「集中力の持続時間」の基準は自分でつくる
こんにちは。水口です。
最近はブログで本を紹介することが減ってますが、
本は相変わらず読んでます。
ただ、最近はソフトカバーのビジネス書を読むことは減ってきて、
ハードカバーやちょっと専門的な本を読む一方、ジャンルを問わず
新書を読むことが増えています。
新書は当たり外れはあるものの、いろんな分野の本を気楽に読める
ところがいいですね。最近読んだので面白かったのがこちら↓です。
――――――――――――――――――――――――――――――
直感力 (PHP新書)
著者:羽生 善治
PHP研究所(2012-10-16)
販売元:Amazon.co.jp
――――――――――――――――――――――――――――――
将棋の羽生さんの本です。
この本は「直感力」というタイトルですが、
「この本を読めばあなたの直感力が働き出す!」といった
How To 本ではありません。
著者の経験談や、普段感じていることを、どちらかというと
淡々と語っている感じの本で、私は面白かったです。
(ノウハウを求めて読む人には面白くないかも?)
・・・で、表題の「直感力」とも少し関連する、「集中力」について
の記述に「なるほど」と思うところがありました。
(『』内は引用です)
『 何かを学び習得していく、上達して上手くなっていくというのは、その
集中する時間を少しずつ延ばしていくプロセスなのではないかと思う。
子どものときには5分間しか集中できなかったものが、一生懸命何か
に取り組むことによって10分集中できるようになり、30分続くようになり、
やがてそれが1時間、2時間というように、長い時間集中することが
できるようになっていく。』
(49〜50ページより引用:漢数字はアラビア数字に変更)
という記述、すごく納得しました。
「集中力が持続する時間」については諸説あり、50分集中したら10分
休むべきだ、25分集中したら5分休むべき、15分集中したら・・・ とか、
いろいろ言われています。
でも、私はそういった説には納得できなかったんです。個人的な経験では
集中力が持続する時間はだんだん長くなっていっていると感じるからです。
つまり、持続時間は訓練(あるいは慣れ)によって延びるのではないかと
感じているわけです。羽生さんの記述と同じです。
確かに、集中していて疲れたら休憩を入れるべきだと思うし、その方が
(トータルの)効率は上がるでしょう。しかし、「○○分集中したら休む」と
杓子定規な基準を適用するのは、ちょっと違うのではないかと感じます。
(そうすることで、自分の伸びしろをつぶしてしまうかもしれません)
ちょっとややこしいのは、これは仕事の内容によっても違ってくるところで、
たとえば、コールセンター業務などは、通話の相手にペースを合わせない
といけない面もあり、ずっと集中し続けるのは大変だそうです。こういった
仕事では、一定の間隔で休憩を入れるべきかもしれません。
同様に相手の話を聴く、カウンセラーの相談業務では、集中できる時間に
限りがあるので、面接は50分程度とするのが一般的です。
こういった仕事は別として、一人で行う仕事では、あまり杓子定規にしない
方が、自分の能力を伸ばすことにつながるような気がします。
※ 逆に、自分が集中を持続できるといって、その基準を人に押しつける
のもダメですよね。訓練の結果として獲得した基準なだけに、他の人
にはそのままは当てはめらないわけですから。
・・・というわけで、個人的には(執筆やデスクワークに関しては)
「○○分集中したら○○分休んだ方が効率が上がる」
といった説にはとらわれないでおこうと考えています。
自分の基準は自分で作っていく(そして変えていく)ということで。
さて、上記の本でもうひとつ面白いと思った「集中」の話がこちら↓。
『 ところで私は、集中するためには、少しくらい疲れているほうがいい、
とも感じている。疲れていると無駄な力が入らず、雑念も入らないため
に、余計なことを考えなくて済むからだ。』
(47ページより引用)
少し疲れている方が集中できるというのは、面白いですね。言われてみれば、
確かにそんなときも多いです(本当に疲れてダメなときもありますが)。
今日の記事作成時間は38分でした。
では、また次回!
Posted by 水口和彦 at 23:55│Comments(0)│TrackBack(0)
時間管理術研究所の無料メールマガジンで
モチベーションアップしてみませんか?
バックナンバーはこちら
Copyright (c) 2005-2014 BizARK Inc. All rights reserved.
※ スパムコメントがあまりに多いため「http://」は使用不可の設定にしています。
URLをご紹介頂く場合は「http://」を省くか全角文字を使用して頂けますと
幸いです。
(参照リンクの無いトラックバックは受け付けておりません)