『新入社員の1割が「会社を辞めたい」』 ←これって多い?少ない?
こんにちは。水口です。
こんな記事がありました。
Business Media 誠:
新入社員の1割が、「会社を辞めたい」
(『』内は引用です)
『 この4月に入社してから1カ月半――。新社会人の半数近くがこれまでとは
違う環境からの疲労を感じていることが、メディアインタラクティブの調査で
分かった。
2011年4月に就職した新社会人に、心境や体調の変化を聞いたところ
「疲れがたまってきた」(47.1%)と答えた人が最も多く、
次いで「まだ緊張している」(40.1%)という結果に。
また「業務についていけるか不安」(30.5%)や
「早く慣れようと焦る気持ちがある」(22.8%)など、
若手ならではの悩みを抱えている人も多い。
さらに「正直、仕事を辞めたいと思う」(9.9%)人も1割ほどいた。』
(上記記事より引用:改行のみ追加)
記事のタイトルを見ると、「会社を辞めたい」という新入社員が多いように
思えるかもしれません(私も最初、そう思いました)。
ただ、これはインターネット上のアンケートでの話なんですよね。
第三者に対してなら、1割くらい、そう答えたとしても不思議ではありません。
そのくらいは昔からいたように思います。
※ 昔でも100人いれば1人か2人が早いうちに退職することは
ありました。1〜2%くらいが退職するなら、10%くらいが
「辞めたい」と思っていても不思議ではありませんよね。
実際に上司に「辞めたい」と言った人の数が1割だったら驚きますが、
そういう調査ではありませんし、数字として心配すべきものではないと
思います。
また、上記の調査では
「やる気が出てきた」 21.7%
「社会人としての自覚ができてきた」 31.6%
「仕事が楽しくなってきた」 26.1%
等々・・・前向きな答が2〜3割ありますし。
■ 「五月病」を自覚している人は?
また、記事にはこういう記述もあります。
(『』内は引用です)
『 5月病の症状を自覚している人はどのくらいいるのだろうか。
全体の28.7%は「感じる(どちらかといえばを含む)」と回答。
新社会人の4人に1人は何らかの形で精神的、身体的な不調を
感じているようだ。』
(上記記事より引用)
とあります。
ただ、実際には
「感じる」 7.7%
「どちらかといえば感じる」 21.0%
「どちらともいえない」 21.7%
「どちらかといえば感じない」 19.9%
「感じない」 29.8%
なんですよね・・・。個人的には「感じる」人が、思ったより少ない
という印象を受けました。
五月病のような、精神的な不調や、モチベーション低下を見過ごし
てもいいというわけではありませんが、ことさらに「五月病」を
意識する必要はないんじゃないですかね・・・?
むしろ、今は昔ほどのんびりしてないですから、不調を感じるのも
早く、つまり、4月のうちから感じている人の方が多いんじゃないか
という気がします。「就職」に対して求めるものが多い分、失望も
早いというか・・・。
こういうとなんですが・・・、
この調査(この記事というよりも元ネタのリリース)は、全体的に
ネガティブな結果を目立たせよう、という意図があるように思えます。
この調査に限らず、「プレスリリース」や「アンケートの結果」を見る
ときには気をつけたいですね。私は自分が関心のある内容の場合、
解説だけ読むのではなく、データも自分で確認するようにしてます。
今日の記事作成時間は28分でした。
では、また次回!


Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
幸いです。
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)