自分の都合と相手の都合
こんにちは。水口です。
今週のはじめに、大分県に出張に行ってきました。
台風が心配でしたが、大分行きは大丈夫でした。
■ 自分都合のアナウンス?
その帰りの話ですが・・・
帰りの便は19時10分発。でも遅れていて19時25分発になるようでした。
とりあえず無事に飛べそうなので良かったと安心していたら、出発ロビーに
こんなアナウンスが・・・・
「19時10分発の○○○便は、使用機の到着が遅れておりますが、
18時45分に到着する予定です」
(正確には覚えていませんが、そんな内容のアナウンスでした)
思わず「だからどうなの?」と突っ込みたくなってしまいました。
搭乗する立場としては「何時に出発できるか」という情報が必要で、
「使用機の到着時間」は直接関係ないわけです。また、18時45分に
到着と聞いても、それで出発がさらに遅れるのか、あるいは当初の
予想よりは遅れが少なくなるのかは、こちらには分かりません・・・。
これではさすがに不親切だから、すぐに言い直すだろうと待っていると、
1分も経たずに「19時25分発」と再度アナウンスがありました。
(結局、当初聞いていた遅れと同じでした)
これを聞いて勝手に想像してしまいました・・・
使用機が遅れていたりで、ちょっとテンパっていた新人さんが
「使用機は18時45分着」と聞き、そのままアナウンスしてしまい、
それを聞いた先輩が「それじゃお客さんが分からないでしょう」と
あわてて言い直させた・・・
そんな状況を想像してしまいました。
そんなこと考えてると面白くて、腹も立ちません(笑)
この想像が当たっているかどうかは分かりませんが、ちょっとあわてて
いるときなど、自分サイドの都合で話をしてしまい、相手サイドにとって
必要な情報を伝えられない。という状況はありますよね。
■ 相手の都合で話をする
典型的な例は、電車が遅れてるので訪問先に電話を入れるときなど、
「電車が○○○○で20分ほど遅れてまして・・・」と頭から説明する人も
いますが、これは訪問を受ける側には、あまり必要な情報ではありません。
たとえば、「電車が遅れて到着が15分ほど遅くなりそうです」のように、
到着時刻で言ってもらった方が、受ける側には分かりやすいですよね。
一種のマナーというか、気づかいみたいなものです。
私もあわてているときには、失敗することもありますが・・・、できるだけ
「相手の都合」の情報を伝えるよう心がけてます。
・・・なんて話を、新入社員向けの時間管理研修で話すこともあります。
■ 自分の都合と相手の都合
ただ、この「自分の都合」「相手の都合」と似たような話は、いろいろな
ところにあります。
たとえば、営業の仕事などでも「当社の製品は・・・」と製品の説明ばかり
するよりも、「相手がその製品を使うとどうなるか、何ができるか」を説明
する方が、より「相手の都合」に近いです。おそらく成績もあがるでしょう。
(さらに、「相手の都合」をいろいろ聞き出せると、もっといいです)
あるいは、プロジェクトのある工程が遅れているという報告をする際に、
「どれだけ遅れている」「何日には完了する」ということを言わずに、
遅れた理由(言い訳?)を頭から長々と話す人・・・なんて例もあるかも?
(この場合はあわててるというより、意図的かもしれませんが)
他にもいろいろ例はありそうですね。
私の場合、文章を書くときや、人前で話をするときなど、「相手の都合」で
話をするように気をつけています。ただ、昔に書いた文章を読み返したり
すると、「自分の都合で話をしてる・・・」と感じることがよくあります。
(いま書いてる文章も、数年後に見るとそう思えるのかも・・・(汗) )
「相手の都合」で考えたり、話したりすることって、すぐに簡単にできる
ものではなく、少しずつ身につけていくものかもしれませんね。こういうと
身も蓋もないかもしれませんが・・・、楽して身につくものでなく、くり返し
の訓練が必要なのではないかという気がします。
訓練といっても特別なことでなく、「人に読んでもらうことを前提にした
文章を書く」とか、そういうことです。文章もただたくさん書けばいいと
いうわけではなく、(できれば常に)「相手の都合」を考えながら書く。
それが大事なんじゃないですかね。
今日の記事作成時間は45分でした。
では、また次回!
Posted by 水口和彦 at 19:00│Comments(1)│TrackBack(0)
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この記事へのコメント
全く自分勝手ですよね。
到着をもまっている人のことを考えていませんね。
家族や友人の到着を待っている人には、30分も遅れたら食事をとったり、買い物に行ったりすることもできます。
また到着したらすぐに出発できるわけではありません。
たとえばトランジットの荷物を受け取らないと出発できません。その他いろいろな状況の変化を考慮して、出発の再設定を行います。
到着の時間を把握しただけで、すぐ出発時間を提示できるわけではありません。
到着をもまっている人のことを考えていませんね。
家族や友人の到着を待っている人には、30分も遅れたら食事をとったり、買い物に行ったりすることもできます。
また到着したらすぐに出発できるわけではありません。
たとえばトランジットの荷物を受け取らないと出発できません。その他いろいろな状況の変化を考慮して、出発の再設定を行います。
到着の時間を把握しただけで、すぐ出発時間を提示できるわけではありません。
Posted by 通りすがり at 2012年09月16日 13:59
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