睡眠時間を活用して効率アップ!? (睡眠学習の話ではありません)
こんにちは。水口です。
こんな記事↓がありました。
ニュース - 科学&宇宙 - 夢を見ると創造性が増す?
(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
(『』内は引用です)
『 8月13日、アメリカ心理学会(APA)の年次総会で、カリフォルニア大学サンデ
ィエゴ校の精神医学者サラ・メドニック氏率いる研究チームが発表を行った。レム
睡眠を含む仮眠を取った人は、創造性を測る単語テストの結果が良好だったと
いう。レム睡眠とは急速な眼球運動を伴う眠りで、この時に夢を見る可能性が
最も高い。寝ながら脳が活動している間に、アイデアの新しい組み合わせが生ま
れると同氏は報告した。』
(上記記事より引用)
「睡眠」と「アイデア(発想)」に何らかの関係があるということは、以前から
言われています。
ざっくり言うと・・・
・ 人の脳は睡眠時にその日の出来事などの記憶を再整理する
・ 翌日になれば、思い出すべきことはより思い出しやすくなる
(逆に忘れてしまうこともあるはずですが)
・ 記憶が整理されることによって、翌日には前日と同じ課題に対しての
発想力が違ってくることがる
といった話です。
厳密に言えば、睡眠を取った後は「違う自分(違う発想を持った自分」に
なっているわけです。より良いアイデアを生み出すためには、一度寝てから
考えると良いと言われることも多いです。
上記は、こういった説を検証するための実験というわけです。
(続きです↓)
『 実験は午前と午後の2部に分けられ、それぞれ別のテストが実施された。被験
者は午前中に単語の類推テストを受けた。例えば、「chips=salty, candy=?」
(ポテトチップス=塩辛い、飴=?)という問題で、正解は「sweet」(甘い)となる。
午前のテストが終了した後、正午から90分の休憩時間中に脳の活動がモニ
ターされた。休憩中の被験者は3種の行動を選んだ。ノンレム睡眠とレム睡眠
を含む仮眠を取った第1グループ、ノンレム睡眠だけの第2グループ、そして休憩
中ずっと起きていた第3グループだ。ノンレム睡眠とはレム睡眠の前に訪れる深
い眠りで、通常1時間以上続く。
休憩後、午後のテストが実施された。一見無関係な3つの単語に共通する単語
を1つ答えるというものだ。例えば、「cookie」(クッキー)、「heart」(ハート)、「sixt
een」(16)に関連する共通の単語は「sweet」となる。お菓子のクッキーはsweet
な味、愛しい人は「sweet heart」、「sweet sixteen」で「花の16歳」だ。さらに午
後の問題の正解の多くは、午前の類推テストの正解と同じ単語になるように作
られていた。
その結果、正解が午前と午後で共通な問題(前述のどちらも「sweet」の場合
など)では、レム睡眠を取った第1グループが正解率を約40%向上させた。一方
でノンレム睡眠だけの第2グループ、まったく寝なかった第3グループの正解率
は変わらなかった。
つまりレム睡眠が、類推テストと関連付けテストの一見無関係な解答に関連
性を見出す能力をアップさせたと考えられる。
メドニック氏は、どのグループも午前の解答を記憶していたという点では変わり
はないと強調する。つまり、午後のテストで記憶力を単に測ったのではなく、「単
語の記憶を組み替えて、ほかの文脈や状況でその単語を呼び出す」役割をレム
睡眠が果たすと証明したのだという。 』
(上記記事より引用)
ちょっとややこしい話でしたが・・・まとめると、
・ 「レム睡眠」を取ると、連想力、発想力などが変化する
・ 起きていた場合や、「ノンレム睡眠」の場合は効果はない
ということになります。
・・・ということは、「ノンレム睡眠」の後に現われるとされる「レム睡眠」じゃない
と効果がないということですかね?つまり、15分や、数十分程度の睡眠では
効果がなく、最低でも90分程度の睡眠が必要だということです。
やはり、「考えるだけ考えて、もうアイデアが出てこない」となったら、その日は
やめて(寝てから)翌日に考えるのがいいということでしょうか。
――――――――――――――――――――――――――――――――
ただ、睡眠の話でややこしいのが・・・ 短時間の睡眠でもレム睡眠が現われる
(ように思える)ことがあるところです。
一般に、夢を見ているときの睡眠がレム睡眠とされていて、そのレム睡眠は眠り
