仕事は、一気にとどめを刺すか? 安心できたところで持ち越すか?
こんにちは。水口です。
今日は「仕事の進め方」に関連した話です。
■ 「勝負強さは“脳”が決め手」
久しぶりにテレビの話題を。
12日の「クローズアップ現代」が面白かったです。
「勝負強さは“脳”が決め手」というタイトルで、北京五輪前に日本の水泳選手
が取り組んだ「意識改革」のようなものを紹介していました。
北京五輪の前の時期、日本の水泳選手が試合のゴール直前で(たとえば200
mのレースのラスト50m)失速気味になることが多かったそうです。
そこで、脳の働きの面で何か改善できないか、脳神経外科医の方に相談した
ところ、出てきたのが、
「ゴールが近い」と思うと、運動能力が落ちてしまう
という、脳の特性でした。
「ゴールが近い」と思うだけで、脳の中の「報酬神経群」というところが、働き
始めてしまう。つまり、「ゴールが近いと思う」だけで、ゴールした後と同様に
安心してしまうそうです。これが落とし穴になっているのではないかと。
(「思うだけ」で、そうなってしまうところが脳の面白さですね)
そこで、北島康介さんはじめ、選手やコーチにこのメカニズムを説明するととも
に、「ゴールして、電光掲示板を振り返って確認する」までは安心しない、という
心構えで試合や練習に臨んだそうです。そして、北島選手はあの活躍です。
実際のところ、「ゴールが近づいても安心しない」というのは、口で言うほど
簡単ではないとは思います。普段からメンタル面を鍛えているトップアスリート
だからこそできることなのかもしれません。
しかし、それとはやや次元の違う話かもしれませんが、普段の仕事の中でも、
多少思い当たる節があります。
私の経験では、ある仕事が「ほぼ完成」になったところで中断してしまうと、
その後は、なぜだか、あまりやる気が出なくなってしまうことがあります。
「もう終わったも同然」と感じると、どうも安心してしまうみたいなんですね。
特に外部的な納期が無いタイプの仕事でそうなりやすいです。
私の場合、経験上そういうことがよくあるので、「もう終わったも同然」という
ところまで来た仕事は、その勢いのまま終わらせてしまうよう心がけています。
変な言い方かもしれませんが、「いいところまできたら、一気にとどめを刺す」と
いうイメージです。
■ 一気に終わらせてしまいたい人、終わらせたくない人
こういう傾向は、私だけでなく他の人にもあるようです。
たとえば、「アイディアがまとまって作業に取りかかったら、一気に終わらせる」
という仕事の仕方が好きだという人の話はときどき聞きます。
たとえば、個人でWebサイトを開発して話題になった人などで、「徹夜してでも
一気に終わらせる(そうじゃないとなかなか完成しない)」という意味のことを
言っている人が複数いました。
※ これも「外部的な納期が無い」仕事ですね。
人には、そういう傾向があるような気がします。
一方、一気に終わらせないで(とどめを刺さないで)、翌日に持ち越すやり方
の方が好きだという人もいます。
その理由は、完了直前の仕事を残しておくことで、翌日の仕事の取りかかりが
スムーズになるというものです。「終わったも同然」の仕事から取りかかることで、
朝一番の仕事に対する気の重さを軽減するわけです。
それが終わる頃には、仕事にも勢いがついてくるので、次の新しい仕事に取り
かかるのも苦にならなくなってくる・・・ということです。
私はどちらかというと、前者(その日のうちにとどめを刺す)のやり方の方が、
自分に合っている気がします。
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※ 私の場合も、こういう↓やり方で翌日に持ち越すことはあります。
・前日に原稿書きの仕事をする
↓
・見直しと(必要なら)修正する作業だけ、翌日に行う
こういうのは(頭がリフレッシュされるので)効率的ですし、違和感なく
仕事を翌日に持ち越すことができます。
逆に、翌日に仕事を持ち越すために、「あえて1ページだけ残して、
執筆を中断する」というのは、気持ち悪くて絶対にできません。
(実際、効率も悪くなりますし)
―――――――――――――――――――――――――――――――
「終わりが見えたら、一気にとどめを刺したい派」と、「安心できたところで、
翌日に持ち越したい派」。これは、もしかしたら人によって(性格によって)、
好みが違うのかもしれません。もしそうなら、ちょっと不思議で面白い話です。
今日の記事作成時間は43分でした。
では、また明日!
