職には「降ってくる仕事」もありますが)
「作り出す仕事」 → いわゆる「クリエイティブな仕事」という意味ではなく、
事業の将来のために先行して今行っておくべき仕事や、
新しいビジネスそのものを生み出す仕事。
という仕事に対して、アプローチはやや異なってきます。
最終的なタスクやアポイントメントの管理方法は基本的に同じですが、
それに至る目標や計画の立て方の部分が違ってくるという感じです。
「降ってくる仕事」は(考え方としては)割とシンプル。やれること・やれないことの
見極めはある程度必要ですが、全体としては「やること」の方が多いのが普通。
納期も決まっていることが多いので、時に仕事を取捨選択しつつ、タスクの実行
計画を立てます。
「獲りにいく仕事」は、「業績」にだけ注目するのではなく、行動目標を設定して、
それに応じてタスクを組み立てていくことが重要になります(たとえば、「できる」
とされる営業マンなどは、顧客の訪問数や提案数などの目標を設定して、行動
を組み立てている例が多いです)。
「作り出す仕事」は、「あれもこれも」と欲張りすぎて、力が分散してしまったり、
「うまくいかないんじゃないか」と途中で不安になったり、納期がはっきりしない
ので先延ばしにしてしまったり・・・ということが多いです。
(だから優先順位を考えることも必要だし、継続しやすい仕組みを作ること、
長期的な計画を持つことも重要です)
・・・というのが、上記の本の主旨です。
いま読み返してみると、もっと分かりやすく、事例を増やして書いた方が良かった
のかな・・・という反省はあるものの、テーマとしてはなかなか良いと思っています。
ただ、現状が「降ってくる仕事」をメインにこなしているという人、まずはそこを
何とかしないと・・・という人には、それほどピンとこないのかもしれませんね・・・。
私も、サラリーマン時代の前半から中盤にかけては、このタイプ分けを意識する
ことはあまりありませんでしたし・・・。 ※
逆に、転職などを視野に入れている人や、すでに独立して仕事をしている人から
は、「なるほど!と共感できた」「この分類で考えるとわかりやすい」という声も
あります。
ですから、人によって、立場によって捉え方が違ってくる本なのかもしれません。
※ 実際は研究開発の仕事では「降ってくる仕事」と「作り出す仕事」のバランス
が重要だったりするのですが、私は(その仕事をしてた当時)、そこにはあまり
自覚的ではなかったですね・・・もったいない。
で・・・、言いたかったのは、
「資格を取得する」「何かを勉強する」というのは、上記の3タイプでいうと
「作り出す仕事」に該当します。普段の「降ってくる仕事」とは違って、納期も
ない場合もあれば、上司や顧客との約束事もなかったりします。
(会社に公言していれば、あるいは会社のお金で勉強してるなら別ですが)
ですから、そういうことをやろうとしている人には、上記の本は結構役に立つん
じゃないかと思います。
ここまでの話を読んで興味をお持ちの方は一度読んでみてくださると幸いです。
買ってくれとはいいませんが・・・、もちろん買って頂けると私もうれしいです(笑)
今日の記事作成時間は43分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
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