始めてからしばらく(90分程度)は起こらないとされています。でも、実際には
15分程度の短い睡眠でも夢を見ることがあります(たまにですが)。
ですから、場合によっては、15分程度の睡眠でも、同様の効果が得られること
があるのかもしれません。(←あくまで経験に基づく推論です)
このレム睡眠の話は置いておくとして・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――
私も、アイデアが必要な案件(執筆なんかも含めて)では、早い段階から、
「割と短時間でのアイデア出し」→「翌日以降に見直し・書き足し」という
サイクルを始めるようにしています。
これもこの睡眠の話を元に考えてみた方法ですが、実際に同様の方法を使って
いる人は結構多いみたいですね。「アイデアを寝かせる」と言い方がされること
もあります。(実際に寝かせているのは自分の頭ですが・・・(笑))
これは、実行してみると本当にいいです。2時間考えるよりも、15分×4日の
計1時間で考えた方が、良いアイデアが浮かぶように感じています。
※ 「早い段階から始める」というのは、期限が迫ってから始めたのでは、
アイデアを寝かせている期間が取れないからです。
これも一種の「時間活用術(時間節約術)」ですね。
「アイデアの質を高める」という意味では、時間節約以上の効果がありますが。
さて、上記の記事でもうひとつ興味深い話が・・・
(『』内は引用です)
『 記憶の改善以外にも睡眠には、未来に想像を巡らせる力を養い、正しい方向
性を見いだせるようになる効用もある。
「人は未来を想像するときに、過去に経験した事柄を結び付け直している」と、
ハーバード大学の精神医学者ダニエル・シャクター氏は、米ナショナルジオグラ
フィック ニュースの取材に対して話す。
同氏はメドニック氏とは別の研究を行っており、13日のアメリカ心理学会の
年次総会で、海馬などの記憶をつかさどる脳の領域が、未来を想像するときに
も活発化したと発表した。
「レム睡眠が魔法の水晶玉かどうかはわからない。でも睡眠中の夢には、過去
の経験を呼び戻して再構築する役割があると考えている」。 』
「未来に想像を巡らせる力」というのは、脳の「前頭前野」が強く働く活動の1つ
でもあり、先を読んで行動することや、目標を達成しようとする意志、逆に安易
な方向に流されないようにする意志などに関連していると言われています。
まさに時間管理的なものにも関係しているわけです。
睡眠をちゃんと取ることが、計画を立てたり、それをやり遂げたりすることに
関連してくるのでしょうか。言われてみればそんな気もしますけどね。
(私の場合、睡眠不足で気力が萎えただけの話かもしれませんが・・・(笑))
こうした研究から、新しい知見が出てくるのが楽しみです。
今日の記事作成時間は37分でした。
では、また明日!
時間短縮にもつながる忘れ物対策 「ポケット方式」
こんにちは。水口です。
一昨日の記事(↓)で、私が「名刺入れを忘れない」ために取っている
方法を紹介しましたが、今日はそれに関連した話。ビジネスパーソンの
「忘れ物防止」の話です。
「名刺」のマナーと「名刺入れ」忘れ対策
■ 忘れ物防止に何かしていますか?
私は、自分で言うのも何ですが「忘れ物」をしやすい方だと思います。
とはいえ、仕事をしていると「すみません。忘れました」では済まないもの。
また、何かを忘れると「後で送ります」「後で確認します」などの二度手間
を招きますし、仕事がなかなか前に進まないという問題もあります。
・・・というわけで、自分なりに「忘れ物防止」の策を取っています。
たとえば、私が常時持ち歩いているものは、こんな感じ↓です。
―――――――――――――――――――――――――――――
・パソコン
・パソコンの電源(とそれ用の短いコード)
・Eモバイルの通信端末(Wimaxも試用中)
・ICレコーダー(オーディオプレイヤー兼用)
・デジカメ
・ICレコーダー用のヘッドフォン・マイク・替えバッテリー
・デジカメ用バッテリーと替えのSDカード
・名刺入れ
・付箋
・目薬(パソコン仕事には必須?)
・いつも使うペン(3種)の替芯
・携帯用のステープラー(ホッチキス)
―――――――――――――――――――――――――――――
・・・等々、細かいものはまだあるのですが、ざっとこんな感じです。
(講演や研修のときにはレーザーポインターとレシーバーも追加します)
■ 「ハトが豆食ってパ方式」や「チェックリスト方式」以外の方法を!