幸せの黄色い・・・ふせん。
こんばんは。ミナクチです。
執筆に追われて? 更新できていませんでしたが、
今回はちょっと長文です。
今日は、ポストイットの話です。
ポストイット・・・貼ってはがせるメモやふせんです。
ただそれだけのものなのですが、いろいろ応用が効き、
使い出すと手放せない便利さがありますよね。
私も、いろんな使い方をしています。
本を読むときに、気に入ったページの上に貼ったり、
手帳に貼って、補助的なメモとして使ったり。
そして、今書いている本の構成を作るのにも、
ポストイットは活躍しています。
(構成を考えたりするときには、ポストイットのような
アナログなやり方がよかったりするんですよね。何故か。)
そんな便利なポストイットなのですが・・・、
この使い方だけは二度とやらない、と私が決めていることがあります。
それは・・・
パソコンのモニターの縁に貼ることなんです。
(そうです。今日は私の失敗談なんです。)
私は、今は単独のTo Doリストは使わないようになったのですが、
(そのいきさつは、「KKJ」記事に書いています。)
過去にはいろいろ試していました。
To Doリストを使った管理で、つまづきやすいポイントの1つは、
To Doリストを見ること自体を忘れてしまう
というところにあると思います。
これは結構悩みました。
今なら、パソコン上で使える To Doリスト的なソフトもいろいろ
あるのですが、その当時は、なかなかいいものはありませんでした。
例えば、デスクトップにポストイット風にメモを残せる、
というソフトはあったのですが、うまく使いこなせませんでした。
(こんな感じです。)
私の場合、仕事中は常にExcelを使っているような状態でしたから、
デスクトップを改めて見ることは少なかったんです。
当然、デスクトップ上のメモを見るのを忘れてしまいます。
そうすると、帰り際にパソコンを終了しようとしたときに
気が付いて・・・。
これは、あまりカラダによくないです・・・。
そこで、次の手を考えました。
モニターの中のデスクトップにメモしても、うまくいかないのなら、
もっと目につきやすいところに置けばいいのでは?
そう考えて、ポストイットにメモして、
モニターの縁に貼ったわけです。
最初は、うまくいくような気がしました。
絶対忘れてはいけないことは、ポストイットに書いて、
モニターの縁に貼っておきます。
そしたら、次の日に、それが必ず目に入ります。
「メモしておいて、助かったなあ。」
そう思うことが、何度もありました。
その結果、「これは、使える!」と、
この方法が気に入ってしまったのです。
当時は、液晶モニタなんて全くありませんでしたから、
CRT(ブラウン管のモニター)でした。
これの縁は、ちょうどいい感じの幅があって、
ポストイットが貼りやすいんですよ。
で、調子に乗ってしまったんでしょうね。
ベタベタと、たくさん貼り始めてしまったのです。
そうすると・・・
忘れちゃいけないと思ってメモしたことを、
忘れてしまう、という現象が多発したのです。
こんなに目に付くところに貼ってるのに、
なんで目に入らなかったんだろう? って、
悲しくなりましたね・・・。
これは、どういうことなんでしょうか?
私はこれを、「To Do の背景化現象」と呼んでいます。
(名前をつけるほど、たいそうなことではないのですが・・)
これは、「忘れちゃいけない」と思って貼ったメモが、
いつの間にか背景と同化して、目に入らなくなってしまうと
いうことです。
あなたも、なんとなく思い当たるところがありませんか?
そして、背景化してしまいやすい条件があるのです。
それは、
「たくさん貼る」「長い期間貼る」
ということです。
たくさん貼れば、それだけ埋もれやすくなりますし、
長い期間貼れば(先の予定を書けば)、目が慣れてしまって
目に入らなくなるわけです。
通勤途中の道にできた新しいお店は、最初はよく目に入るのに、
そのうちに背景と同化してしまう、それと同じことです。
この「To Do の背景化現象」で痛い目にあった私は、
それ以来、モニターの縁にはメモを貼らなくなりました。
しかし、同じことが普通のTo Doリストでも起こるのです。
「いつかやれたら」と思って、たくさん書き連ねたリストほど、
背景化現象が起きやすいということです。
To Doリストを使っている方は、そこに気をつけて
いろいろ工夫してみることをおすすめします。
話は少し変わって、
現在の私は、スケジュール+To Do に関しては、
アナログなツールを使っています。
しかし、今はTo Do系のソフトも良くなってきていますね。
「タイムマネジメント参考リンク」(コラムにリンクがあります→)
で紹介した 「Mameo」も面白いですし、
最近話題のcheckpad(↓)も面白いですね。
http://www.checkpad.jp/
では、また執筆に戻ります・・・。
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