2006年01月05日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

JYJ−1 「目標」ではなく・・・



さて、前回お伝えした、

J (常識)・Y (破りの)・J (時間管理術)

の続きをいってみたいと思います。


前回、私はこんなことを言いました。


  常識と考えられていること、例えば、

    目標を設定して、一つずつ達成していく

  とは違う考え方をした方がいい場合がある。




これがどういうことか、説明していきますね。


まず、誤解の無いように言っておきますが、

私が言いたいのは、ゴールとしての目標がいらない、
ということではありません。

最終的にこうなりたいという姿としての目標は
必要だと思います。


これは「ヴィジョン」と呼ばれるものですね。


私が言いたいのは、

そのヴィジョンに達するために設定する目標(複数あると思います)
についての考え方を変えてみよう、ということなのです。


では、まず結論を言ってしまいますね。

私が言いたかったのは、


  「目標」を設定するのではなく、
  「実験」すると考えよう!


ということだったのです。


これは決して言葉遊びではありません。
・・・マジメな話です。

特に、起業する場合などの、自分にとって未知の領域に
踏み込んでいく場合には役に立つ考えだと考えています。




なぜ、「目標」ではなく、「実験」なのか?
それには2つの理由があります。

―――――――――――――――――――――――――――――

まず1つめの理由です。


時間管理術的なことが書かれた本や、成功法則的な本では、

 目標を設定すること

 期日を決めること


が重要と、よく言われます。

図にすると ↓ こんな感じですね。


  ヴィジョン
     ↑
     ・
     ・
     ・
     ↑
    目標2
     ↑
    目標1
     ↑
    現状


これが、私にはちょっと引っかかるのです。


例えば、起業して新しい仕事を始めようとする場合、
個々の目標を達成すれば、ヴィジョンに到達できるという
保証は無いのが普通です。

それなのに、個々のステップを目標として定めてしまうのは、
良くないのではないか?と私は考えているのです。


「目標」として定めると、なぜ良くないのか?
その理由はこうです。


・まず、そのステップを達成すること自体が目的になってしまう
 危険性があるということ。
(手段が目的化してしまうわけですね。)


・そして、目標に向かうときに、二重の不安を抱いてしまうこと。


この2つです。


   ここで言う二重の不安、というのは、目標に向かうときに、

   ・その目標が達成できるだろうか?

    という不安と、

   ・その目標を達成しても、ヴィジョンに到達しないのでは?

    という不安の両方を感じる。ということです。



まだちょっと、うまく説明しきれてないかもしれませんが・・・、

「目標」として設定するのは、自分をだましているような、
そんな感じがするのです。



自分にとって未知の領域に踏み出す場合、スゴロクのように
確実にゴールに近づいていくとは限りません。

ですから、ヴィジョンに向かうための個々のステップは、
実験的要素が強いわけです。

それならば、「目標」ではなく、「実験」と考えたほうがしっくりくる、
というのが私の考えなのです。



これには、一長一短の面があります。

個々のステップを「目標」としておくことにも、
メリットはあると思います。

「目標」としておけば、とりあえずそのことだけを考えれば
いいわけで、そういう意味で安心できる、というメリットです。


―――――――――――――――――――――――――――――

2つめの理由についても説明しておきましょう。


ちょっと考えてみましょう。

「目標」を設定することのメリットって何でしょうか?


私はこう考えています。


「目標」を設定することで、
自分や、周りの人に対する約束をすることになります。

そのため、「やらなきゃ」という思いを強くして、
目標達成のためのモチベーションにできるわけです。

「しんどいからやりたくない」という感情と、
「約束したからやらなきゃ」という感情を戦わせるわけです。


これはこれでいいとは思うのですが・・・、
これって、「TIQ」の4〜5回目で言った、

「マイナスのモチベーション」を使っているわけです。


確かに、私たちは「マイナスのモチベーション」で動くことに
慣れていますから、効果的だとは思います。


でも、何だか楽しくない・・・と私は思ってしまうのです。


では、どうするのか?

「やらなきゃ」のマイナスのモチベーションを
「やりたい」のプラスのモチベーションに変える方法、


それは・・・

ここでまた、「実験」の登場です。


先が見えない状況で、一つ一つのステップを楽しみながらやる。

そのモチベーションになるのは・・・


 「科学的探究心」 ではないか、と私は考えるのです。


「科学的探究心」と言うと、なんだか大層な感じがするかも
しれませんが(特に文系の方には)・・・、

米村でんじろう先生の実験にワクワクする感じ、と思って
いただければいいかと思います。

    微妙に無理があるかな・・・
    いや、本筋は外してないと思います。



一つ一つのステップを「実験」する感覚でやるわけです。

「こうアプローチすると、こういう結果が出ると思うけど、
 どうかな?やってみよう! 」

という感じです。


こういう考え方をすると、「プラスのモチベーション」を
持ちながら、未知の領域へ踏み込んでいけるのではないか?