これらを「忘れない」ためには、「ハトが豆食ってパ」方式では難しい。
かといって「チェックリスト方式」は(毎日のことだけに)できれば避けたい。
というのが私の希望でした。
※ 「ハトが豆食ってパ」というのは・・・
ハンカチ・時計・ガマグチ(財布)・名刺・櫛(など)・手帳・パス(定期)
の頭文字を取ったもの。「ハトが豆食ってパ」の順に忘れ物がないか
チェックするという方法です。(←「昭和のビジネスマン」テクニック?)
この方法が「うっかり防止」に有効なのは今も変わりませんが、
項目が多くなりすぎると難しいですね。
というわけで取った対策は、カバンの中のポケットを利用したり、自作の
ポケットを追加したりすることでした。何かが無ければ(ポケットが空なら)、
気づくという方式です。
■ 「ポケット方式」の特徴とメリット
私はもともと、几帳面な方ではありませんし、整理好きでもありません。
それなのに、このカバンを見た人には「几帳面な人」と思われるようで
(確かに・・・そう見えるかも)、ちょっと変な気もします。
あくまで個人的な意見ですが・・・、私は「整理好きな人の整理法」や、
「きれいに見せる」ことを目的とした整理法はちょっと苦手・・・。「手間が
かかる割に効果がないかも?」と疑念を持つと継続できないタイプです。
(というのは言い訳で、本当は「ものぐさ」なだけなのですが・・・(汗))
そんな私も、このポケット方式は、かなり効果を感じていますし、
一手間かけた甲斐はあったと感じています。
さて、この「ポケット方式」について、よくよく考えてみると・・・、
先の「マメ食ってパ」や「チェックリスト」とは正反対の方法と気づきます。
簡単にいうと、
「マメ食って」や「チェックリスト」 → 物が「ある」ことを確認する方式
「ポケット方式」 → 物が「ない」ことに気づく仕組み
ということです。
物が「ない」ことに気づく仕組み、これはある種の「見える化」でもあります。
実際やっている実感としては、「ポケット方式」の方が素早く確認できるし
(これもある種の時間節約)、実際に忘れ物防止効果も高い。急いでいる
ときなどの「気の焦り」も少なくなります。
・・・等々、メリットが多くて、なかなかおすすめの方法だと思います。
時間のあるときに、試してみるといいかもしれませんね。
※ ちなみに、ここでは便宜上「ポケット方式」なんて呼んでいますが、この
方法は私が考えたというわけではありません。工場の現場などで工具
等を収納する方法を、自分のカバンに応用したものです。
カバンの中身を見せるのは、ちょっと抵抗があって、今日のところは
実際のポケットは公開しませんでした・・・すみません。
今日の記事作成時間は35分でした。
では、また明日!
Posted by 水口和彦 at
23:55
│Comments(10)
あえて「ひとり時間」を作る!
こんにちは。水口です。
今日は雑誌掲載と「ひとり時間」の話です。
■ 日経WOMANから時間管理術ムックが出ました
日経WOMANさんから、こういうムック本↓が出ています。
ちょうど発売になったばかりです。
―――――――――――――――――――――――――――――――
人生を変える☆時間管理術 (日経ホームマガジン 日経WOMAN別冊)
著者:日経WOMAN
販売元:日経BP社
発売日:2009-06-29
クチコミを見る
―――――――――――――――――――――――――――――――
このムックには色々な方のインタビューや記事が掲載されていて、
私も少し載っております。
私は↓このページ(24〜25ページ)でインタビューを受けていまして、
10〜11ページのアンケートの解説でコメントを寄せております。
インタビュー記事に掲載されているのは、私の本などをお読み頂いている
方にはおなじみの「スケジュール(アポイントメント)+実行日別タスクリスト」
の手帳の話です。
また、私の手帳も小さく写真で掲載されていますが、これは現在試用中の
バイブルサイズ版です。
※ 私は手帳は「A5」サイズがいいと思っているのですが、バイブルサイズ
の使い勝手もテストしてみようと思い、この数ヶ月試用しています。
字を小さく書かなければいけないところがちょっと大変ですが、実用に
なりそうなので、正式ラインナップに加えようと思います。
さて、このムックの話に戻りまして・・・