というのが私の考えです。

―――――――――――――――――――――――――――――

以上、2つの理由を説明してみましたが、


  「目標」を設定するのではなく、
  「実験」すると考えよう!


という考え方に納得していただけたでしょうか?


正しいとか、間違ってるとかではなく、どちらの方が
自分のモチベーションが高まるか、と考えてみてください。

こんな考えもありかな、と思っていただけるとうれしいです。



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  今回は、通常の時間管理の話と違って、
  ちょっと歯切れが悪かったかもしれません。

  これからも、自分自身で試してみますので、1年後くらいに、
  どんな効果があったか報告したいと思います。



では次回は何の話にしましょうか・・・、

  「TIQ」シリーズで、まだ言ってないことがあるのですが、
  その前に「炒飯」の話をしようかなと思ってます。

  チャーハンと時間管理術?
  これが関係あるんですよ・・・。


  

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Posted by 水口和彦 at 23:58Comments(3)TrackBack(0)
2005年12月31日     このエントリーをはてなにブックマークこのエントリーを含むはてなブックマーク

「JYJ」とは・・・?


こんばんは。ミナクチです。


さて、前回お伝えした「JYJ」を始めますね。


今回のこのシリーズでは、最近私が感じていることについて
書いてみようと思っています。

時間管理・タイムマネジメントというものは、


  「自分が納得いくように時間を使いたい」


というのが、一番大事な目的になると思います。
そのために、いろいろなツールやテクニックを使うわけです。


そして、時間管理の方法にも、いろいろありますが、
基本的な部分には、共通点があります。

例えば、

 「やること」を選ぶこと

 「やること」が放置されないようにすること

 「いつやるのか」をうまく配分すること

 「本当にやれるかどうか」の見込みを立てること


といった原則が、時間管理の基本的な部分になります。

これらがうまくできていれば、時間の使い方について、
悩むことはほとんど無くなります。

 (それを、シンプルかつ、効果的にやれるようなツールを
  作るのが、私の活動の一つです。)


ところが、時間管理をしっかりやるほど、
逆に見えなくなるものがあるとしたら・・・。

ちょっと恐い話ですよね。



例えば・・・、

目標と期限をはっきりさせることが重要だという人は多くいます。

しかし、それだけではうまくいかないこともあるのです。


それはどんな場合でしょうか・・・?


一つのケースは、段階的な目標が達成できれば、
最終的なゴールに到達できる・・・とは限らない場合です。


企業活動の中での例でいうと、全く新しい商品を開発する場合です。

その商品を開発する、という目標が達成できたとしても、
それで目標とする利益が上げられるかどうかは分からないのです。

大企業の活動としては、それはリスクと考えて、全体で利益が出れば
いいわけですが、個人の目標としてはどうでしょうか?


通常だと、ゴールに対して、段階的に目標を設定して、
一つずつ達成することを考えるわけなのですが・・・、

このやり方には一つ問題があります。


このやり方では、目標を達成することに対して、
無意識に自分でストップをかけてしまう場合があるのです。


目標をすべて達成しても、ゴールに到達するかどうか分からない。
そんな恐さが、自分にストップをかける原因になってしまうことが
あるのです。


そんな場合にはどうすればいいのでしょうか?


その答えの一つとして、私はこう考えています。

段階的に設定したステップ、それらは目標と考えないほうがいいのです。


目標と考えずに何と考えるのか?

それは次回説明するとして・・・



常識と考えられていること、例えば、

  目標を設定して、一つずつ達成していく

とは違う考え方をした方がいい場合があると、私は感じています。


これは、よく言われる時間管理や、成功法則とは違う考え方になりますが、
そんなことを、今回のシリーズでは述べていきたいと思います。


ということで、

今回のシリーズは、

  J (常識)・Y (破りの)・J (時間管理術)

というタイトルをつけました。

もったいつけた割りには、ちょっと変なタイトル・・・でしょうか(^^;)


中身の方は、常識破りだけど、役に立つ内容にできれば、と思っています。

このシリーズは、今までのシリーズと少し違って、
私が現在進行形で感じていることを中心に少しずつ書いていきます。

特に、独立起業したい、という方には参考になる内容だと思いますので、
ご期待ください。



では、今年はこれで締めたいと思います。
来年もよろしくお願いします。




お正月は、いま話を進めている出版に向けて、
企画書を書く予定のミナクチでした。

  
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Posted by 水口和彦 at 23:30Comments(3)TrackBack(1)

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