この本は私以外にも、色々な方のやり方が掲載されています。ですから、この
すべてを取り入れて・・・というわけにはいかないと思います。
※ 「すべてのやり方のいいとこ取りをすれば、究極の時間術ができる」という
わけではないんです(←これは身をもって試したことです)。
それはそれとして、時間「管理」に限らず、オフタイムの過ごし方や、朝の習慣
等々、特に女性は面白く読める記事が多いと思います。
価格(743円+税)以上の読みごたえがありますので、おすすめします。
■ 「ひとり時間」を過ごすこと
このムックの中盤に多めにページを使って紹介されているのが、いわゆる
「ひとり時間」の使い方の特集、『「ひとり時間」をもっと楽しく!』です。
時間の使い方の話、特に女性向けの話にこの「ひとり時間」の話はときどき
出てきます。自分のやりたいことを実現させていくためには、「ひとり」でいる
時間を作ることも必要。そう考える人が増えてきているんでしょうね。
どちらかというと、男性の方が「ひとり」になる時間が多い傾向がありますが、
私はその中でも「ひとり」の時間を重視していると思います。
なぜそうしているか? というと、やはり、「やりたいこと」をやるためには、
「ひとり」でいることを恐れない。そんな覚悟(というと大げさ?)が必要だと
思うんです。
例をあげると、昼食時にあえて一人になり勉強をするというのも「ひとり時間」
の一つです。大勢で行動すると、どうしても時間を取りがちなので、あえて一人
で行動して時間を有効に使うという方法です。
↑これは「絶対こうしなさい」というわけではなく、同僚の方などと昼食を取る
時間を大事にしたいなら、そちらを優先するのもありです。
大事なことは、周囲に流されるのではなく、自分で考えて時間の使い方を決
めることではないでしょうか。
似た例では、経営者や自営の方の中には、「ビジネスパートナーと昼食を取る
のが時間を有効に使えて良い」と言う人もいます。これは「パワーランチ」とも
呼ばれます。
そう聞くと、何となくカッコいいですし、「よし、独立したら俺もそうするぞ!」
なんて思う方もおられると思います。しかし、これも程度の問題で、たとえば
毎日「パワーランチ」するのが「できるビジネスパーソン」とも思えません。
メンバーを変えながら「パワーランチ」するのも時間やスケジュールの調整に
手間がかかりますし、固定メンバーになってしまうと、マンネリ化する部分も
出てきます。
別に「パワーランチ」するのが悪い訳じゃなくて(私もすることあります)、
「パワーランチがいい」と型にはめるのは良くないのではないでしょうか?
私はそう考えています。
物事には必ずメリット・デメリットがあり、状況に応じて「自分の頭で」考える
ことが必要。流されるのは良くないということですね。
・・・そう考えると、「ひとり時間」も重要だと思えてきませんか?
※ 「やりたいことをやるためには、「ひとり」を恐れないことも必要」と
言いましたが、もちろん、「やりたいこと」の中にはひとりではなく、
友人と行動するものもあります。すべて「ひとり」がいいというわけ
ではありません。そこは誤解のないように・・・。
(私の場合、スクーバダイビングがそうで、ほとんど友人と行きます)
今日の記事作成時間は50分でした。
では、また明日!
あなたの職場では・・・ 会議の開始・終了時刻は守られていますか?
こんにちは。水口です。
今日は「会議」についての話です。
■ 「会議」という仕事も効率的に
今週、行ってきた講演の質疑応答で、「会議」についてのご質問がありました。
終了時刻も決まっていなくて、長くなりがちな会議を
効率的に行うには、どうしたらいいか?
という主旨のご質問です。
講演の際に、「会議を効率的に行うためのポイント」をお話しすることも
あるのですが、今回は別のテーマが多かったため入れていませんでした。
(それでご質問を頂いたわけです)
会議を効率的に行うためには・・・、運営上のポイントも色々あるものの、
最も重要なものを1つあげるとすれば、
時間通りスタートして
時間内に終わらせる
ことです。極めて単純なことですが、これが守られていないことって、
多いですよね。私自身もそういう経験をしてきましたし、同様の話を
聞くことも多いです。
■ 会議の時間は、年々シビアにはなっている?
「会議が時間通り始まらない」
「予定時刻に終わらない」
「そもそも、終了予定時刻なんて決まってない・・・」
という状況では、なかなか効率的な会議にはなりにくいものです。
ただ、こういう状況は多少は改善しつつあるようには感じます。
たとえば、以前務めていた会社では、私が在籍した十数年間の間にも、会議
のスタート時刻は段々正確になってきていましたし、終わりの時刻を決める、
守るという意識は段々高まっていたように感じます。
※ 採用人数減による、実質的な人員削減が続く中、忙しい人も増えてきた
ので、そう変わってきたのではないかと思います。
統計をとったわけではないので、断言はできませんが・・・、他の会社でも同様
の例を耳にします。ですから、「会議を早く終わらせよう」としている職場は、以前
に比べると増えているのではないでしょうか。
(もちろん、そうではない例もありますが・・・)。
■ 会議のスタートを遅らせないために
では、会議のスタートを遅らせないためには、どうしたらいいかというと・・・、
「時間通り始める」しかありません。
メンバーが全員揃っていなくても、とにかく始める
これにつきます。
なぜなら・・・、
定刻にスタートしないのは、ある意味、「定刻に間に合った人が損する仕組み」
を作っているのと同じです。
間に合った人: せっかく早く来ても、始まるまでの時間を無駄にする
(時間を損する)
遅れてきた人: 拘束時間が短く(自分の仕事ができる時間が長く)なる
(時間を得する)
となっているわけです。これでは、この会議に「遅れてくる」ことに対する
インセンティブを与えているのと同じです。
(インセンティブ=「誘因」: 「動機付け」とほぼ同じ意味の言葉です)
また、これは 「会議が遅れる → さらに遅れて来る人が増える」という、
悪循環を生みやすい仕組みになっています。これも問題です。
これでは、「時間通り集まりましょう」なんて、口頭で言っても効果はあまり期待
できません。この悪循環を断ち切るには、「とにかく始める」のが一番です。
(いつも定刻通り始まるなら上記のインセンティブは消えていくので)
■ 「とにかく始める」ための、マジックワード
自分自身が会議の進行役を行うときには、言葉にも気をつけてみることを
おすすめします。
間違っても、
「そろそろ、始めましょうか」
なんて言ってはいけません。
この言い方をすると、「いや、○○さんがまだだから・・・」と言われてしまい、
始めにくい雰囲気を作ってしまいがちです。
ここはスッパリと
「時間になりましたから、始めます」
といきたいものです。
これらの言葉、実際に効果は違います。前者は「始めましょうか?」という
疑問文ですが、後者は「始めます」という宣言になっています。
さらに、「時間になりましたから」と頭に付けておくと、「○○さんが来ていない」
等々の抵抗勢力(?)的な発言が出にくくなります(本当です)。言葉の選び方
って大事ですね・・・。
※ これは、主に社内会議の場合の話で、社外の方が来られる場合は使わない
方が無難かと・・・ そこは状況に応じて判断してください。
そもそも、社外の人との会議の場合、遅れて来る人は少ないので、あまり
この方法は必要なかったりもするのですが・・・。
(社内会議でも、そんな緊張感が少しほしいところです)
■ 「時間内に終わらせる」ために活用したいもの
会議が終わる時間も、なかなか守られない場合があります。
これも、同様に、「とにかく終わる」というのが1つの手ですが・・・、これだと、
単に会議が分割されただけで、また後日集まらなければいけなくなることも
あります。これでは困ります。
ですから、きちんと決めるべきことは決めて終わりたいわけですが・・・、
そのためには、参加者に「時間を意識してもらう」ことが重要です。
(実際、「終わりの時間」をあまり意識していない人もいるものです)
そのためには、ホワイトボードに終了時刻も書いておくのがおすすめです。
後でコピーを配布できるように、ホワイトボードで議事の記録を取ることも
あると思いますが、そのときに、
「○○会議 1/22(木) 13:00〜15:00 」
のように、さりげなく開始・終了時刻を書いてみるだけでも、それが会議中に
「目に入る」効果があります。「このペースじゃ終わらない」と途中で気付いて
もらうのが狙いです。
もっと具体的に、議題ごとに分けてタイムテーブルを書き出してみるのも
時間を意識してもらうために効果的な場合があります。
議題A 13:00〜13:30
議題B 13:30〜14:00
・
・
という感じです。
ただ、議題の内容にもよりますが、実際にはタイムテーブル通りにいくことの
方がまれですから、個人的には「トータルで時間内に終わらせる」という見方で
良いと思っています。タイムテーブルを細かく提示すると、「巻ける」ところ
(前倒しで進められるところ)が巻きにくくなってしまう場合もあるからです。
また、実施する場合は、議題の数に合わせて均等割りの時間設定をするのでは
なく、最後に「まとめ」等と称して、時間に余裕を持たせておいてください。
※ でないと、途中まで完璧だった会議が、最後の議題1つが遅れただけで
タイムオーバーになってしまいます。これでは悔しすぎます・・・。
(だから、「TOC」で言うところの「バッファー」を後に設けておくわけです)
会議の時間は、間接的に多くの人の残業時間にも影響するものです。
無駄な部分はカットして、テキパキやっていきたいものですよね。
今日の記事作成時間は55分でした。
では、また明日!
誰でも「メタ認知」を使える方法
こんにちは。水口です。
今日は昨日の話に関連した話を。
■ 「メタ認知」を簡単に活用する方法
昨日の話というのは、「もう一人の自分が冷静に見ている」という
感覚の話でした。優れたスポーツ選手には、そういう感覚を
口にする人が多いという話です。
この「もう一人の自分が冷静に見ている」という感覚は
メタ認知の一つの形です。
メタ認知とは、自分自身の状態や意識について自覚すること。
そして、このメタ認知を有効に使えれば、時間の使い方が
大きく改善できることもある、というのが今日の話です。
メタ認知(もう一人の自分的なもの)を活用するのは難しさもあります。
メタ認知が大事だからといって「自分自身をモニターすること」に
意識を払うと・・・、かえって自分の集中を妨げることになって
しまう場合もあります。
しかし、簡単にできる「メタ認知」を活かす方法がありました。
それが「書く」ことです。
■ 書くことによるメタ認知
「書く」こと自体は、メタ認知とは直接関係はないのですが、
手を動かしていることで、自分の調子を知ることができます。
「宝くじ」の本で、「腕組みをして考えごとをするな」という
話を書きましたが、これがメタ認知と関係あるのです。
やるのは簡単です。
考えごとをするときや、アイディアを出そうとするときは、
必ず手を動かしながら(メモを書きながら)考えること
というルールを守るようにするだけです。
(ふんだんに使えるメモ用紙は用意しておく必要があります)
このルールを守るとどうなるかというと・・・、行き詰ると必ず手が止まります。
(あるいは・・・無意味な図形を書き始めたりすることもありますが(笑) )
だから、「行き詰っている」ことを自覚できるのです。
自分の思考している状態を、メタ認知的にモニターすることは
難しいのですが、自分の手の動きをモニターすることは簡単です。
何分間も手が止まれば、「行き詰ってるな・・・」というのは
誰でもわかります。
そうなったら、さっさとあきらめて、後であらためて考えることにする。
こうした方が、時間を有効に使えます。
【解説】
そもそも、アイディアを出したり、考えをまとめたりする作業は、
調子のいいとき(頭の中で準備が整っているとき)は、
たった10分や15分でも、相当なアイディアが出てきます。
逆に、うまくいかないときは、30分や1時間かけても、
大したものが出てこないものです。
思考・発想するということについては、あまり深追いするよりも、
あらためてやり直す方が効率は高いのです。
思考を中断して別のことをやっている間にも、脳の中では、
そのことを(無意識に)考えていたりします。ですから、
やり直したときに新しい発想が得られることも多いからです。
■ とにかく・・・「書きながら考えよう」
ちょっと解説が長くなりましたが・・・いいたいことは、
自分の調子を知るためには、自分の「思考」を追うよりも
自分の「手」を追う方がずっと確実、ということです。
そのためにも「書きながら考える習慣」は有効だということです。
「書きながら考える」ことには他にもいろいろメリットがあります。
(説明しきれないので、今日は書きませんが)
しかし、メタ認知という部分でも大事なんだな、ということを
あらためて自覚しました。
いや、本当に大事ですよ。書くことは。
詳しくは「宝くじを買う人は、仕事ができない」の
5章もご参考に。
あまり関係ないかもしれませんが・・・
私は結構大量にメモを書くので、筆記具にもこだわります。
単純に、手が疲れにくいものを選んでいるだけですが。
一番疲れにくいのは
・ 水性ボールペン(ゲルタイプも含む)
・ ノック式じゃないもの(キャップ式)
・ 太さは0.5mm(細かく書きたいときは0.38mm)
だと思います。
濃い・筆圧が軽い・滑りがいい・先がグラつかない
・・・だから手が疲れにくい。という条件にはこれがいいと
思うのですが、他にもいいのがあれば教えてください。
・・・これをクリックするかどうかは「書いて考える」よりも
考えずにクリックしちゃった方が早いですね (笑)
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今日の記事作成時間は36分でした。
では、また明日!
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